YouTube広告|動画の種類から配信方法まで【2021年最新版】
2021/07/19 (Mon)
YouTube広告|動画の種類から配信方法まで【2021年最新版】
Kaizen 編集部

著者: Kaizen 編集部

企業のマーケターであるあなたは今、YouTube広告を検討しているものの「どのような成果が出るのか分からない」、「YouTube広告の中でもインストリーム広告やバンパー広告など複数の広告手法がありどれが自社にとってベストなのかが分からない…」、「配信しようと思いYouTube広告の公式サイトを見ても内容が複雑で進め方が分からない...」とお悩みではないでしょうか。

YouTubeなどの動画広告市場は急速な成長を続け、年々ユーザーを増やし続けています。

サイバーエージェントの「2020年国内動画広告の市場調査」によると、2020年の動画広告市場は、昨年対比114%の2,954億円に達する見通しで、2021年には3,889億円、2024年には6,856億円に達する見込みとなっています。

動画広告市場規模推計※引用:dentsu|2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析

新型コロナウィルス感染拡大の影響により、例年に比べ伸び率が若干落ちていますが、YouTube広告は効果的なマーケティング施策の1つと言われています。

本記事では、広告事例と共に広告の種類をどこよりもわかりやすく解説することで、はじめてYouTube広告に挑戦する方のサポートをいたします。また出稿方法についても紹介していきますので、YouTube広告をすぐに試してみたいという方にもおすすめです。

今回の記事では、上記を踏まえ以下の順序で記事をご覧ください。

動画制作のノウハウがない...
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▼目次

1. YouTube広告はどのような企業におすすめなのか?

2. YouTube広告のメリット

3. 事例で解説!YouTube広告商品の種類は6つ

4. YouTube広告の新フォーマット

5. 目的別YouTube動画を選ぶポイント

6. 課金形態

7. YouTube広告フォーマット

8. クリックをより獲得する|成果の出るYouTube広告作成方法

9. 図解でわかる!具体的なYouTube広告配信7つのステップ

10. まとめ|YouTube動画広告の導入を検討しよう

1. YouTube広告はどのような企業におすすめなのか?

基本的にYouTube広告は、多くの企業において効果が期待できる、おすすめの広告といえます。

ただし、動画広告は他の広告に比べ制作に多少手間がかかるため、Web広告をまだ実施したことがなく今すぐにでも出稿したい場合は、まずはリスティング広告やバナー広告の出稿をおすすめします。

リスティング広告やバナー広告は、広告文か画像を作成するだけで配信が可能です。最短1日でも出稿の準備ができるため、なるべく早くWeb広告に取り組みたい方であればリスティング広告やバナー広告を検討しましょう。

また、そもそもWeb広告の種類がたくさんある中でどのような広告を選んでいいのかが分からない場合は、マーケティングファネルから自社にあった広告手法を考えると良いでしょう。

今回は一例として、Web広告で代表的な施策であるリスティング広告、バナー広告、動画広告の3種類をマーケティングファネルに落とし込んで考えてみます。

マーケティングファネル大前提として、上の図のようにマーケティングファネルは「目的」と「施策」の縦軸で見ていきます。目的軸は、認知、興味、比較検討、購買と4つのプロセスに。施策軸は目的時に合わせて3つに区分します。

例えばリスティング広告の場合、興味や比較検討層をターゲットにした広告手法です。認知獲得のファネルにいるバナー広告や動画広告よりも成果を獲得しやすい手法と言えます。

そのため、成果獲得だけが目的ならばリスティング広告のみで配信するのが最も効果的です。

しかし認知拡大を目的にした場合は異なります。リスティング広告の場合、興味・比較検討層へのアプローチには長けているもののファネルで考えると一番パイの大きい認知層へのアプローチはできません。ユーザーに自社の商品・サービスを知ってもらう「認知拡大」を目的とした場合は、動画広告またはバナー広告が適切と言えます。

では、認知から比較検討までをWeb広告で最大化させたい場合はどのような手法が適切なのでしょうか。そのような時におすすめしたいのが動画広告です。

冒頭でもお話をしてきたように、動画広告市場は急速な成長を続け、年々ユーザーを増やし続けています。

今後も5Gの普及によりますますその需要は増え続けるでしょう。数ある動画広告の中でも着目したいのが「YouTube広告」です。国内外問わず視聴者は最多と謳われており老若男女問わず幅広い世代から愛される動画プラットフォームです。最近では、新しい広告フォーマットも増え認知獲得だけではなく成果獲得にも長けています。

以上をまとめると、短期施策であればリスティング広告、中長期を見越して施策を施したいのであれば動画広告を併用して利用することをおすすめします。

2. YouTube広告のメリット

YouTube広告を配信するメリットは以下の通りです。

  • リーチ数が多い
  • 様々なターゲティング方法
  • 目的に合わせて広告配信ができる
  • 効果検証ができる

1. リーチ数が多い

YouTubeはGoogleに次いで世界で2番目に利用されているサイトです。YouTubeの人口統計を調査した「YouTube by the Numbers」では、2020年世界での月間アクティブ数は20億人で、1日のアクティブ数は3,000万人を超えました。1日あたりに試聴されたビデオの数は10億以上と莫大な数のユーザーが利用しています。

国外のデータとなりますが、年齢層で言えば下記のグラフのように全ての年齢で利用されています。

Youtube年齢層

※参考:Statista:Percentage of U.S. internet users who use YouTube as of 3rd quarter 2020」

このように、YouTube広告を用いれば年齢問わず幅広いユーザーにリーチすることができます。

2. 様々なターゲティング方法

YouTube広告は、Googleのデータを用いて様々なターゲティングが可能です。年齢、性別、地理情報など基本的なデモグラフィックターゲティングやトピック、カテゴリ、キーワードを指定して配信ができます。

これらを組み合わせることで、ユーザーが自社の広告に興味をもつ可能性を高めることができます。さらに、広告を出したい任意の動画に配信ができるプレースメントターゲティングを使用すると広告を表示するYouTubeページを限定することができます。

このように複数のターゲティング方法があるため、効果的にユーザーへ広告配信が可能です。

また、YouTube広告を含めたGoogle広告の配信方法を「Google動画広告をディスプレイで配信したい方必見!Google動画広告を徹底解説」で紹介していますので、併せてご覧ください。

3. 目標に合わせ広告を配信できる

YouTube広告は検索広告やショッピング広告と比べ、企業が広告を配信する目標を自由に決められます。

たとえば、広告を見たユーザーに自社サイトへ訪れてほしい場合「ウェブサイトのトラフィック」を目標として設定します。またその他にも以下のように達成したい目的別にキャンペーンを定めることができる他、その目標に関連するおすすめの機能の使用が可能になります。

キャンペーンの設定

Web広告では通常目的から逆算し自分たちで運用方法を考える必要があります。そのため、広告の出稿に慣れていない場合だと広告出稿に時間がかかります。ですが、YouTube広告では上記のようなサポート機能がついているため初心者でも安心して広告運用が可能となります。

目標設定機能は、Googleの「Google 広告のキャンペーン目標について」で詳しく説明されています。併せてご覧ください。

4. 効果検証ができる

YouTube広告は管理画面で、インプレッション数(広告の表示回数)、再生数、再生時間、クリック数など、動画を視聴したユーザーの行動を定量的に計測することができます。

そのため、配信した動画を振り返りどのような点が良かったか悪かったかを定量的に分析することが可能です。

ただし、「認知」「検討」「行動」など、広告を出稿する目的によって見るべき指標は変わってきます。

目的別にどのような指標を追うべきかは「動画広告の効果ってどうやって測定するの? 動画広告で見るべき指標まとめ」で紹介しています。併せてご覧ください。

3. 事例で解説!YouTube広告商品の種類は6つ

YouTube広告は大きく6種類に分けられます。それぞれの広告の特徴を事例付きで解説します。

  • TrueViewインストリーム広告
  • TrueViewディスカバリー広告
  • バンパー広告
  • アウトストリーム広告
  • マストヘッド広告
  • オーバーレイ広告

TrueViewインストリーム広告

YouTube広告で最も利用頻度の高いTrueViewインストリーム広告。TrueViewインストリーム広告は、YouTubeで動画を閲覧している際に動画の最初や最後、もしくは動画の途中で動画コンテンツと同じ場所に流れる広告を指します。

TrueViewインストリーム広告

動画本編が始まる前に流れる広告を「プレロール」、動画本編の途中に挟み込まれている広告を「ミッドロール」、動画本編が終わった後に流れる広告を「ポストロール」と言います。

インストリーム広告

配信する場所で動画完了率は下記の図のように大きな違いが生じます。

動画完了率

※引用:「Understanding the Effectiveness of Video Ads

また、TrueViewインストリーム広告は動画視聴5秒後にスキップの選択が可能な「スキッパブル広告」と、強制視聴型の「ノンスキッパブル広告」の2種類から配信ができます。

「スキッパブル広告」は広告再生開始から5秒が経過すると、広告をスキップするオプションがユーザーに表示されます。言い換えると最低5秒間は確実に動画を見てもらうことができるため、最初の5秒間でユーザーを惹きつけることが重要になります。

YouTube|YouTubeヘルプ

※出典元:YouTube|YouTubeヘルプ

一方、「ノンスキッパブル広告」は他の動画の再生前、再生中、または再生後に再生される 15 秒以下の動画広告のことです。

スキップできずユーザーに動画が最後まで表示されるため、メッセージ全体を伝えることができるというメリットがある一方、強制的に動画が表示されるため、ユーザーによっては悪印象を与えてしまう可能性があるというデメリットがあります。

配信場所やスキップバブルとノンスキップバブルを使った際の効果の違いは、「動画広告の種類を解説!SNSやYouTubeで効果のある動画とは」で紹介しています。併せてご覧ください。

また、インストリーム広告の詳細に関しましては、「YouTubeインストリーム広告とは?メリットと失敗しない出稿方法」で紹介しています。併せてご覧ください。

TrueViewインストリーム広告の参考動画

YouTubeが特に評価したものとKaizen Platformの動画広告制作プラットフォーム「KAIZEN Ad」で作成したTrueViewインストリーム広告の参考動画を紹介します。

 

TrueViewディスカバリー広告

TrueViewディスカバリー広告とは、YouTube上の右側にある関連動画や検索結果一覧に表示される広告です。

ディスカバリー広告

※参考:DisplaySpecs:DisplaySpecsヘルプ

TrueView ディスカバリー広告は動画内では配信されず、広告をクリックすることで再生されます。既に興味を持っているといえるユーザーの能動的なアクションによって配信されるため、ネガティブな印象を与えにくく商品購買やサービス利用に繋がりやすい広告と言えるでしょう。

AndroidやiOSのYouTubeアプリのトップページでは、モバイルビデオマストヘッドが掲載されていない場合にTrueViewディスカバリー広告が掲載されます。

TrueViewディスカバリー広告

 モバイル版YouTube広告のトップページ

TrueViewディスカバリー広告の詳細は「TrueViewディスカバリー広告のメリットや費用を徹底解説」で紹介しています。併せてご覧ください。

バンパー広告

バンパー広告とは、6秒間のスキップできない広告のことで、インストリーム広告と同様、動画の再生前、再生中、または再生後に流れます。

スキップができないため最後まで見てもらえることや長さが6秒間と短いためユーザーへのストレスも少ないとされています。そのため、伝えたいことを簡潔にまとめて伝えることが重要です。

バンパー広告は、YouTubeとGoogle動画パートナー上のWebサイトやアプリに表示されます。幅広い層へのブランド認知やリーチなどが期待できます。

実際、バンパー広告の80%はブランド効果測定で広告想起率が有意に上昇し、平均上昇値は30%にも上ります。

バンパー広告

※参考:YouTube|YouTubeヘルプ

バンパー広告の詳細は「バンパー広告|6秒で効果を最大化する2つの戦略とクリエティブの作り方」で紹介しています。併せてご覧ください。

バンパー広告の参考動画

YouTubeが特に評価したものとKAIZEN Adで作成したバンパー広告の参考動画を紹介します。

 

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告とは、YouTube内ではなくYouTubeのパートナー認定を受けたWebサイトやアプリで配信されるモバイル専用の動画広告です。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、Google動画広告を用いて配信することができます。広告出稿のメリットは、動画のリーチ数をリーズナブルな費用で配信できることです。

画面に広告が表示されると自動的にミュートの状態で再生され、タップしてミュートを解除ができるほか、スクロールして動画を飛ばしたり自社のサイトへ誘導できます。

アウトストリーム広告

※参考:YouTube|YouTubeヘルプ

アウトストリーム広告の参考動画

 

マストヘッド広告

マストヘッド広告とは、YouTubeのホーム画面最上部に掲載される動画広告です。

TrueView広告のようにターゲティングはできませんが、国単位で配信エリアを指定できます。

マストヘッド広告は、YouTubeのトップページの最も目立つ場所に広告が表示されるため、最大限にYouTubeユーザーへのリーチができる広告とも言えるでしょう。

マストヘッド広告

※参考:YouTube|YouTubeヘルプ

マストヘッド広告の参考動画

 

オーバーレイ広告

オーバーレイ広告は動画の下部に表示される広告です。画像を表示するものとテキストのみ表示する2種類の表示方法があります。

オーバーレイ広告※引用:OBERLO:OUTUBE ADS FOR BEGINNERS: HOW TO ADVERTISE ON YouTube

オーバーレイ広告※引用:OBERLO:OUTUBE ADS FOR BEGINNERS: HOW TO ADVERTISE ON YouTube

4. YouTube広告の新フォーマット

上記で紹介した広告フォーマットに加え、ここ数年でGoogleは新しいYouTube広告のフォーマットを発表しました。

  • ダイレクトレスポンス広告
  • 動画アクションキャンペーン

ダイレクトレスポンス広告

ダイレクトレスポンス広告は、広告に接触したユーザーから商品購入などのアクションを得ることを目的とした広告のことを指します。対になる言葉としては企業や自社サービスのブランド認知や向上を目的とした「ブランディング広告」があります。

目的をユーザーの商品購入など直接コンバージョンにつなげているため、効果検証においても、コンバージョン数やコンバージョン単価に重きを置いています。

ダイレクトレスポンス広告は他のプラットフォームでも配信が可能であり、YouTubeの場合、動画の下に商品の画像を表示させる仕組みとなっています。

複数の商品を表示できることから、ECサイトを運営する企業に特におすすめの広告となっています。

ダイレクトレスポンス広告の事例

アパレルを運営するAerieは2020年春の新作の販売促進のために、ダイレクトレスポンス広告を利用しました。

その結果、従来と比較して9倍のコンバージョン数を獲得し、前年より25%広告費用対効果を上昇しました。

image23

 ※参考:Google:Drive results with new direct response solutions on YouTube

 

動画アクションキャンペーン

動画アクションキャンペーンは、費用を抑えつつ効果的にYouTubeでのコンバージョン促進を目的とした広告です。

動画アクションキャンペーンの特徴として、インストリーム広告、ディスカバリー広告にCTAボタンや広告見出しを入れた配信が可能ということです。

通常の動画広告では、動画のみの配信になっていたため、ただ広告を見てもらうだけで、サイト遷移などユーザーに次にとってもらいたい行動を促すことができていませんでした。

一方、動画アクションキャンペーンでは、CTAを動画の下部に入れることができ、ユーザーに何をして欲しいか表示することができます。

動画アクションキャンペーン

※参考:Google:動画アクション キャンペーンについて

使い勝手が良いためどのような企業にもおすすめです。

動画アクションキャンペーンのメリット

動画アクションキャンペーンのメリットとして以下の3つが挙げられます。

  • Googleのターゲティングが利用できる
  • コンバージョンが獲得しやすい
  • 簡単な設定で様々な場所に配信ができる

特に、コンバージョンが獲得しやすいというのは大きなメリットとなっています。

TrueViewインストリーム広告やバンパー広告など認知目的の広告と違い、動画アクションキャンペーンはCTAボタンを表示できるため、ユーザーに明確な行動を促しコンバージョンを獲得しやすくなっています。

動画アクションキャンペーンついて詳しく知りたい方は「動画アクションキャンペーン(VAC)を解説|配信方法からクリエイティブ作成のコツを紹介」で解説していますので、併せてご覧ください。

動画アクションキャンペーンの事例

学生が多額の借金を回避するために資金集めを支援するスタートアップMOSが動画アクションキャンペーンを用い配信を行いました。

その結果、MOSは、以前のYouTube広告と比較して3分の1のコストでサービス購入が30%増加しました。

動画アクションキャンペーン

 ※参考:Google:Drive results with new direct response solutions on YouTube

 

5. 目的別YouTube動画を選ぶポイント

YouTube広告にはさまざまな種類があることをお伝えしてきました。それぞれの広告によって特徴が異なるため、広告の出稿目的に併せて活用することが大切です。

YouTube広告の配信には、大きく分けて「自社サービス・ブランドの認知向上」「商品やブランドの比較検討」「見込み顧客のリスト獲得や商品購入」の3つがあります。

本章では、目的別にどのようなYouTube広告が最適なのかフォーマットを選ぶポイントについて解説します。

YouTube広告

目的1:自社サービス・ブランドの認知向上

ユーザーに商品を購入してもらう場合、まずは自社サービスやブランドの認知度を上げることから始まります。広告を通じて商品やサービスの認知を拡大させるためには、「バンパー広告」「インストリーム広告」「アウトストリーム広告」「マストヘッド広告」「オーバーレイ広告」などが効果的です。

「バンパー広告」や「インストリーム広告」は時間の長さに制限があるものの、ユーザーに確実に動画を見てもらうことができます。しかし、短時間でユーザーの興味を引くインパクトのある効果的なメッセージが求められるため、クリエティブの制作には力を入れましょう。

また、「マストヘッド広告」は年齢や性別関係なく、YouTubeのトップページの最も目立つ場所に広告が表示されるため、認知度を上げるのに効果的です。

目的2:商品やブランドの比較検討

サービスやブランドの認知の次に必要なのは、ユーザーに商品やサービスを比較検討するようユーザーの行動喚起を促すことです。「商品やブランドの比較検討」を目的とする場合には、「スキッパブル広告」や「TrueView ディスカバリー広告」が効果的です。

「スキッパブル広告」は自社の商品やサービスを検討しているユーザーや、競合他社を検討しているユーザーに向けて広告を配信することができます。

スキップしなかった場合、「ノンスキッパブル広告」よりも長い間動画が再生されるため、興味のあるユーザーに多くの情報を提供できます。

また、「TrueView ディスカバリー広告」は動画の中ではなく、YouTube の関連動画の横や検索結果部分、モバイル版 YouTube のトップページなど、ユーザーが動画を探している際に目にする場所に表示されます。サムネイルをクリックした場合に広告が再生されるため、そもそも興味のあるユーザーが動画を視聴することになります。商品購買やサービス利用へと繋がりやすいと言えるでしょう。

目的3:見込み顧客のリスト獲得や商品購入

YouTube広告の最終的な目的は、ユーザーにクリックや購入・登録など購買につながるアクションをとってもらうことです。

見込み顧客のリスト獲得や商品購入を促すには「ダイレクトレスポンス広告」と「動画アクションキャンペーン」がおすすめです。

「ダイレクトレスポンス広告」は、ユーザーに視覚的に複数の商品画像を見せることができます。その為、広告をクリックし、商品ページに遷移し商品を購入する可能性が他の広告に比べ高いです。

「動画アクションキャンペーン」では、動画に加え行動を促すフレーズも入れることができるため、他の配信方法より成果につながりやすいです。YouTubeからのページ遷移および遷移先での購買促進を目的とするなら、「ダイレクトレスポンス広告」や「動画アクションキャンペーン」がおすすめです。

6. 課金形態

YouTube広告を配信する際、どのようなタイミングで課金されるかは、気になる要素の一つだと思います。課金形態は下記の通りです。

広告フォーマット

課金形態

配信場所

スキップ可能な

インストリーム広告

CPV

・YouTube動画

・Google 動画パートナー

スキップ不可な

インストリーム広告

CPM

バンパー広告

TrueViewディスカバリー

CPC

・YouTube 検索結果

・YouTube の関連動画の横

・モバイル版 YouTube のトップページ

マストヘッド

CPD/CPM

YouTubeのトップページ

アウトストリーム

vCPM

Google 動画パートナー

オーバーレイ

CPM

YouTube動画

動画アクションキャンペーン

目標コンバージョン単価

・YouTube動画

・ Google 動画パートナー

また、それぞれの課金形態の詳細は以下の通りです。

  • CPV:ユーザーが動画を 30 秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴したか、30 秒経つ前に動画をクリックした場合に発生
  • CPM:広告が表示される度に発生
  • CPC:広告がクリックされる度に発生
  • CPD:固定の日別単価
  • vCPM:広告の50%以上が画面に1秒以上表示される度に発生
  • 目標コンバージョン単価:コンバージョン単価が目標に数字に合うように、入札価格を自動調整する

参考として、米国で行われた調査から、インストリーム広告の平均CPVは$0.044(0.48円)と言われています。

YouTube広告の課金形態を含めた費用の解説は、「【事例つき】YouTube広告の費用相場と適切なPDCAの回し方まで完全解説」で紹介しています。併せてご覧ください。

7. YouTube広告フォーマット

YouTubeで広告を配信する際、解像度、アスペクト比、データ量など入稿方法に規定があります。

他のプラットフォームに比べ、自由度が高く基本的にどのような動画でも広告配信が可能ですが、制作前に確認しておきましょう。フォーマット規定は以下の通りです。

YouTube広告フォーマット

他のプラットフォームのフォーマットについては、「SNSでの動画・画像の推奨サイズを紹介!」で記載してます。併せてご覧ください。

種類別広告フォーマット

YouTubeの動画広告では種類別に動画の長さやアスペクトの比に規定があります。

具体的には下記の表のようになっています。

フォーマット

動画の長さ

アスペクト比

スキップ

可能なインストリーム広告

制限なし
(15~60秒程度推奨)

16:9または9:16

スキップ不可なインストリーム広告

6秒〜15秒

16:9または9:16

バンパー広告

6秒以下

16:9または9:16

アウトストリーム広告

6秒〜15秒

16:9または9:16

TrueViewディスカバリー広告

制限なし

推奨:640×360(16:9) 

または480×360(4:3)

アクションキャンペーン

制限なし

16:9または9:16

8. クリックをより獲得する|成果の出るYouTube広告作成方法

YouTube広告のよくある課題の一つとして、想定よりもクリックが獲得できないことが挙げられます。

広告を運用する中でクリック率は多少改善できるものの、それ以上にユーザーがクリックをしてくれるような動画を作成することが重要です。

クリックを獲得すための動画制作には、大きく3つのステップがあります。

動画制作ステップ

STEP1:動画制作の基礎設計

動画広告は、ターゲットや具体的なペルソナ・配信先メディア・施策の目的などにより、内容が大きく異なります。

そのため、設計段階で「どのような情報を誰に伝えるのか」を明確にしておかなければなりません。それを怠ることで、動画の修正が発生したり、せっかく完成してもメッセージに一貫性が欠け、ユーザーの離脱に繋がってしまう恐れがあります。

まずは、サービスや商品を考える上で広告の目的や達成度を測るための成果指標を定めましょう。そこで重要なのがペルソナの作成です。ペルソナを作成することで、よりユーザーが求めている動画を制作することができます。

▼ペルソナの一例

ペルソナ

STEP2:広告配信の設計

動画制作の基礎ができたら、次は配信メディアの選定や詳細な配信方法を決定するための「広告配信の設計」を行いましょう。効果的な動画の内容は、配信メディアやターゲティングにより異なります。

動画で重要となるのは最初の5秒です。この間にユーザーを引き付けられなければ簡単に離脱されてしまいます。第一印象に残らなければ、その後の印象を覆すことは難しくなります。

そして動画の最後には、サービス購入に繋がるような具体的な行動を明示しておくことが必要です。動画の縦横比を表すアスペクト比(動画の縦横比のこと)や、動画広告に付随するテキストの内容などもここで決めておきましょう。

STEP3:動画の構成・制作

基礎設計や広告配信の設計ができたら、ようやく構成の作成・制作へと入っていきます。この段階になると関わる人数も増えてくるため、認識のズレが生じないためにもここまでの決定事項を文書化し共有することをおすすめします。

ここまでYouTube広告の作成フローについてお伝えしてきましたが、そもそも自社で制作すべきか、外部に委託すべきかを悩まれることもあるかと思います。

広告作成の知識や経験を蓄積させたい場合・発注コストを下げたい場合には自社での制作がおすすめです。

一方で、単発で動画広告を出したい場合、広告作成について不慣れなので経験者に任せたい場合は外部委託を検討しましょう。

9. 図解でわかる!具体的なYouTube広告配信7つのステップ

YouTube広告配信7ステップ

YouTube広告は、予算や目的など細かな設定を行うことができるため、非常に効果的な動画広告です。本章では、YouTube広告の中でも最も活用されている広告の1つ、スキップ可能なインストリーム広告を一例とし広告配信の設定方法についてご紹介していきます。

YouTube動画広告の作成と配信には、Google広告のアカウントが必要です。Google広告のアカウントを取得し、動画を完成させておきましょう。

STEP1:YouTubeに完成した動画をアップロードする

まずは、広告用に作成した動画をYouTubeにアップロードしましょう。

動画のアップロードは、YouTubeのWebページだけでなくスマートフォンのYouTubeアプリからも行うことができます。

YouTubeにアップロード

STEP2:Google広告からYouTube動画広告を作成する

Google広告にログインし、Google広告のホームページからYouTube動画広告を作成します。

メニューの「キャンペーン」タブをクリックし、キャンペーン管理画面の「+」ボタンをクリックするとプルダウンメニューが表示されます。

YouTube動画広告を作成

プルダウンメニューの中から「+新しいキャンペーンを作成」を選択しましょう。

+新しいキャンペーンを作成

STEP3:「達成したい目標」を選択する

スキップ可能なインストリーム広告の場合、「販売」、「見込み顧客の獲得」、「ウェブサイトのトラフィック」、「商品やブランドの比較検討」、「ブランド認知度とリーチ」、「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」 の中からキャンペーンで達成したい目標を選びます。キャンペーンタイプは動画を選択しましょう。

「達成したい目標」を選択する

キャンペーンタイプを選んだら、キャンペーンタイプのサブタイプくスキップ可能なインストリームを選択し、「続行」を押しましょう。

スキップ可能なインストリーム

STEP4:予算の使い方を指定する

続いて、キャンペーンの詳細情報を入力していきます。

入札関連の設定では、入札戦略(予算の使い方)を決めることができます。例えば「広告を見てもらうこと」を目的とした場合、インプレッション課金となります。

入札戦略には他にも「広告をクリックしてもらうこと」「サイトでコンバージョンを達成してもらうこと」などから選択できます。

予算の使い方を指定する

「キャンペーンの合計予算額」、または「1日の予算」のどちらかを選択し、予算を入力します。

そして、キャンペーンの開始日と終了日を設定します。広告の配信はGoogleの自動審査で承認される必要があり、審査に数日かかることもありますので、スケジュールに余裕をもって作成しましょう。

STEP5:ターゲットを絞る

所在地域や使用言語などのキャンペーンのターゲット設定を調整することで、より効果的なユーザーに絞って広告を表示ができます。

スキップ可能なインストリーム広告の場合、「ネットワークの選択」では「YouTube 動画」を選択しましょう。また、ウェブサイトの広告枠に配信したい場合は「ディスプレイ ネットワークの動画パートナー」の設定をonにしておくとYouTube 以外にもリーチを拡大できます。

「広告枠のタイプ」については、性的なコンテンツといった広告枠に配信した場合を除き、基本的に標準広告枠で問題ありません。

同様に「除外するコンテンツ」も配信したくないコンテンツがなければ設定の必要はありません。

任意で「その他の設定」をクリックすると、「コンバージョン」の設定、ユーザーの利用しているデバイスによる表示の有無を設定する「デバイス別ターゲティング」、同じユーザーに同じ広告が過剰に表示されることを防ぐ「フリークエンシー キャップ」、特定の曜日や時間ごとに広告配信の有無を細かに決められる「広告スケジュールの設定」が可能になります。

その他の設定

STEP6:広告グループを作成する

広告を配信するターゲットグループを設定します。

広告グループを作成する

ここでは性別・年齢・子供の有無・世帯収入などのユーザー属性、特定の興味や関心を持つとGoogle が推定したオーディエンス、目的に応じたキーワード、特定のトピックに関心を持つユーザーを選定するトピック、プレースメント(配信場所)を指定して、ターゲットを絞ります。

STEP7:動画広告を作成する

キャンペーンの詳細設定と広告グループの作成が終わったら、最後に広告として配信するYouTube動画を指定します。

左側の動画検索からキーワードや動画のURLを入力して、作成した広告用の動画を選択しましょう。

動画広告を作成する

URLを入力すると、実際の動画画面が右側に表示されます。

動画広告を作成する

広告をクリックしたユーザーに表示する最終ページ URL 、ユーザーを誘導するようなフレーズ、見出し、広告名を入力します。見出しは最もユーザーの目に付きやすいテキストですので、効果的なものにしましょう。

入力が終わったら、「キャンペーンの作成」 をクリックして完成です。

今回はスキップ可能なインストリーム広告の配信方法を紹介しましたが、他のフォーマットの配信方法については、「図解で学ぶYouTube広告の設定方法|7つの種類別【初心者向き】」で紹介していますので併せてご覧ください。

10. まとめ|YouTube動画広告の導入を検討しよう

YouTube動画広告には複数ありそれぞれ特徴が大きく異なることをお伝えしてきました。

動画広告は、撮影や編集などが必要で少し難しいように思われるかもしれません。しかし、世界最大の動画共有サービスであるYouTube市場は現在も発展し続けている上に、テレビ離れが進む若年層にも効果的にアプローチができるなど、計り知れないメリットがあります。

ターゲティングも詳細に設定を行えるため、YouTube広告は非常に効率的な広告手法です。今回の記事を機に、YouTube動画広告の種類・効果について理解を深め、多くの企業担当者様の導入検討の一助となれば幸いです。

よくある質問

Q1. YouTube広告にはどのような効果が期待できますか?

A1.YouTube広告には様々な広告の種類があり、自社サービスやブランドの認知向上、商品やブランドの比較検討、見込み顧客のリスト獲得や商品購入など目的に応じて施策を分けることで効果を最大化できます。詳しくはこちらをご覧ください。

Q2. YouTube広告はどのくらいの費用からはじめられますか?

A2.YouTube広告は予算設定ができるため自社の広告予算に合わせた出稿が可能です。YouTubeの公式によると、大半の企業が1日の予算を1,000円に設定しており大きな予算はかけていないことが分かるため気軽にはじめられることが特徴の一つでもあります。詳しくはこちらをご覧ください。

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