国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
TikTokに興味はあるもののどうすればいいかわからない方
縦型動画を試してみたいけど、アサイン、ディレクションに対してノウハウが無い方
一度は試してみたけど、成果が出ず伸び 悩んでいる方
DX推進のご担当者、事業責任者の方
新規事業や組織改革を担う事業責任者の方
マーケティング担当、Web担当の方
著者: Kaizen 編集部
近年、インスタ映えという言葉が流行語大賞に選ばれるほど、多くの人が利用しているInstagram。若者が使うSNSというイメージが強いですが、実際は幅広い年齢層に使われています。
SocialMediaLaboの「2020年8月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ」によると、20代、30代、40代どの年齢層においても500万人以上の利用者がいます。
※引用:SocialMediaLabo|2020年8月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ
また世界的に見てもInstagramの広告市場は非常に大きく、Bloombergが2020年2月に発表した「Instagram Brings In More Than a Quarter of Facebook Sales」によると2019年のInstagramの広告売上高(全世界)は約200億ドルになるとのことです。
これは、2020年3月にAlphabet社が「per a year-end report」で発表したYouTubeの広告売上高(全世界)約151億ドルより33%も高い数値となっています。現に多くの企業がInstagramの企業用アカウントを開設し広告を出稿しています。
世界的にみても注目度の高いInstagram広告ですが、今回はInstagram広告の中でもストーリーズに焦点を当てその特徴や効果的なクリエイティブ、配信方法、企業の好事例について解説していきたいと思います。
今回の記事では、上記を踏まえご自身の知りたい所から記事をご覧ください。
Instagram広告におけるお役立ち資料をご覧いただけます
動画広告市場は一層の盛り上がりを見せ、もはや動画を作ればよい時代から、いかに動画で成果を出すかという時代に変化してきました。動画広告で成果をあげるためにも適切な設計と、クリエイティブの勝ちパターンを見つけるPDCAサイクルが大切です。
コンバージョン改善や売上UPの実現を目指したい方へ、これまでKaizen Platformが累計1,000社以上、合計30,000本以上の動画制作から得た知見や実績に基づいた『Instagram広告におけるベストプラクティス』をお届けします。
Instagram広告において、成果に伸び悩んでいる、ノウハウがないとお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
▼ 目次
1.ストーリーズ広告とは、Instagram内にあるストーリーズ枠に配信される広告のこと
ストーリーズ広告について解説をしていく前に、まずはInstagram広告の種類についてお話をしていきたいと思います。そもそもInstagram広告には、2つの種類があります。
フィード広告とは、他の投稿と同じようにInstagramのタイムライン上に表示させることができる広告のことです。画像や動画だけではなくテキストも記載することができるため、より詳細に商品・サービスの説明をすることができます。
一方、ストーリーズ広告とはInstagram内にあるストーリーズと呼ばれる枠に配信される広告のことです。
2つの広告の中でも今回の記事では主に「ストーリーズ広告」についてお話を進めます。まずは、なぜこれほどまでにストーリーズ広告が注目をされはじめたのか、その背景について解説していきます。広告が普及した背景には、日本人のストーリーズ利用率の高さにあります。
「Instagram Day Tokyo 2019」で報告された調査によると、日本においてストーリーズはInstagramのデイリーアクティブユーザーの約70%が利用している機能になっています。10人のユーザーのうち7人が活用している計算になるため、非常に高い割合のユーザーがアクティブに動いていることが分かります。
そんな人気の高いストーリーズですが、今回の章では広告の特徴や効果について述べていきます。
24時間でストーリーズ自体が消滅すること、また、フォローをしているアカウントのストーリーが3回再生されると、約15秒間動画広告が流れます。その特徴からストーリーズは日常を、フィードは映えた写真を共有するために使われる傾向があります。
ストーリーズ広告は、通常のストーリーズと同様に縦長のフルスクリーンで表示されます。縦の長さを活用して広告を配信することができるため、フィードなどと違った表現のクリエイティブが作成可能です。また、フィード広告が縦にスクロールして表示されることに対し、ストーリーズ広告では、ユーザーのストーリーズの間に自然と表示されます。
そのため、ユーザーがストーリーズの閲覧を止めない限り、ストーリーズ広告は必ず見られ、クリエイティブ次第では大きな印象を残すことができます。CTAボタンをクリックするだけでLPなどに遷移させることができるため、ユーザーをリンク先に飛ばすことがそれほど難しくないのも特徴の一つです。
前章まではストーリーズ広告の特徴について確認してきました。本章ではストーリーズ広告の効果についてお話を進めていきたいと思います。
特徴は分かったけど実際にInstagramで広告の配信をしようと考えた場合、フィード広告とストーリーズ広告ではどちらの方が効果が高いのか?そう疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
そこで、広告の効果を検証する際、指標の一つとなるCTRやCPCなどを一例にお話を進めます。ADSTAGEが2019年に発表した「Instagram CPM, CPC, & CTR Benchmarks」によると、フィード広告のCPC、CPM、CTRの中央値は下記の通りだと報告しています。
※引用:ADSTAGE |「Instagram CPM, CPC, & CTR Benchmarks」
一方、ストーリーズ広告の場合では下記のようになっています。
※引用:ADSTAGE |「Instagram CPM, CPC, & CTR Benchmarks」
もちろんCTRなどの数値はクリエイティブ次第ではありますが、フィード広告ではCTRが高く、ストーリーズ広告ではCPMが低いという傾向になっています。そのため、広告費を抑えて、多くのインプレッションを獲得したいならストーリーズ広告、LPなどのサイト遷移を目的とした場合フィード広告など、目的によって使い分けることをおすすめします。
■インスタグラム広告とは?配信方法・課金形態・フォーマットを解説
Instagram広告について詳しく知りたい方は『インスタグラム広告とは?ストーリーズ広告や効果的な動画の活用方法についても』でも詳しく解説しています。参考にしてください。
本章では、実際にストーリーズ広告で配信された5つの企業事例についてご紹介します。施策実施の背景や具体的な取り組み内容、結果を分かりやすくご紹介しているため、ぜひ広告配信の際の参考としてください。
※引用:AirBaltic
AirBaltic(エアーバルティック)は首都リガを本拠地とするラトビアの国営航空会社です。同社は2020年の2月から3月までに実施したセールを認知させるためにストーリーズで動画広告を配信しました。
色鮮やかな背景と、次々とイメージが切り替わるコンテンツで思わず続きを見てしまうようなクリエイティブを作成。動画の最後に出るCTAボタンが緑色で上向きの矢印となっており、非常に目立つような工夫もされています。
課題
セールの認知を向上させる必要があった
施策
Saleという文字を何度も出しユーザーに Saleを行うという印象を与えている。CTAを目立たせたクリエイティブで、積極的にユーザーへ次の行動を促している。
動画の途中にAirBalticとブランドロゴも何度か入れており、ブランド認知度にもつなげている。
結果
対象のセールだけでなくブランド認知も向上
※引用:NETFLIX
サブスクリプションの動画配信サービスである「NETFLIX」。ブランド認知度の向上を目的にストーリーズで動画広告を配信しました。画面の中央に常にNETFLIXとブランドロゴを入れた、誰もがその名を一目で覚えられるような印象的なクリエイティブとなっています。
課題
NETFLIXの登録者数を伸ばすために、ブランド認知を高める必要があった
特徴
テキストなどを一切いれず、大半をブランドロゴのみで表示させることで、ユーザーにNETFLIXというブランド名の印象を強く与えられた
訴求メッセージは短くとも「ストレートに伝える」を体現した好事例動画
結果
NETFLIXの認知が向上し、売上向上に繋がった
※引用:キャリトレ
「キャリトレ」とは、ビズリーチが運営する、20代の若手をターゲットにした転職サービスです。動画にキャリトレのサイトをスマートフォンでスクロールしている場面を載せ、ユーザーに実際に利用した際のイメージを伝えることができるクリエイティブとなっています。
課題
サービスの認知度が低く、改善する必要があった
サービスの会員登録者数を増加させたい
特徴
ブランドロゴであるキャリトレを動画の冒頭に表示しているため、何の広告かすぐ分かるようになっている
短いテキストで「キャリトレ」を説明しつつサービスを見せることで、ユーザーがキャリトレとは何かを想起しやすい
結果
会員登録後もアクティブ率が高いユーザーを多く獲得することができた
※引用:tentree
「Tentree」はアパレルとライフスタイルの商品を扱うブランドです。ブランド認知度の向上と商品を購入してもらうためにストーリーズで動画広告を配信しました。ストーリーズ広告には、様々な帽子を被った男性が次々と現れる動画となっています。
課題
サイトの大部分を占めるメンズウェアで、特に23歳~34歳の男性へのリーチが必要
特徴
複数の商品が表示されることでユーザーに飽きることなく動画を見てもらえるように工夫されたクリエイティブを作成
また、商品を実際に被っている姿のみで、価格などの付属情報は一切載せなかった
結果
Facebookの測定によると、広告想起率、ブランド認知度、共に上昇
更にインプレッション単価はフィード広告など他のものと比べ30%低く費用を抑えた
動画URL
tentree Facebookストーリーズで広告想起とブランドの認知度を向上
※引用:HYDRO FLASK
HYDRO FLASK(ハイドロフラスコ)はステンレスボトルなどを販売する会社です。新製品の認知度向上、購入する確率が高いユーザーにリーチするためにストーリーズで動画広告を配信しました。
課題
より多くの商品を売るために新商品の認知度を向上させる必要があった
特徴
3種類の異なる新製品を順に見せユーザーの関心を掻き立てるように工夫
最後のCTAボタンをSHOP NOWにしてユーザーがすぐに商品を買えるようにしている
結果
このストーリーズ広告により、ROAS(広告費に対して得られた売上)が1600%。売上が80%増加、そして12,000もの商品が購入された
動画URL
Instagram Business|HYDRO FLASK
ストーリーズ広告は、フィード広告などの広告と異なり、縦長で配信するという特徴持つためストーリーズ専用の広告を作るべきだと言われています。では、具体的にどのようなクリエイティブを作成すればいいのでしょうか。本章ではその方法について紹介していきます。
ストーリーズ広告は、1章でも説明した通り15秒まで広告配信が可能なため、できる限り動画で配信するようにしましょう。動画で配信するメリットとして、ブランドの認知度だけでなく、コンバージョン率も高める傾向にあります。
またFacebookが2019年に「効果の高いストーリーズ広告制作のポイントに関する最新情報」の発表によると、74%の確率で静止画よりも高いコンバージョン数を獲得しています。そのため、動画での配信をおすすめします。
ストーリーズ広告では、クリエイティブにテキストを組み込むことでより視覚的に伝えやすくなります。例えば、セールの割引額、発売日、商品名、商品の特徴などは、映像だけでなく数字や文字などを用ることでより効果的に伝わるでしょう。
Facebook の「効果の高いストーリーズ広告制作のポイントに関する最新情報」によるとInstagramは、テキストを中央に配置したクリエイティブが最も高いパフォーマンスを達成していると報告しているため、中央付近にテキストが入るようなクリエイティブの作成をおすすめします。
ストーリーズ広告は、通常のストーリーとは異なり左上に広告マークが表示されます。
ユーザーはそれを見てすぐに広告だと気づき、ストーリーズをタップしたりスワイプをするなどして広告をスキップする可能性があります。本来はスキップされないことが望ましいですが、広告を出稿する際はそれらを考慮する必要があります。
ストーリーズ広告は非常に速くスキップされる傾向があるため、一瞬の時間で相手にメッセージを伝えられるように、できる限り読みやく短いものにしましょう。
新規ユーザーにリーチする際、ブランドの認知度を高めるためにブランドロゴをつけるようにしましょう。
ロゴがない場合、左上にブランドロゴが表示されるだけで、どのような企業やサービスが広告を出しているのか気付かれない可能性が高いです。広告を出稿するからには、しっかりとブランドのロゴを入れ認知獲得の強化につなげましょう。
また、前述した通りユーザーは広告をスキップする可能性が高いため、ブランドロゴを動画の冒頭に入れることをおすすめします。
意外と思われるかもしれませんが、ストーリーズ広告において商品の価格を表示しないキャンペーンの方が表示したものよりも高いパフォーマンスを示していました。
つまり、ストーリーズ広告において価格訴求をしたとしても、コンバージョン率が上がるわけでなく、逆にコンバージョン率を下げてしまう可能性があります。
そのため、価格表示しないクリエイティブの作成をおすすめします。ただし、商品の価格が相場より安いと捉えられる場合はコンバージョンに繋がることもあるため、価格を表示する際は慎重に検討しましょう。
※参考:Facebook |効果の高いストーリーズ広告制作のポイントに関する最新情報
全ての動画広告に言えることですが、少しでも印象に残るように動画に音声を入れて広告を配信することをおすすめします。
Googleが2017年に「5 Charts That Prove Viewability and Audibility Together Are Key to Video Ad Effectiveness」で、音声のある動画はないものに比べ、1.6倍もブランド認知度が高くなると報告しています。
※引用 : 5 Charts That Prove Viewability and Audibility Together Are Key to Video Ad Effectiveness
ストーリーズ広告ではデフォルトでCTAボタンが複数用意されています。よく使われるものとして、「詳しくはこちら」や「申し込み」が挙げられます。
配信しているクリエイティブに合ったものを利用し、ユーザーへ次の行動を促すようにしましょう。
動画を制作する際は、ただ映像とテキストを組み合わせるだけではいけません。必要情報の整理から効果測定まで1つ1つのステップを踏んで進める必要があります。
また、社内で完結させるのか、外部に委託するのかの検討も必要です。自社にリソースがあるのか、ノウハウがあるのか、どれだけの予算がかけられるのかは動画制作において重要な要素です。
自社に合った方法で、最もよいクリエイティブを作り、ストーリーズ広告を効率的に利用しましょう。
■成果の出る動画広告の作り方|制作時に確認すべき3つのポイント
動画広告のクリエイティブについて詳しくは「成果の出る動画広告の作り方|制作時に確認すべき3つのポイント」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
本章では、ストーリーズ広告を実際に配信するための方法を紹介していきます。InstagramがFacebookの傘下であることから、ストーリーズ広告はFacebook広告マネージャーを用いて広告を出稿することができます。
広告を配信するためにはFacebookページ、Facebookマネージャーのアカウントが必要になりますのでそちらを事前に準備する必要があります。Facebookページに関しては、Facebookが「Facebookページを作成するにはどうすればよいですか」にて作成方法を掲載しています。その際、ページ名、ページのカテゴリ、ページの詳細の3つを入力するだけで作成ができます。
また、Facebookビジネスマネージャーに関しては「Facebook Business Suite」より下記4つの入力をするだけで作成が出来ます。
どちらも手間なく作成ができますので、広告出稿をはじめる前に必ず上記を用意しておきましょう。
広告を配信するために、まずはキャンペーンの設定から行います。ここでいうキャンペーンとは、複数の広告セットをまとめたものです。キャンペーンでは、目的を設定する必要があり、コンバージョンやブランド認知度向上など自分たちにあったものを選択しましょう。その後キャンペーン名を入力し、次へを選択します。
目的の中で、リーチとトラフィックの違いが分かりにくいと思いますが、違いは以下のとおりです。
リーチ:より多くのユーザーに広告を届けること。インプレッション(広告の表示回数)のことを指す。
トラフィック:より多くのユーザーを広告リンク先に誘導すること。クリック数を指す。
次に広告セットを作成します。広告セットでターゲティング及び、配置(配信場所)の設定ができます。
ターゲティング設定画面は、広告セットの左項目にあるオーディエンスボタンをクリックすると遷移することが可能です。地域や年齢、趣味嗜好など様々な設定が可能ですので、自分たちの商品・サービスにあったものを選択しましょう。
ターゲティングの設定が完了したら、配置を設定します。配置の設定画面では、FacebookやMessangerなどで配信設定も可能ですが、ストーリーズのみで配信したい場合は、まず、配置を編集という欄にチェックをいれてください。
すると、配置場所を選択できるようになるため、Instagramのストーリーズの欄にチェックを入れ、後は全部外します。これで、ストーリーズのみの配信が完了となります。
広告セットでは予算、配信期間、最適化ポイントの設定も行う必要があります。最適化ポイントとは下記のように、広告を配信する目的のことを指し、キャンペーンの目的で設定したものと同様のものを選択しましょう。
例)キャンペーンの目的を「リーチ」にしたなら、最適化ポイントを「インプレッション数」にする
最後に広告(クリエイティブ)の設定を行いましょう。広告を配信する際に、FacebookページかInstagramのアカウントを連携させる必要があります。ストーリーズ広告の配信もFacebookページのみで設定ができるため、Instagramのアカウントを連携させなくても配信が可能です。
Facebookの広告マネージャーでは、「複数の画像」か「1枚の画像または動画」を選択することができます。動画を入稿したい際は、右の1枚の画像または動画をクリックしましょう。
動画を入稿する際は、動画/スライドショーの項目を選択し、素材をアップロードします。
広告のリンク、テキスト、アクション(CTAボタン)を設定します。
全ての設定が正しいことを確認したら、右下の「実行する」ボタンを押しましょう。これで、出稿は完了です。
動画広告では、下記のような入稿規定が設定されています。
項目 |
詳細 |
アスペクト比 |
1.91:1 16:9 1:1 4:5 2:3 9:16 |
最長期間 |
15秒 |
最大ファイルサイズ |
4GB |
対応動画タイプ |
.mp4、.mov |
アスペクト比とは、画面の縦と横の長さの比率のことを指し、イメージとしては次のようになります。
※引用:Facebook Business|アスペクト比のベストプラクティス
※引用:https://www.kwm.co.jp/blog/story-of-instagram-ads/
1.91:1、16:9が横型、 4:5、9:16が縦型、1:1が正方形型と呼ばれています。どのアスペクト比でも配信はできますが、ストーリーズの特徴を活かし、画面全体の縦長で配信するために、9:16(1080×1920)のサイズで作成することをおすすめします。
配信の手順について解説しましたが、続いては配信後、広告の効果を確認する方法をチェックしましょう。広告はどのような種類のものでも配信後必ず効果を検証することが必要です。結果を可視化し費用対効果を考えます。
本章では、作成した広告の費用対効果を確認する考え方として2つの指標を紹介します。
CPAとは、CV(コンバージョン=Webサイト目標の達成となる指標)を1件獲得するのにかかったコストのことです。Web広告の効果測定をする指標の中でも、特に重要視されています。
CPAの数値は、『広告費用 ÷ CV数』で計算できます。例えば広告費用50万円、CV数500件、目標CPAが3,000円の場合を考えてみましょう。
50万円 ÷ 500件= 1,000円
費用対効果の高い広告は、CPAの数値が目標とするコストよりも下回っていることが条件なので、この広告が非常に費用対効果の高いことがわかります。
この指標の数値が低ければ低いほど、低単価でCVを獲得できていることになります。
ROASとは、費やした広告費に対して、広告経由の売上がどれだけ発生したかを測る指標です。広告投資に対しての回収率を意味します。
計算式は、ROAS(%)= 広告経由の売上 ÷ 広告費用 × 100(%)です。
例えば、広告経由の売上が100万円、広告費が50万円の場合、『100万円 ÷ 50万円× 100 = 200%』となります。ROASは200%なので、広告費1円に対して2円の売上があったことがわかります。
この指標は、数値が高ければ高いほど、費用対効果の高い広告を配信できていることになります。
■【業種×媒体】SNS広告、費用対効果の出やすい取り組み方をご紹介
SNS広告の費用対効果については「【業種×媒体】SNS広告、費用対効果の出やすい取り組み方をご紹介」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
現状リスティング広告やディスプレイ広告で広告出稿をしており、CPAが目標コストよりも高い場合は、動画広告に切り替えて戦略を立て直すこともおすすめです。
CPAを下げるには、「より多くのコンバージョンを獲得する」か「広告費を下げて効率よく配信する」この施策が必要です。両者を満たす方法として動画広告が挙げられます。
英語圏のマーケターに実施した「Video Marketing Statistics 2020」という動画広告のアンケートから、動画マーケティングによって、Webサイトへの流入が増加したとの回答は87%、リードにつながったとの回答は81%でした。また、金額に関係なく広告で配信した商品・サービスの販売増加に直接的に寄与したという回答は80%となり、売上増につながったと報告されています。
そのため、CPAを下ながら広告を運用していくなら、動画広告は従来の静止画広告よりも効率がいいのです。
■CPAを改善するには動画広告がオススメ!費用対効果まで考えた戦略
広告効果を改善する方法について詳しくは「CPAを改善するには動画広告がオススメ!費用対効果まで考えた戦略」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
CPAやROASなどの指標で期待していた数値を出すために、クリエイティブについて重要な点を解説します。せっかく時間をかけてストーリーズ用のクリエイティブを作成しても、クリック率が低かったり、広告が途中で配信を停止されたりといった可能性もあります。高い効果を出しつつ、スケジュール通りに広告配信ができるようおさえておきたいクリエイティブの注意点を確認しましょう。
ストーリーズ広告では下部に「もっと見る」など行動喚起を促せるCTAボタンが自動的に入ります。クリエイティブの下部にテキストなどを入れた場合、CTAボタンと重なって読みづらくなる可能性があります。
Facebook広告マネージャーにて広告プレビューが確認できますので、CTAボタンとテキストなどが重なっていないか確認するようにしましょう。
悪い例:CTAボタンと数字が重なり何%引きなのか分かりづらくなっている
※引用:adespresso
良い例:CTAボタンが画像に馴染んでいる
※引用:adespresso
ストーリーズでは広告を配信するにあたって、Facebookが定める広告ポリシーを遵守する必要があります。
「Facebook広告ポリシー」にて禁止コンテンツ、及び、制限コンテンツが記載されていますので、クリエイティブ作成の際に一度目を通すことをおすすめします。特に厳守した方が良いものを抜粋して記載します。
動画広告やその他同様のタイプの広告では、画面の点滅など、過度に利用者の妨げになるような手段を用いることは禁止されています。
減量に関連する商品またはサービスを宣伝する広告では、18歳以上の利用者をターゲットと定める必要があると、出稿の制限がされています。
広告に使用前使用後を含む画像や期待できない結果を含む画像の掲載は禁止されています。
クリエイティブの審査を先に通すため、作成途中のランディングページを入れて入稿するケースがありますが、完成した状態で審査へまわしましょう。また、広告で宣伝されている商品やサービスと一致しないランディングページも禁止されています。
また、稀にですが広告ポリシーを遵守したクリエイティブを作成したにもかかわらず、承認されないケースもあります。その際は、広告マネージャーからお問い合わせができるので、そちらで再度審査のリクエストを送ることをおすすめします。
実際、それをすることで承認されることがありますので、一度拒否されたとしても、再度広告の審査依頼をかけてみてください。
効果の高いクリエイティブを自社制作したいと考えても、専門チームの編成や機材の導入など組織の完全なバックアップがなければ限界があります。
ノウハウや人員が乏しい環境では、売上向上や認知獲得、ブランディングといった目的に高い効果を発揮する広告を作成することは難しいです。
特に動画広告の場合は映像や画像、ナレーション、BGMなど必要な素材が多く、それぞれを組み合わせる編集スキルがクオリティに直結します。
そのため、ストーリーズ広告をはじめとしたSNSに配信する広告では広告制作を専門に扱う会社に依頼するのがおすすめです。
制作会社に制作を依頼するメリットは以下の通りです。
広告制作のノウハウを持つ制作会社は、「認知獲得」「ブランディング」「売上向上」など目的に合わせて効果的な広告を制作してくれます。
広告で効果を出すには、訴求したいポイントを絞って適切な演出をすることが重要です。さまざまな広告制作に携わってきた制作会社なら、過去事例と照らし合わせて、勝ちパターンを見出してくれます。
また、PDCAサイクルを回して広告配信後の最適化をサポートしてくれる会社であれば、運用していくごとに広告の効果を高められます。
広告を制作会社に外注すれば、自社制作する際に必要になるリソース、機材にかかるコストを最低限に減らせます。
制作に不慣れなスタッフが担当してかさんでしまう人件費や、必要機材を選定して購入する時間的コストを削減して制作費に充てられるので、よりクオリティの高いクリエイティブの作成に投資できます。
クオリティの高いクリエイティブは、集客効果や認知度の向上に大きく寄与します。
制作会社によっては作成だけでなく定期的な効果測定をパッケージとして販売している場合があります。ただ作って終わりではなく、成果が出せるまでのサポートを依頼できるのです。
継続的に効果を上げるためには、定期的に広告の分析を行い、その都度改良を加えていかなければなりません。
パッケージの利用により、ノウハウがないと自社では設計が難しい目標設定から効果測定まで、戦略に関する一連の事柄をプロがアドバイスをしてくれます。
動画の規模やクオリティによっては、イニシャルコストが高いと感じるかもしれませんが、結果的に高いコストパフォーマンス発揮する可能性が高いでしょう。
■動画制作会社を選ぶ3つのポイント|事例も併せて紹介
広告制作会社ついて詳しく知りたい方は「動画制作会社を選ぶ3つのポイント|事例も併せて紹介」で解説していますので、併せてご覧ください。
非常に多くの人がストーリーズを利用している今、ストーリーズで広告を出稿することをおすすめします。
ただし、ストーリーズ広告はフィード広告などとは異なり縦長のクリエイティブという特徴があるため、それに合ったクリエイティブの制作が重要となってきます。
ぜひ本記事を参考にして、ストーリーズの広告配信を学び、効果的なクリエイティブを作れるようになりましょう。
Facebook動画広告の運用にお悩みではありませんか?
YouTubeを筆頭に動画市場が盛り上がりを見せる中、動画広告の需要はますます増えています。そこで重要となるのが、ただ動画を作るだけではなく、いかに成果へ繋がる動画を作るか、です。
しかし、いざ施策を打つとなると「自社にノウハウがない」「制作リソースがない」「すでに配信しているが成果が出ない」と悩まれる企業は少なくありません。
もしも現在動画広告の成果にお悩みを抱えていらっしゃるのであれば、Kaizen Platformの「KAIZEN AD」の活用をご検討ください。KAIZEN ADは、低コスト・短納期でクオリティーの高い動画を作り「広告の勝ちパターン」を確立できるクリエイティブサービスです。
「勝ちパターン」をベースに運用することで、無駄な動画を作ることなく効果を継続させられるようになります。
これまで累計1,000社以上、30,000本を超える動画制作で得た知見や実績をもとに、動画広告施策の勝ちパターンや成功事例を資料にまとめました。
CVR改善やCPA改善、売上UPを実現したい方、スピーディーで質の高い動画制作を継続したい方、施策の打ち手にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。