国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
TikTokに興味はあるもののどうすればいいかわからない方
縦型動画を試してみたいけど、アサイン、ディレクションに対してノウハウが無い方
一度は試してみたけど、成果が出ず伸び 悩んでいる方
DX推進のご担当者、事業責任者の方
新規事業や組織改革を担う事業責任者の方
マーケティング担当、Web担当の方
著者: Kaizen 編集部
2010年代初頭、YouTubeのインストリーム広告を筆頭にネット上で動画広告が盛り上がりをみせ、現在ではその広告を見ない日はないといってもよいほど広く普及しはじめた動画広告。
多くの企業が動画広告を用いてプロモーションを行い、その市場は順調に右肩上がりに成長しています。株式会社サイバーエージェントの「2019年国内動画広告の市場調査」によると、動画広告の市場は、2019年で2592億円、2023年には5065億円に達すると予測しています。
※引用:株式会社サイバーエージェント|「2019年国内動画広告の市場調査」
動画広告の市場の伸びはネット広告市場の中でも特に顕著で、矢野研究所の「2019年ネット広告市場規模推移と予測」によると、ネット広告市場が2019年から2023年で1.5倍程の成長を見越していることに対し、動画広告では同時期で約2倍近く成長すると予測されています。
※出典元:矢野研究所|「2019年ネット広告市場規模推移と予測」
また、以下の図はStaticsが2019年に発表した「Video Advertisement Ad spending in America」です。
この調査結果から米国の動画広告の市場は2019年で26,707million US$、2023年には34,437million US$に達することが分かります。IT技術に関して日本の3年先をいくといわれているアメリカ。今後、日本の動画広告市場はさらに発展することは明白です。
※出典元:Statista|「Video Advertisement Ad spending in America」
また、2020年の5G対応のスマートフォンが続々と誕生してきたことをきっかけに、これまでネックだと考えられてきた動画視聴時のバッテリー負荷による電池消費、及び、通信制限など気にせず動画が視聴できるようになります。今後ユーザーの動画視聴は今より気軽なものとなり、さらに多くの人が動画広告に接する機会が増えていくことでしょう。
これらの背景を踏まえると、動画広告はマーケティング施策を考える上で欠かせない一つの手段であるといっても過言ではありません。
また、市場の成長に伴い動画広告が急激に多様化する中で「そもそも動画広告にはどのような種類があるのか」「どのような動画広告を使えば効果があるのか」などの疑問をお持ちの方も多くいらっしゃることでしょう。
本記事では、
をわかりやすくまとめました。
動画広告の種類を正しく理解し自社に適したものを選べるようになりましょう。
動画広告におけるお役立ち資料をご覧いただけます
動画広告市場は一層の盛り上がりを見せ、もはや動画を作ればよい時代から、いかに動画で成果を出すかという時代に変化してきました。動画広告で成果をあげるためにも適切な設計と、クリエイティブの勝ちパターンを見つけるPDCAサイクルが大切です。
コンバージョン改善や売上UPの実現を目指したい方へ、これまでKaizen Platformが900社・50,000回以上の改善支援から得た知見や実績に基づいた『動画広告で成果を上げるノウハウガイド』をお届けします。
YouTube広告やTikTok広告、Facebook広告などの動画広告において、打ち手に悩んでいる、ノウハウがないとお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
▼ 目次
2.動画広告の種類は大きく「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2つに分けられる
3.インストリーム広告|YouTubeなど、動画配信媒体の動画枠内で配信される広告のこと
4.アウトストリーム広告|Webサイトのバナーやアプリのフィードなどに配信される広告
まずは今回お話しさせていただく「動画広告の全体像」を一枚のスライドに落とし込んでみました。広告の種類が多すぎて覚えられない...、それぞれ何がどう違うのだろう...とはじめて動画広告に取り組む方の中にはその種類の多さに驚かれた人もいらっしゃるのではないでしょうか。
動画広告は大きく分けて「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2種類に分けることができます。
インストリーム広告:YouTubeなど、動画配信媒体の動画枠内で配信される広告
アウトストリーム広告:Webサイトのバナーやアプリのフィードなどに配信される広告
※引用:株式会社サイバーエージェント|「動画広告商品別市場規模調査」
成長率が著しいインリード広告ですが、その他の広告とどのような違いがあるのでしょうか。次章以降で詳しくご紹介していきます。
※引用:リチカタイムズ|インストリーム広告って何?動画広告の種類を覚えよう
現在主流の動画広告フォーマットである、インストリーム広告。
YouTubeなどの動画サイトにて動画コンテンツと同じ画面で配信できるのが大きな特徴です。音声はデフォルトでオンになるので、静止画のバナー広告と比べ、大画面で商品やサービスの魅力を伝えられます。
また、動画を配信している媒体で蓄積されたデータを用いることができるため、ターゲティングを細かく設定することも可能です。例えば、YouTubeは提供会社がGoogleです。そのため、年齢、性別、興味関心など、Googleが保有するデータを用い様々なターゲティングが可能です。
インストリーム広告について知識を深める場合、
の2つを知っておく必要があります。少し複雑ですがそれぞれを正しく理解し自身で目的に合わせて選択できることにより、広告の視聴率や広告視聴後の成果獲得率など、その後の成果が大きく異なります。
インストリーム広告は、挿入する場所によってそれぞれの名称が異なります。
プレロール広告:動画の最初に挿入される動画
ミッドロール広告:真ん中に挿入される動画
ポストロール広告:動画の最後に挿入される動画
その中でも特に動画配信の前に広告を流すプレロール広告が現在の主流です。
IPG Media Labは「AD FORMAT (R)EVOLUTION」で、プレロール広告は、ブランド認知度、好感度、購入意欲などに効果的であることを発表しました。
同調査の中でプレロール広告は、ミッドロール広告、アウトストリーム広告に比べ、動画視聴を邪魔していると思わない可能性が3.5倍ほど高い数値を出しています。このことから、動画広告における最大の課題ともいえる「いかに嫌悪感なく広告を視聴してもらえるか」を最もクリアしている動画広告の手法であるとも考えられます。
※引用:IPG Media Lab|「AD FORMAT (R)EVOLUTION」
更に、同様のアンケートで「その動画広告が記憶に残っているかどうか」という問いかけに対して、プレロール広告は、ミッドロール広告、アウトストリーム広告に比べ2倍程記憶に残ってると回答されています。このことからも、プレロール広告は非常に効果的な広告手法と言えます。
※引用:IPG Media Lab|「AD FORMAT (R)EVOLUTION」
プレロール広告に多くのメリットがある同様、ミッドロール、ポストロールにもそれぞれメリットがあります。
動画視聴の途中に広告を挿入する、ミッドロール広告。多くの人が視聴していた動画の続きがみたいと思うため自然と広告の閲覧数が多くなり、結果として、他の広告手法と比べ離脱率が低い傾向があります。
「Understanding the Effectiveness of Video Ads」によると、ミッドロール広告の動画視聴の完了率は、プレロール広告、及び、ポストロールに比べ遥かに高く、ほぼ視聴完了率はほぼ100%に近い数値が記録されています。動画の長さにもよりますが、最後まで広告を見て欲しいという方は、ミッドロール広告を使うことおすすめします。
※引用:「Understanding the Effectiveness of Video Ads」
動画の最後に広告を挿入する、ポストロール広告。前述でご紹介してきたプレロールやミッドロール広告に比べると、そもそもの視聴率が低く魅力的な手法でないのでは?と思われる方が多くいらっしゃることかと思います。
しかし、広告をみたユーザーに対し態度変容を促したいとき(CTA:コール・トゥ・アクションの略。Web上のユーザーに行動喚起を促すためのテキストや画像などの仕掛けのこと)には、非常に有効な手段となります。
ポストロール広告は、動画を視聴した後に配信されるため、ユーザーが広告を見ている限りは他の広告手法に比べ行動喚起を促せる可能性が高いです。
そのため、商品広告ページに誘導して購入ボタンを押してもらったり、直接的なコンバージョンを増やしたいときには、ポストロール広告を使うことをおすすめします。
以上のことから、インストリーム広告における動画の挿入場所は以下のような時に有効と言えます。
プレロール広告:ユーザーに商品やサービスなどの認知を高めたいとき
ミッドロール広告:ユーザーに広告を最後まで見てもらいたいとき
ポストロール広告:コンバージョン率を高めたいとき
YouTubeなどを見ている際に、15秒以上の動画でスキップできる広告や6秒の長さでスキップできない広告を見かけたことはありませんか?
YouTubeでは、前者をTrueViewインストリーム広告、後者をバンパー広告といい、基本的にインストリーム広告ではこの2種類の配信を行うことができます。
TrueView広告では、動画視聴数秒後にスキップの選択が可能なスキッパブルと、強制視聴型のノンスキッパブルがあります。
その仕組み上、ノンスキッパブルの方が、動画視聴完了率および遷移先へのクリック率も高く、Invespによると下記のような数値になっています。(15秒の動画の場合)
動画広告 | ノンスキッパブル | スキッパブル |
視聴完了率 | 92% | 9% |
クリック率 | 2.20% | 1.40% |
これだけを見ると、ノンスキッパブルの方が効果的だと感じるかもしれませんが、課金形態を考えるとそうとも言い切れません。
スキッパブル広告は、CPCV課金制(完全視聴課金)が取られており、動画を最後まで視聴した場合(もしくは30秒以上視聴された場合)のみ料金が発生します。
そのため、途中でスキップされたり30秒未満しか視聴されなかった場合は課金されないため、広告は閲覧されているがお金はかからないこともあります。
ただし、Youtubeの右下に表示される動画スキップのカウントダウンにユーザーが意識が向く傾向にあるため、最初の数秒でユーザーが広告を視聴したいと思えるようなクリエイティブ作成が重要になります。
一方、ノンスキッパブルに関しては、CPM課金制(動画が視聴された時点で課金)です。
ユーザーに最後まで動画を見てもらえるため、スキッパブルに比べてクリック率も高い傾向にありますが、ユーザーにとって15秒の動画広告は非常にストレスがかかります。逆にクリエイティブによってはユーザーにしっかりと広告を覚えてもらえるため、15秒で印象に残るようなクリエイティブ作成を意識しましょう。
バンパー広告とは、前述したノンスキッパブルと仕組みが同じスキップできない動画広告のことです。ノンスキッパブルとの大きな違いは、6秒という動画の尺です。
6秒という非常に短い時間ではありますが、ユーザーに強い印象を残すことができます。バンパー広告を使うことで、以下のメリットがあります。
スキッパブルと違い、バンパー広告はスキップができないため、スキップボタンがありません。これにより、スキップボタンに注意を奪われることなく、ユーザーにしっかり動画を視聴してもらえます。
前述したように、バンパー広告は6秒という短い動画のため、15秒のノンスキッパブルに比べ、ユーザーに不快感を与えることなく動画を最後まで視聴してもらえます。また、ブランディングにも適してるといわれています。
2017年にGoogleが発表した「Ads & Commerce Blog」によると、バンパー広告によって70%が企業がブランド認知を上昇させたと報告しています。また、同調査によると10人中9人以上がどの企業がバンパー広告を出したかを覚えているとの記載もありました。
そのため、バンパー広告はクリエイティブ次第ではブランディングや認知拡大には効果的な広告手法といえるでしょう。
一方で、視聴時間が6秒と短いため伝えられる内容にも限界があり、成果獲得にまで繋がらない可能性があります。そのため、目的が成果獲得であればTrueView広告と組み合わせた広告配信をおすすめします。
例えば、最初にTrueView広告をユーザーに表示し、そのユーザーにバンパー広告をリターゲティング配信するなどが効果的です。
動画の「中」で配信されるものがインストリーム広告であれば、動画の「外」で配信されるものがアウトストリーム広告です。
具体的には、ウェブサイトやSNS、アプリなどの広告枠で表示される動画広告を指しています。配信枠が限定されている、インストリーム広告に比べてアウトストリーム広告は、広告枠があればどこでも配信可能なため配信先が限定されません。
スマートフォンの普及によりSNSやアプリなどの利用者が増えていることから、アウトストリーム広告は多くのユーザーにリーチすることができます。
また、VideoNuzeが2015年に発表した「Research: Outstream Video Ads Viewed Longer and More Effective Than Instream」では、インストリーム広告の平均動画視聴時間は16秒、アウトストリーム広告の平均動画視聴時間は20秒と報告しています。
そのため、多くの企業が「アウトストリーム広告の方がより長い時間みてもらえる」ことを大きく評価しており、アウトストリーム広告にも注目が集まっています。
アウトストリーム広告には、インバナーとインリード、配信のタイミングが異なる2つ広告の種類があります。それぞれ以下にてご説明します。
※引用:アルファアーキテクト株式会社|動画広告フォーマットによる意識調査
インバナー広告とは、バナーの広告枠に出稿できる動画広告のことです。動画がコンテンツの視聴有無に関わらず自動的に流れるのがインバナー広告の特徴と言えます。音声は基本的に流れずクリックすると音が流れます。
有名なものとしては、デスクトップ版Yahoo!のトップの右上にある広告となります。
動画ならではの情報量により、画像だけのバナー広告よりも多くのことを訴求することが可能です。
しかし、他の動画広告に比べると市場規模はそれほど大きくなく、先に載せたグラフのように現在はインストリーム広告、インリード広告の方が多く使われている傾向にあります。
冒頭でもお話ししたようにインストリーム広告よりもアウトストリーム広告の平均視聴時間が長いことを考えると今後この数値は増えていくことでしょう。
インリード広告とは、記事やフィードの間に差し込まれている動画広告のことです。インバナー広告との大きな違いは、画面に表示されないと動画広告が流れないことです。
例えば、アプリで記事を読んでいたら、突然広告動画が流れ出したという経験はありませんか?このようにインリード広告は、コンテンツの間に挟まれた場所に挿入され、スクロールをした時点ではじめて動画広告が流れます。そのため、広告がユーザーの目に止まりやすいという特徴があります。
また、インバナーに比べ枠が大きいことが多いことからユーザーへの視認性が非常に高く、効果的に訴求できます。
インリード広告では広告動画が配置された場所までスクロールされてはじめて動画の冒頭が再生されるため、物語性のある動画などは、ユーザーが動画の結末を気にして最初から最後まで広告を見てもらえる可能性が高まります。
これまでインストリーム広告、アウトストリーム広告それぞれの特徴とその広告の種類について述べてきました。
ただ「なんとなくわかったけど、結局自社ではどの動画広告を扱えばいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃることかと思います。
本章では、前章でご紹介した広告の種類を踏まえ、動画広告の配信を目的別に考えると良いのか、についてお話ししていきます。
認知を高めるためには、どれだけのユーザーと接触できたかが重要です。
プレロール広告は、動画の最初に流れる広告のため、動画コンテンツ中にユーザーが離脱することを考慮すると、ミッドロール広告、ポストロール広告に比べインプレッション(広告が表示された回数のこと)が多くなります。
また、動画の枠で配信しているという仕組み上、大きなサイズでユーザーに広告を視聴してもらえることから、バナー広告よりも強い印象を残すことができます。
実際に以下のグラフでも、プレロール広告がの配信が最もが記憶に残っていると報告しています。そのため、より多くの認知を獲得したいときはプレロール広告を使うことをおすすめします。
※引用:IPG Media Lab|「AD FORMAT (R)EVOLUTION」
ミッドロール広告や、アウトストリーム広告では、先のグラフのように広告がコンテンツを邪魔だと思っているユーザーは非常に多いです。
また、ノンスキッパブル広告では、15秒という尺でも長すぎると感じ、ユーザーにストレスを与える可能性が高いです。
実際、テテマーチ株式会社が2019年に発表している「YouTubeにおける不快な動画広告・好印象な動画広告」によると、動画広告を不快に感じる理由は下記のように「動画を早く視聴したいから」が71%も占めています。
※引用:テテマーチ株式会社|「YouTubeにおける不快な動画広告・好印象な動画広告」
そのため、嫌悪感を感じづらいというデータが出ているプレロール広告もしくは動画の最後に出るためそもそもコンテンツの邪魔をしないポストロール広告を。またはバンパー広告またはスキップバル広告を出すことをおすすめします。
コンバージョン獲得を目的に動画広告を配信する場合、ポストロール広告もしくはインリード広告をおすすめします。
ポストロール広告は基本的に動画を視聴した後に配信されるため、ユーザーが広告を見ている限りは他の広告手法に比べ行動喚起を促せる可能性が高いです。また、コンバージョン獲得を考えた際にもう一つ有用だと思う広告手法がインリード広告です。
インリード広告は、静止画のバナー広告とは異なり、記事の間に動画を表示させるためメインコンテンツの一部のように動画を見せることができます。
Yahoo!が2017年に発表した「インフィード広告」でスマホ版Yahoo! JAPANトップページに広告掲載によると、通常のディスプレイ広告に比べ、インフィード広告(インフィードとは、静止画を含めたインリード広告のこと)のコンバージョン率が1.2倍ほど高い結果になっています。
動画広告に活用できる広告媒体としては以下の5つが上げられます。
YouTube広告には前述したインストリーム広告やバンパー広告の他にも、検索結果の上部に表示されるディスカバリー広告などがあります。「広告(PR)」と表示されるものの、目に触れやすい場所に配置されるため、より多くのユーザーの認知を獲得できるでしょう。
YouTubeと肩を並べる動画広告の配信プラットフォームであるFacebook。
Facebookは動画広告の配信場所が多く、具体的には以下に配信が可能です。
特にFacebookフィードはFacebookを開いたときに表示されるフィードに配信できるため、最も閲覧される広告となっており、クリエイティブ作成の際はフィード配信を意識して作成されることが多いです。
また、Facebook広告の大きなメリットとしては、下記の3つが挙げられます。
このように、Facebook広告は複数の配信場所とさまざまなメリットがあることから、広告配信媒体でも特に効果の高いものの1つとして考えられています。
■Facebookと動画広告の相性|4つの事例で成功の秘訣を探る
Facebook動画広告については、「Facebookと動画広告の相性|4つの事例で成功の秘訣を探る」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
若者を中心に流行っているInstagram。
Instagram広告では以下の2種類の場所に配信が可能です。
フィード広告とは、他の投稿と同じようにInstagramのタイムライン上に表示させることができる広告のことです。画像や動画だけではなくテキストも記載することができるため、より詳細に商品・サービスの説明をすることができます。
一方、ストーリーズ広告とはInstagram内にあるストーリーズと呼ばれる枠に配信される広告のことです。
日本人の場合特に、ストーリーズ広告の利用率が高く、「Instagram Day Tokyo 2019」によると、日本においてストーリーズはInstagramのデイリーアクティブユーザーの約70%が利用している機能になっています。
また、ストーリーズ広告は縦長のフルスクリーンで動画を配信できるため、ブランドや商品の世界観やより詳細な情報に没入感を加えて発信できます。
そのため、ストーリーズ広告は特に静止画より動画広告の方が効果が高い傾向にあります。
■Instagramの動画広告事例5社|ストーリーズ広告を徹底解説
Instagramのストリーズ広告の詳細は「Instagramの動画広告事例5社|ストーリーズ広告を徹底解説」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
日本国内でも特に利用者の多いSNSであるTwitter。
Twitterで動画広告を配信できる場所は下記の3つあります。
特にプロモツイートは、Twitter広告のタイムラインに表示されるため、Twitter利用者が最も目にし、多くのリーチが期待できます。
■Twitterで動画広告を配信する手順と推奨フォーマットを紹介
Twitter広告の詳細は、「Twitterで動画広告を配信する手順と推奨フォーマットを紹介」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
生活インフラの一部といっても過言ではないほど私たちの生活の中に自然と溶け込んだLINE。
LINEで広告を配信できる場所は10箇所と、非常に多くの場所に配信が可能です。
圧倒的なリーチ量と非常に多くの配信場所が担保されていることから、より多くのユーザーに動画広告を配信したいと思った際は、LINE広告の利用がおすすめです。
■5分で理解するLINE動画広告|3社の成功事例からその効果を探る
LINE広告の詳細に関しましては、「5分で理解するLINE動画広告|3社の成功事例からその効果を探る」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
■【保存版】動画広告を配信できる媒体一覧
広告媒体の特徴や広告機能については「【保存版】動画広告を配信できる媒体一覧」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
本章からは、実際に動画広告を用いて成功した企業の事例について挙げていきます。
株式会社アドバンスクリエイトは保険市場という、全国の窓口で保険相談を行うサービスを提供しています。2020年に入ると、5Gの導入を見据えて、オンラインによる保険相談の取り組みをスタート。その後まもなく、コロナ禍により、導入したオンラインの保険相談を積極的に進め、YouTube広告で認知拡大に努めました。
※引用:thinkwithGoogle|コロナ禍で新たな需要をどう捉えたか──Zoff、保険市場、花キューピット
YouTube広告を始める前は、検索広告で保険相談へ誘導する施策がメインだったため、広告の90%が「検索」、10%が「ディスプレイリマーケティング」でした。
既存の広告に加え、YouTubeの「TrueView広告」も配信。配信前と比較して、Google 検索における「保険市場」の指名検索は 1.48 倍に増加しました。
また、オンライン保険相談のページ来訪者の約 36% が、YouTube 広告を見たと回答していることからも、動画広告の視聴を通じて保険に関する理解を深めたことが分かります。
TrueViewで新規サービスの認知を拡大しただけでなく、指名検索の数が増加しているなど、しっかりと効果が確認できる部分が非常に良い点です。
ソニーネットワークコミュニケーションズは NURO というブランドで光回線インターネットを提供しています。利用者が映像クリエイターなど大容量データを扱う専門職が中心のため、一般生活者におけるブランド認知が低いことが課題でした。
この層での認知および利用率を高めることを目標に、13ものバンパー広告のクリエイティブを制作しました。
下記の動画にてバンパー広告の一部が紹介されています。
※引用:thinkwithGoogle|6 秒で、気持ちをつかむ
3ヶ月にわたり YouTube でバンパー広告を配信した結果、インプレッション総数は 1932 万、 578 万 ユニークユーザー (UU)を獲得。UUのモバイル比率は 64% でした。
また、広告想起率、ブランド認知、サーチリフトというGoogle独自が出す指標では、下記のような結果となりました。
広告想起率: 377.3%
ブランド認知率: 120.3%
サーチリフト:282.5%
一つのクリエイティブだけでも高い効果が期待できるバンパー広告。今回はその広告を複数制作したことでより高い広告想起率を獲得できました。
Visa は、「Visa のタッチ決済(非接触決済に対応した Visa カードを専用リーダーにタッチするだけで支払いが完了になるサービス)」の認知獲得及び利用意向を高めることを目的とし、GoogleのDSPであるディスプレイ&ビデオ 360を活用したインバナー広告を配信しました。
Visa がディスプレイ&ビデオ 360 を採用した理由は、広範囲かつ良質なアドネットワークを活用することにより、多くのオンラインユーザーにリーチできると考えたからです。
▼実際に配信された動画クリエイティブ
※引用:thinkwithGoogle|Google マーケティング プラットフォームを活用して、「Visa のタッチ決済」の認知、利用意向を高めることに成功したビザ・ワールドワイド・ジャパンの事例
1ヶ月にわたり配信した結果、1700 万人のユニークユーザーにリーチし、動画接触者のサービス認知も28.6%増、動画広告完全視聴者では、サービス利用意向が +47.4% 増という結果となりました。
インバナー広告を見たユーザーの利用意向が47.4%も増加したことから、サービスの魅力をしっかりと伝えられている事例となります。
女性を中心としたファッションブランドの展開をしている株式会社ANAP。
オンラインショッピングの7〜8割が既存顧客であり、どのようにして新規の顧客を獲得していけば良いのかを模索されていました。そこで認知拡大を目的とし、YouTubeでインストリーム広告を配信。
しかし、インストリーム広告ではほぼ全ての広告が5秒経過するとスキップできるため、動画広告を持続的に見てもらうための工夫が必要でした。そこで同社でははじめの5秒に伝えたいメッセージを積極的に打ち出すなど、クリエイティブの強化をはかりました。
その結果、自然検索率が640%ほど増加。更に、7〜8月の新規会員録者数は月平均と比較して120〜130%ほど上昇しました。
動画広告のクリエイティブを工夫したことにより、非常に高い認知を獲得することができた好事例となります。
※引用:動画広告で指名検索は640%増加も。オンラインとオフラインの両立を目指す、ANAPの新戦略
前章で解説したような効果が出る動画広告を作るには、細かなターゲット設計を意識した制作が必要です。自社の商品・サービスを動画広告で見てくれそうな人は誰なのか、ニーズがあり、購入してくれそうな人は誰なのか、を既存顧客を分析することで考えてみることをおすすめします。
既存顧客の分析にはハウスリストやお客様アンケート、商品に関連したSNS投稿などが活用できます。
「誰に」「どのようにして」「何を」伝えるのかをマーケティングの観点から細かく設定して仮説を立てることが重要です。
そして、ターゲティングなど仮説を立てて出稿した動画広告に対して、必ずその仮説が正しかったのか、間違っていたのかの効果測定が必要です。仮説を立て効果を測定し、課題を明確に洗い出して改善して次に活かすというPDCAを素早く回してはじめて成果につなげることができます。
「とりあえず出稿してみてみよう」「動画広告を出せば成果が上がる」という考えでスタートしてしまうと、多くの広告費をかけて実施したとしても成果につなげることが難しくなります。
■効果の上がる動画広告の作り方|成果を出す5つのポイントを紹介
効果的な動画広告の作り方については「効果の上がる動画広告の作り方|成果を出す5つのポイントを紹介 」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
■動画広告の効果ってどうやって測定するの? 動画広告で見るべき指標まとめ
おさえておくべき動画広告の具体的な測定方法については「動画広告の効果ってどうやって測定するの? 動画広告で見るべき指標まとめ」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
5Gの普及により、動画広告はマーケティング施策において欠かせないものとなります。
自社に適した動画広告で配信できれば、サービス認知の拡大や商品購入数の増加などに繋がるでしょう。
そのためにもインストリーム広告、アウトストリーム広告といった動画広告の種類を正しくりかし、それぞれの活用用途を知った上で自社にあった広告を選べることが重要です。
また、動画の種類によってクリエイティブの内容を変える必要があるので、どこで配信するかを意識してクリエイティブを作成することが重要です。
ぜひ本記事を参考とし今後の施策実施へと活かしてください。
動画広告の運用にお悩みではありませんか?
YouTubeを筆頭に動画市場が盛り上がりを見せる中、動画広告の需要はますます増えています。そこで重要となるのが、ただ動画を作るだけではなく、いかに成果へ繋がる動画を作るか、です。
しかし、いざ施策を打つとなると「自社にノウハウがない」「制作リソースがない」「すでに配信しているが成果が出ない」と悩まれる企業は少なくありません。
もしも現在動画広告の成果にお悩みを抱えていらっしゃるのであれば、Kaizen Platformの「KAIZEN AD」の活用をご検討ください。KAIZEN ADは、低コスト・短納期でクオリティーの高い動画を作り「広告の勝ちパターン」を確立できるクリエイティブサービスです。
「勝ちパターン」をベースに運用することで、無駄な動画を作ることなく効果を継続させられるようになります。
これまで累計1,000社以上、30,000本を超える動画制作で得た知見や実績をもとに、動画広告施策の勝ちパターンや成功事例を資料にまとめました。
CVR改善やCPA改善、売上UPを実現したい方、スピーディーで質の高い動画制作を継続したい方、施策の打ち手にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。