国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
TikTokに興味はあるもののどうすればいいかわからない方
縦型動画を試してみたいけど、アサイン、ディレクションに対してノウハウが無い方
一度は試してみたけど、成果が出ず伸び 悩んでいる方
DX推進のご担当者、事業責任者の方
新規事業や組織改革を担う事業責任者の方
マーケティング担当、Web担当の方
著者: Kaizen 編集部
現在、様々な配信方法があるYouTube動画広告。
新しい配信メニューも増え続けており、2020年11月にはYouTubeから動画アクションキャンペーン(Video Action Campaign)という配信方法が発表され、2022年4月には完全にTrueViewアクション広告は動画アクションキャンペーンにアップグレードされました。
動画アクションキャンペーンは別名、VACとも呼ばれ、これまでのTrueViewアクション広告をベースにした、コンバージョン獲得を目的とした広告です。
動画アクションキャンペーンを利用することで、コンバージョンの促進や、1 つのキャンペーンでモバイル、パソコン、テレビなど簡単に多デバイス向けの配信が可能になります。
本記事では動画アクションキャンペーン広告とはどのような特徴があるのか、これまでのTrueViewアクション広告とどのような違いがあるか、設定方法などについて紹介していきます。
YouTube広告におけるお役立ち資料をご覧いただけます
動画広告市場は一層の盛り上がりを見せ、もはや動画を作ればよい時代から、いかに動画で成果を出すかという時代に変化してきました。動画広告で成果をあげるためにも適切な設計と、クリエイティブの勝ちパターンを見つけるPDCAサイクルが大切です。
コンバージョン改善や売上UPの実現を目指したい方へ、これまでKaizen Platformが累計1,000社以上、合計50,000回以上の動画制作から得た知見や実績に基づいた『YouTube広告におけるベストプラクティス』をお届けします。
YouTube広告において、成果に伸び悩んでいる、ノウハウがないとお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
▼目次
動画アクションキャンペーンは、費用を抑えつつコンバージョン獲得に特化した動画を配信できる広告のことです。スキップ可能なインストリーム広告とインフィード動画広告のフォーマットを用いて配信をすることができ、YouTubeおよび YouTube以外の多様な場所に自動的に広告を掲載できます。
スキップ可能なインストリーム広告とは、YouTube内で動画が配信中、または動画の前後で配信される動画広告です。5秒経過すると、広告がスキップできるオプションが表示されます。
スキップ可能なインストリーム広告の詳細に関しては、「YouTubeインストリーム広告完全ガイド|費用やポイントを解説」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
インフィード動画広告とは、YouTube検索結果、YouTubeの関連動画の横、モバイル版YouTubeのトップページに配信できる広告で、動画のサムネイル画像とテキストで構成されています。広告のサイズや表示形式は表示先によって異なり、ユーザーが広告をクリックすることで広告が再生されます。
インフィード動画広告の詳細に関しては、「TrueViewディスカバリー広告|購入促進につながるポイント」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
※参考:Google「動画アクション キャンペーンについて」
動画アクションキャンペーンの特徴として、動画広告に加えCTAボタンや広告見出しを入れた配信が可能です。
通常の動画広告では、動画のみの配信になっていたため、ただ広告を見てもらうだけで、サイト遷移などユーザーに次にとってもらいたい行動を促すことができていませんでした。
一方、動画アクションキャンペーンでは、下記の画像のように「Buy Now!」といったCTAを動画の下部に入れることができ、ユーザーに何をして欲しいか表示することができます。
※参考:omnitail「Video Ad Formats on Amazon Advertising and Google Ads」
また、もう1つの特徴として機械学習を用いて配信をしており、配信期間が長いほどより最適なユーザーにリーチすることができます。
これら2つがあることで、他の動画広告に比べコンバージョンに繋がりやすくなっています。
動画アクションキャンペーンで利用できる広告見出しやテキストは、仕様が決められています。
機能 |
仕様 |
行動を促すフレーズ |
半角10文字(全角5文字)以内 |
広告見出し |
半角15文字(全角7文字)以内 スキップ可能なインストリーム広告のフォーマットで使用されます。 |
Long headline(広告見出し(通常版)) |
半角90文字(全角45文字)以内 TrueViewディスカバリー広告のフォーマットで使用されます。 |
説明文 |
半角70文字(全角35文字)以内 |
クリエイティブ オプション(任意) |
スキップ可能なインストリーム広告のフォーマットで使用されます。 以下を追加できます。 クリエイティブ オプションを追加すると、広告の全体的な外観が変化する場合があります。1つのキャンペーンで一度に配信できるクリエイティブ オプションは1つのみです。 モバイルでのみ利用できます。 |
※引用:Google広告|「動画アクション キャンペーンについて」
動画アクションキャンペーンはYouTube上だけでなく、Google動画パートナーのWebサイトなどにも表示されます。
YouTube上で表示される場所と見え方
引用:動画アクション キャンペーンについて|Google広告ヘルプ
Google動画パートナーのWebサイト上での見え方
引用:動画アクション キャンペーンについて|Google広告ヘルプ
冒頭で、動画アクションキャンペーンはTrueViewアクションをベースにして作られたと記載しました。
では、この2つには具体的にはどのような違いがあるのでしょう。大きく分けると以下の2つが挙げられます。
ここでは、TrueViewアクション広告との違いを紹介します。
TrueViewアクション広告では、YouTubeの広告コンテンツ内と、Google動画パートナーを通じてウェブサイトに広告を配信することが可能でした。
動画アクション広告では、これに加えTrueViewディスカバリー広告のフォーマットが使用できるため、YouTubeホームフィードの広告枠にも配信が行えるようになりました。配信面が増えたことで、リーチできるユーザーが増え、コンバージョンの増加も期待できます。
実際、Googleが発表した、「Achieve greater results by upgrading to Video action campaigns」では、動画アクションキャンペーンはTrueViewアクションよりも20%コンバージョン数が増えたと報告しています。
TrueViewアクション広告は、行動を促すフレーズ、広告見出しの設定が可能でした。
動画アクションキャンペーンでは配信面が増えたことで、レスポンシブに対応するために長い広告見出しと説明文の2つが追加されました。
(※TrueViewアクション広告では行動を促すフレーズと広告見出ししか表示されなかったため、この2つのみ記入の必要があった)
(※動画アクションキャンペーンでは、TrueViewディスカバリー広告の面にも配信が可能になったため、広告見出しと長い広告見出しの記入も可能に)
動画アクションキャンペーンを用いることで以下の3つのメリットがあります。
動画アクションキャンペーンを含めたYouTube広告全体の大きなメリットとして、Googleのターゲティングが利用できるという点が挙げられます。
Googleの利用者は世界で最も多く、非常に多くのユーザーにリーチできるという点、さらにオーディエンス(ユーザー属性)と、コンテンツの細かいターゲティングができる点は他のプラットフォームの動画広告に比べ非常に優れてると言えます。
動画アクションキャンペーンはこのターゲティングを用いて配信できるため、効果的にコンバージョンの獲得ができます。
Googleのターゲティングについては、「Google動画広告とは?効果の出るクリエイティブ作成方法も解説」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
前述したように動画アクションキャンペーンは、既存の広告と違い、CTAボタンを設置して動画広告を配信することが可能です。
そのため、TrueViewインストリーム広告やバンパー広告など認知目的の広告と違い、ユーザーに明確な行動を促せることから、コンバージョンを獲得しやすい動画広告といえます。
YouTubeのホームフィード 、動画再生ページ、Google動画パートナーなど効果が期待できる配信面に1つのキャンペーンで配信をすることが可能です。
これは、他の動画広告ではできない設定のため、煩雑な作業を減らしつつ、より多くのユーザーにリーチすることができます。
動画アクションキャンペーンで効果を最大化するためには、クリエイティブが特に重要です。
その理由は、広告の効果を高めることができる領域が「プレイスメント」「ターゲティング」「クリエイティブ」の3点であり、この中で大きく差別化できるのはクリエイティブのみだからです。
プレイスメントに関しては、ユーザーが集まっているメディアは限られるため、たとえメディアの配信先を変えたとしても、期待するほどのコンバージョンボリュームは発生しません。つまり、配信先をどうするかというプレイスメントによる広告効果の改善は、大きな成果には繋がりづらいでしょう。
ターゲティングに関しては、AIによる自動最適化の精度が非常に高く、優秀な広告運用者であっても、GoogleのAIにはもはや勝つことが難しくなっています。
少し前までは担当者の腕次第という側面もありましたが、いまはGoogleに任せるほうが高い成果を期待できます。
そのため、ターゲティングの改善により成果が大幅に向上するのは難しくなっています。
このように考えると、広告効果の改善のために残された施策として企業が投資していくべきポイントは「クリエイティブ」領域です。
中には「クリエイティブの改善はハードルが高い」という印象を抱かれている方もいらっしゃるでしょう。確かに、動画広告のクリエイティブ制作や改善には静止画広告以上にリソースが必要になる傾向があります。
それでも上記の通り、プレイスメントやターゲティングによる広告効果の改善は期待できない状況のため、企業はクリエイティブの改善に取り組まざるを得ないのです。
クリエイティブが重要な理由をより知りたい方は「YouTube・Facebookの公式パートナーが教える、1万本を超える動画制作から導き出した、広告効果を最大化するための3つのポイント【事例付】」で解説しています。併せてご覧ください。
動画アクションキャンペーンでクリエイティブを作成する際に以下の点を工夫するとより効果的な動画となります。
基本的に動画広告は最初の5秒が重要と言われています。
例えば、スキップ可能なインストリーム広告で動画を配信した際にユーザーの多くはスキップをします。
その数は、ネオマーケティングの「動画広告の接し方に関する調査」によると、ユーザーの96%ほどと報告されています。
※参考:ネオマーケティング「動画広告の接し方に関する調査」
そのうち、「スキップすることが多い」と回答している56.7%のユーザーは動画の冒頭で続けて視聴するかどうかを決めています。
そのため、広告をしっかりと視聴してもらうためには、動画の冒頭でユーザーの心をつかむ必要があります。
動画広告をスキップされないためには、いくつかのポイントがあります。
ポイントを押さえたうえで動画制作を行うことで、より効果の高い動画広告の運用が可能となります。
動画の冒頭でインパクトを与える
動画は5秒でスキップされることが多いため、冒頭でいかにインパクトを与えるかが重要です。最初にインパクトを与えるには、主に5つの手法があります。
1.最初の5秒で伝えたいメッセージを入れる
最初の5秒で最も伝えたいメッセージを届けるために、自社の商品やサービスの特徴が端的に伝わる内容を入れるのをおすすめします。
例えば下記の動画では、最初に試着ができるというサービスの情報を入れ、ユーザーにどのような通販サイトなのかを伝えています。
※参考:Youtube|ロコンド様 プロダクトデモ型
2.特に伝えたい要素を2つ打ち出す
2つ目の手法は、最初の5秒の間に特に伝えたい要素を2つ持ってくるというものです。最初に情報量を多めに伝えることで、興味を持ってくれたユーザーに続きを見てもらいやすくなります。また仮にスキップされたとしても、スキップできない最初の5秒間で特に伝えたいメッセージだけは伝えることができます。
3.スピード感
3つ目はスピード感です。5秒は非常に短いため、通常2カット程度の展開しか盛り込めません。しかし冒頭の動画展開にスピード感を持たせることで、ユーザーをスキップせず最後まで一気に視聴してしまう状態にさせることができます。
4.ターゲット層の明示
最後は、ターゲット層の明示です。ユーザーは自分に当てはまることだと感じると反応を示します。そのため、ターゲット層にだけ伝わる言い回しや問いかけを行うことで、自分に向けたメッセージであると感じてもらえ、視聴を継続してもらいやすくなります。
5.ストーリー性を持たせる
動画の内容にストーリー性を持たせるとぐっと視聴者を引き込むことができ、続きを視聴してもらえます。
ストーリー作りのポイントとしては、まずは登場人物のキャラクターを作ることです。ターゲットを主人公としてキャラ作りを行うと、ユーザーが自身の体験と紐付けて捉え、共感しやすくなります。
動画広告を5秒でスキップされない具体的な方法は「動画広告は最初の5秒が大事!スキップされない動画の作り方とは?」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
効果的に広告を配信するためには、複数のクリエイティブで広告を配信することがおすすめです。
複数のクリエイティブがあれば、ABテストを行いやすく、また動画アクションキャンペーンが機械学習を用いて配信を行っているため、最適なクリエイティブでユーザーにリーチすることができます。
理想としては、5つ以上動画を用意したいところですが、動画制作は工数も非常にかかるため、行動を促すフレーズなどテキストの部分を変えて動画広告を配信してください。
広告をクリックすることでユーザーが何を得られるかわかるように、行動を促すフレーズは明確にするようにしましょう。
例えば、「サイトはこちら」ではなく、「機能の詳細はこちら」にすると、サイトに移った際に商品の機能が詳細に書かれているということがイメージできます。
他にも行動を促すフレーズとしては、以下のようなものが挙げられます。
ここでは、アクションキャンペーンの配信方法を紹介します。
設定の前にYouTube動画広告の作成と配信には、Google広告のアカウントが必要です。Google広告のアカウントを取得し、配信の前に動画を完成させておきましょう。
まずは、広告用に作成した動画をYouTubeにアップロードしましょう。
動画のアップロードは、YouTubeのWebページだけでなくスマートフォンのYouTubeアプリからも行うことができます。
Google広告にログインし、Google広告のホームページからYouTube動画広告を作成します。
メニューの「キャンペーン」タブをクリックし、キャンペーン管理画面の「+」ボタンをクリックするとプルダウンメニューが表示されます。
プルダウンメニューの中から「+新しいキャンペーンを作成」を選択しましょう。
広告を配信する目的に応じて、 「販売促進」、「見込み顧客の獲得」、「ウェブサイトのトラフィック」 のいずれかを選択します。キャンペーンタイプとして、動画を選択します。
キャンペーンのサブタイプは自動的にコンバージョンの促進が選択されます。
続行をクリックします。
キャンペーンの名前を入力します。
入札戦略を「目標コンバージョン単価」または、「コンバージョン数を最大化」に設定します。
予算と日程で「キャンペーンの合計予算額」、または「1日の予算」のどちらかを選択し、予算を入力します。
そして、キャンペーンの開始日と終了日を設定します。広告の配信はGoogleの自動審査で承認される必要があり、審査に数日かかることもありますので、スケジュールに余裕をもって作成しましょう。
「ネットワークの選択」では、ディスプレイ ネットワークの動画パートナーの選択が可能です。これは、Webサイト上にも動画広告を配信するかどうかの選択になりますが、配信面が多い方がよりリーチが広がるので、配信するようにしましょう。
所在地域や使用言語などのキャンペーンのターゲット設定を調整することで、より効果的なユーザーに絞って広告を表示ができます。
例えば、都道府県単位で配信をしたい場合、配信したい地域を手動で入力すれば、その地域のみの配信となります。
動画アクションキャンペーンにおける広告グループの設定では、種類をレスポンシブルにし、広告グループを入力します。
ターゲティング設定では、「ユーザー」でターゲット設定を行うことがおすすめです。「コンテンツ」で設定すると、ディスカバリー面に配信することができないため、動画アクション広告の機能を最大限に活かすことができません。
キャンペーンの詳細設定と広告グループの作成が終わったら、最後に広告として配信するYouTube動画を指定します。
左側の動画検索からキーワードや動画のURLを入力して、作成した広告用の動画を選択しましょう。
広告の設定では、以下の項目を入力する必要があります。
すべての入力が終わったら、「キャンペーンの作成」 をクリックして完成です。
本記事では、動画アクションキャンペーン(VAC)について紹介しました。
動画アクションキャンペーンは既存の動画広告と違い、コンバージョンを取りやすいという特徴があります。
これまで動画広告は認知獲得には強いけどコンバージョンは取れないと思い、動画広告を出稿したことがなかった方も、これを機にぜひ挑戦してみてください。
動画制作などは時間がかかりますが、そのぶんコンバージョンも獲得しやすく売上に繋がりやすいため、検討の余地はあるかと思います。
YouTube動画広告の運用にお悩みではありませんか?
YouTubeを筆頭に動画市場が盛り上がりを見せる中、動画広告の需要はますます増えています。そこで重要となるのが、ただ動画を作るだけではなく、いかに成果へ繋がる動画を作るか、です。
しかし、いざ施策を打つとなると「自社にノウハウがない」「制作リソースがない」「すでに配信しているが成果が出ない」と悩まれる企業は少なくありません。
もしも現在動画広告の成果にお悩みを抱えていらっしゃるのであれば、Kaizen Platformの「KAIZEN AD」の活用をご検討ください。KAIZEN ADは、低コスト・短納期でクオリティーの高い動画を作り「広告の勝ちパターン」を確立できるクリエイティブサービスです。
「勝ちパターン」をベースに運用することで、無駄な動画を作ることなく効果を継続させられるようになります。
これまで累計1,000社以上、50,000回を超える動画制作で得た知見や実績をもとに、動画広告施策の勝ちパターンや成功事例を資料にまとめました。
CVR改善やCPA改善、売上UPを実現したい方、スピーディーで質の高い動画制作を継続したい方、施策の打ち手にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。