5分でわかるバンパー広告|特徴・事例を用い徹底解説
2021/03/23 (Tue)
5分でわかるバンパー広告|特徴・事例を用い徹底解説
Kaizen 編集部

著者: Kaizen 編集部

shutterstock_706921171

世界中の人から利用され、豊富な種類で広告配信ができるYouTube。

スマートフォンの普及など、様々な要因でYouTubeの広告シェアは順調に伸びています。

2020年2月にGoogleの親会社である株式会社アルファベットの2019年第4四半期と2019年通年の決算によると2019年のYouTube広告の売上が151億4900万ドル(約1兆6500億円)に達成したと報告しています。

※引用: 株式会社アルファベット|2019年第4四半期と2019年通年の決算

この金額は電通が発表した「2019日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」の調査結果では、日本の2019年インターネット広告媒体費の1 兆 6630 億円とほぼ同等の金額となっています。

YouTubeは上記のように高い売上高があり、その中でも特に売上の比率を占めているのが、バンパー広告と呼ばれる、2016年から登場した6秒以下で広告を配信できるフォーマットです。

本記事では、TrueView広告と並び、現在主流の広告であるバンパー広告について紹介していきます。

バンパー広告とは|6秒の短い尺の動画広告

バンパー広告を用いた、企業の成功事例3選

クリエイティブにおける3つのポイント

バンパー広告で成功するための戦略

入稿方法

まとめ|バンパー広告の導入を検討しよう

バンパー広告とは|6秒の短い尺の動画広告

YouTube広告には以下の5つの種類があります。

  • TrueViewインストリーム広告
  • TrueViewディスカバリー広告
  • バンパー広告
  • アウトストリーム広告
  • マストヘッド広告

その中でも動画コンテンツと同じ面に広告を出せることからTrueView広告とバンパー広告が特に使われています

本章では、今回の記事のテーマであるバンパー広告をTrueView広告と比較しながら解説してきます。

YouTube広告の種類の詳細については、「YouTube広告の種類|目的の決め方から配信方法まですべてわかる完全マニュアル」にてご紹介しています。併せてご覧ください。

1)バンパー広告の特徴|TrueView広告と比較して

冒頭でも述べたようにバンパー広告とは、再生時間が6秒以内の動画広告です。

簡潔で印象に残るメッセージを使って、多くのユーザーにアピールし、ブランドの認知度を高めることを目的とした活用が多いです。

バンパー広告は、インストリーム広告と呼ばれる動画コンテンツと同じ面で配信をすることができ、デフォルトで音声がオンになっているのが特徴です。

一方TrueView広告とは、配信面はバンパー広告と同じく動画コンテンツ上で表示することができる広告です。

二つの大きな違いは、動画の長さになります。TrueView広告には、動画視聴数秒後にスキップの選択が可能なスキッパブルと、強制視聴型のノンスキッパブルがあります。

前者では動画の長さが15秒に対し、後者では動画の長さに制限がないという特徴があります。

一見すると、TrueView広告のスキップバブルの方が15秒と再生時間が長く、バンパー広告より使い勝手が良いと思われるかもしれません。しかし、動画広告市場全体で見るとバンパー広告のような6秒以内の短い動画広告のシェアが伸びています。

2018年に株式会社ビデオリサーチインタラクティブが発表した「Web Ads Report Advance -動画広告統計-」によると、2016年の6秒広告がインストリーム広告全体の2%だったのに対し、翌2017年には13%に伸びたと報告しています。

また、インストリーム広告のシェアも非常に伸びており、2016年の市場規模が439億円に対し、2017年には594億円と大きく伸びています。

※引用:株式会社サイバーエージェント|2017年国内動画広告の市場調査

動画広告の市場全体において、バンパー広告のシェアは非常に伸びていることがわかります。

なぜここまで6秒広告のシェアが増えたのか、この理由は大きく2つあります。

1つめの理由は、バンパー広告のような短い広告でも効果が出ること。後述しますが、Googleの発表によると、バンパー広告は他の広告と比べブランド認知度の向上に効果的だとされています。

そのため、6秒という時間は一見するともの足りなさを感じるかもしれませんが、メッセージをユーザーに伝えるためには効果的な時間だと考えられます。

もうひとつの理由は、現代人の集中力を持続できる時間です。

2015年にマイクロソフト社が発表した「Attention spans」では、人間の集中力はおよそ8秒ほどしか持続しないと記載されています。

このデータから、15秒の動画広告ではユーザーが途中で飽きてしまう可能性があります。一方バンパー広告では、6 秒という長さのため、ユーザーも集中してコンテンツを見ることが可能です。

また実際「どのくらいの試聴時間なら『動画広告』を見ますか?」というアンケートに対し、「6秒以内」なら31.1%、「7~14秒」なら35.4%というデータが出ています。

 

※引用:ONE COMPATH|「5G・動画視聴に関する意識調査」

このような理由から多くの企業などではバンパー広告は魅力があるものと感じ、シェアが拡大してきました。

2)バンパー広告のメリット|広告想起率とブランド認知度の向上

では、バンパー広告には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうあるのでしょうか?

バンパー広告で特に効果が出るものは以下の2つです。

・広告想起率

・ブランド認知度

具体な数値を用いてどれくらい効果があるのかここで紹介します。

広告想起率の向上

広告において重要な指標である、広告想起率

広告想起率とは、その広告を見たことがある、または、見た気がすると回答した人の割合を示します。

バンパー広告は短い尺ではありますが、ユーザーに与えるインパクトは非常に大きいです。

Googleが2019年に発表した報告では、300以上のバンパー広告を調査したところ、90%以上の広告が通常の広告に比べ、広告想起率が高いと報告しています。

そのため、バンパー広告はユーザーに広告を覚えて欲しいと思っている企業におすすめの施策と言えるでしょう。

ブランド認知度の向上

バンパー広告はブランディングにも効果的な広告手法です。

2017年にGoogleが発表した「Ads & Commerce Blog」では、122のバンパー広告を調査したところ、実に70%もの企業のブランド認知度が向上したと報告しています。

そのため、バンパー広告は広告想起率を高めたいと思う企業だけでなく、ブランドの認知度も高めたいと思っている企業にもおすすめの施策です。

バンパー広告を用いた、企業の成功事例3選

1.Amazon|シンプルなメッセージでAmazon Prime Nowの認知度を向上

施策概要

世界的な通販サイトであるAmazonが提供するAmazon Prime Nowは、対象エリアに Amazonの商品を最短2時間で商品を届けるサービスです。

Amazon Prime Nowのサービス内容を認知するためにバンパー広告を用いました。

サービスの特徴である2時間の無料配達を提供していることのみに焦点を当て、非常にシンプルなクリエイティブにしています。

スプリング・クリーニング(春に大掃除を行う欧米の文化)のシーズンに、掃除道具を載せたクリエイティブを用いることで、よりユーザーの気を引けるように工夫しています。

サービス内容を端的に伝えられているクリエイティブの一例となります。

課題

利用者の最大化

施策

Amazon Prime Nowの一番の特徴である、配送が早い点をシンプルに伝えられるように工夫している

結果

認知度が向上し、利用者の増加

動画URL

https://www.youtube.com/watch?v=7-qUcN8uBWU&feature=emb_title

2.Samsung Galaxy S8|音声なしのユーザーにも商品内容を伝えられるような工夫

施策概要

サムスンから販売されたスマートフォン「Samsung Galaxy S8」。商品の売上を伸ばすために、サムスンはバンパー広告を配信しました。

商品の特徴である、大画面ディスプレイに焦点を当てたクリエイティブとなっています。

また、音声なしで動画を見ているユーザーにも伝わるようテキストを使用した工夫をしています。

このバンパー広告は非常に評価されており、2017年にYouTubeが発表したバンパー広告ランキングではシーズン内で1位のクリエイティブだと評価しています。

課題

売上の最大化

施策

Samsung Galaxy S8の一部の特徴のみ伝え、シンプルなクリエイティブを作成した

結果

認知度が向上し、売上に繋がる

動画URL

https://www.youtube.com/watch?time_continue=5&v=B5VRJ_OH7Yc&feature=emb_title

3.SurveyMonkey|サービス内容をシンプルにアピール

施策概要

SurveyMonkey(サーベイモンキー)とは、アメリカのSurveyMonkey社が開発したアンケート作成ツールです。サービスの認知度を高めるために、バンパー広告を用いました。

サービスの使いやすさをシンプルに伝えるとともに、最も行動を促すフレーズである「無料でお試し」を表示しました。

その結果、新規アカウント作成数の増加につながりました。

課題

認知度を向上させたい

施策

SurveyMonkeyのシンプルな機能をシンプルに伝えるようにした

結果

認知度が向上し、新規アカウント作成数が大幅に増加

動画URL

https://www.youtube.com/watch?time_continue=5&v=IlMhUb7h-A8&feature=emb_title

クリエイティブにおける3つのポイント

バンパー広告は6秒という短い尺のため、通常の動画広告とは違った工夫をする必要があります。

では、具体的にどのようなクリエイティブを作成すれば良いのでしょうか。ここでは、その方法について紹介していきます。

1.メッセージは1つに絞る

通常の15秒などの動画広告であれば、商品情報やセールスポイントなどを複数入れてクリエイティブを作成することは可能ですが、6秒では同じことを行うと情報過多になりユーザーを混乱させます。

バンパー広告では、1つのメッセージに焦点を合わせ、クリエイティブを作成するようにしましょう。

伝えるポイントは、商品のロゴ、特徴、価格など何を選んでも問題ありません。

メッセージを1つに絞ることで、どのようなクリエイティブにすればいいかも自然と絞られます。

もし、伝えたいメッセージが複数あるならば、メッセージごとにクリエイティブを作成することをおすすめします。

また、派手な画像や複雑な画像では、ユーザーにストレスを与える可能性がありますので、画像やフォントもシンプルにすると良いでしょう。

2.最初に印象的なビジュアルをいれるようにする

バンパー広告はユーザーが動画を見る前や見ている最中に配信されます。そのため、ユーザーが自発的にバンパー広告をみているわけではないことが大前提で動画を考える必要があります。

動画からバンパー広告に切り替わった際、最初に印象的なビジュアルを入れることで、ユーザーがこの広告はどういった広告なのかと気になり、ユーザーの注意を引きやすくなります。

それを軸に、伝えたい内容を展開すれば、メッセージをより効果的に伝えられます。

また、冒頭に伝えたい内容を詰め込みたいかもしれませんが、それでは視聴者を混乱させる可能性があるため、できる限りシンプルなものにするように意識しましょう。

さらに、効果的なバンパー広告の共通の特徴として、動画の最後に明確なメッセージや行動を促すフレーズを入れ込み、この広告は何を伝えたかったのか、わかりやすくまとめるようにしていることが挙げられます。

3.シリーズ化する

バンパー広告は6秒という短い時間のため、複数の種類の広告を作るのもそれほど手間がかかるというわけではありません。複数のバンパー広告を作成し、様々な視点から広告を配信すればユーザーにより効果的に広告の配信をすることができます。

例えば、ソニーネットワークコミュニケーションズでは、「NURO」というブランドで展開する光回線インターネットの認知度を高めるために、13のバンパー広告を用意しました。

歯磨き編、お茶編、蛇口編、最先端な感覚、囲碁解説、女子高生などユニークな内容をテーマにバンパー広告を配信することで、広告想起率、ブランド認知度が大幅に上昇しています。

動画の詳細については下記サイトに記載されています。

※参考:Google「6 秒で、気持ちをつかむ

広告をシリーズ化することで、ユーザーに同じクリエイティブを視聴させることを防ぎ、ユーザーに新鮮な気持ちで広告を見てもらえるというメリットがあるため、複数のバンパー広告を作成することをおすすめします。

バンパー広告で成功するための戦略

バンパー広告のみでもブランド認知の向上に効果的ですが、他の施策と組み合わせることでさらなる効果が期待できます。

バンパー広告で成功するための戦略についてご紹介していきます。

1)TrueView広告と併用して広告を配信する

YouTubeの広告において、TrueView広告とバンパー広告の両方で同様のキャンペーンを配信すれば、コンバージョンなどにより繋がりやすくなります。

例えば、あるブランドが配信した30秒間の広告を完全に視聴したユーザーがいたならば、その人はその企業に対し興味を持っている可能性が非常に高いです。

その数日後に6秒間のバンパー広告を見せることで、そのブランドを思い出し、そこからコンバージョンに繋がるかもしれません。つまり、この2つのフォーマットを組み合わせることで、広告想起率などの指標を大きく向上させることができます。

また、バンパー広告のコンテンツがTrueView広告に繋がるような仕組みの形式でも話題性があり非常に効果的です。

例えば、ケンタッキーが配信した広告では、バンパー広告で商品の箱だけを映し、数週間後に開封動画を公開する広告を配信しました。上記の取り組みにより、非常に高い広告想起率を獲得することができました。

ケンタッキーバンパー広告

 

ケンターキーTrueView広告

2)リターゲティング配信を行う

上記の内容に重複する点もありますが、バンパー広告ではリターゲティングを行うことも非常に効果的です。

YouTube広告において、一例ではありますが以下のユーザーにリターゲティングすることが可能です。

  • YouTubeで特定の動画を視聴した
  • 特定の動画にコメントした
  • 広告動画を視聴したユーザー

例えば、企業が配信したTrueVIew広告を視聴したユーザーに対し、再度バンパー広告を配信することで、ブランド認知度を向上させることにつながります。

また、6秒という短い尺のため、他の広告に比べストレスを与えることがなく、ユーザーに広告を視聴してもらえます。

入稿方法

ここでは、バンパー広告の入稿方法について紹介します。

Google広告を通じて広告を配信するために、最初にGoogle広告のアカウントを用意する必要があります。

1)広告用の動画をアップロード

バンパー広告を配信するために、動画をYouTube上でアップロードする必要があります。

動画はYouTubeスタジオからアップロードすることができます。

bumper_ads_cap_01

右上の[作成〕をクリックし[動画をアップロード〕選択します。アップロードするファイルを選択します。今回はバンパー広告のため6秒以下の動画でアップロードします。

2)キャンペーンの作成

Google広告にログインし、ページの左にキャンペーンと書かれている項目をクリックします。

プラスボタン をクリックして新しいキャンペーンを作成します。

bumper_ads_cap_02

目標にブランド認知度とリーチを選択します。

bumper_ads_cap_03

キャンペーンタイプとして、動画を選択します。

bumper_ads_cap_04

バンパーを選択します。

bumper_ads_cap_05

キャンペーン名を入力し、入札戦略を目標インプレッション単価を選択します。

bumper_ads_cap_06

予算と日程を入力し、ネットワークをYouTube動画のみを選択します。

また、言語、地域、その他の詳細設定の設定もします。

bumper_ads_cap_07

3)広告グループの作成

広告グループ名を入力します。

ターゲティング設定、目標インプレッション単価(CPM)の設定を行います。

bumper_ads_cap_08

4)リンクの貼り付け

[動画広告を作成] で YouTube 動画(長さは 6 秒以下)の URL を入力します。

bumper_ads_cap_09

動画広告のフォーマットを「バンパー広告」に設定します。

bumper_ads_cap_10

動画の最終ページ URL、表示 URLを入力し、コンパニオンバナー(画面右上に表示されるバナー広告)があれば設定します。

ここまで問題がなければ、広告名を記載し、キャンペーンの作成をクリックします。

bumper_ads_cap_11

次のページでキャンペーンに進むをクリックします。これでバンパー広告の設定は完了です。

まとめ|バンパー広告の導入を検討しよう

今回の記事では、バンパー広告の特徴や事例などについて紹介しました。

6秒という短い尺のため、効果があるのかと疑問に思われることがあるかもしれませんが、本記事で紹介したように、ユーザーに大きな印象を残すことができます。

ただし、クリエイティブによって結果は左右されるので、本記事で記載したことを基にクリエイティブを作成していたげたら幸いです。

広告動画クリエイティブ制作プラットフォーム「KAIZEN Ad」

動画広告を検討しはじめたけど自社にノウハウがない…また動画を作りたいけど制作のリソースがない…とお困りではありませんか?そのような時はぜひ「KAIZEN Ad」の活用をご検討ください。

「KAIZEN Ad」とは、デジタルを活用した『顧客体験(UX)の改善』により、クライアントの事業成長を支援するKaizen Platformが提供する、広告動画クリエイティブ制作プラットフォームです。

「KAIZEN Ad」には以下の特徴があります。

  • Facebook、Instagram、YouTube、Amazonの公式パートナーとして世界的に高い評価を獲得
  • 制作から効果測定までを一気通貫して行うため、構成、コピー、表現の勝ちパターンをすぐに見つけることができる
  • 事業グロース支援を出自とするKaizen Platformだからこそ、「成果のカイゼン」に向けた動画活用の提案が可能
  • 独自のプラットフォームと1万人以上のクリエイターのネットワークを活用し、これまでに8,000本以上の動画を制作

まずは、「勝てる動画広告制作に向けた広告運用の課題とソリューション」がわかる資料を無料で読んでみましょう。

thum_B


まずは無料資料をダウンロード

 

Kaizen Platformのコラムを定期購読する(月1回)

関連記事

記事一覧へ戻る