国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
TikTokに興味はあるもののどうすればいいかわからない方
縦型動画を試してみたいけど、アサイン、ディレクションに対してノウハウが無い方
一度は試してみたけど、成果が出ず伸び 悩んでいる方
DX推進のご担当者、事業責任者の方
新規事業や組織改革を担う事業責任者の方
マーケティング担当、Web担当の方
著者: Kaizen 編集部
YouTubeと肩を並べる動画広告の配信プラットフォームであるFacebook。その動画広告には様々な種類があります。
Facebook動画広告の種類(一例)
配信媒体 |
目的 |
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Facebook |
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ブランド認知 トラフィック、エンゲージメントの獲得 アプリのインストール 動画の再生数アップ コンバージョン など |
Facebook |
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Facebook |
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Instagram |
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Messenger |
Messenger |
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Audience Network |
外部アプリ |
興味はあって広告運用をしてみたいものの、下記のようなお悩みは多いのではないでしょうか?
この記事では「今日からFacebook動画広告をスタートできる状態」になることをゴールに、
を初心者でも理解できるように解説していきます。
もちろん本記事だけで、Facebook動画広告の全てを網羅しているわけではありませんが、全体像を理解し、行動まで一歩踏み出せる知識を身につけていただければ幸いです。
今回の記事では、上記を踏まえご自身の知りたい内容から読むべき章を選択してください。
Facebook広告におけるお役立ち資料をご覧いただけます
動画広告市場は一層の盛り上がりを見せ、もはや動画を作ればよい時代から、いかに動画で成果を出すかという時代に変化してきました。動画広告で成果をあげるためにも適切な設計と、クリエイティブの勝ちパターンを見つけるPDCAサイクルが大切です。
コンバージョン改善や売上UPの実現を目指したい方へ、これまでKaizen Platformが累計1,000社以上、合計50,000回以上の動画制作から得た知見や実績に基づいた『Facebook広告におけるベストプラクティス』をお届けします。
Facebook広告において、成果に伸び悩んでいる、ノウハウがないとお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
▼目次
8.成果に繋がるFacebook動画広告を作るポイントとは?
9.成功の秘訣を事例で知る!Facebook動画広告のポイント
Facebook広告とは、Facebookの「フィード」や「ストーリーズ」「メッセンジャー」欄に出稿できる広告です。
Facebook広告の最大の特徴は、ターゲティング精度の高さです。
Facebookは実名登録制のSNSなので、それに付随して誕生日や居住地、学歴や職歴、現在の勤務先や、結婚・出産などのライフイベントを登録している人も数多く存在します。
そういった細かなユーザー情報を「属性データ」として活用し、広告を届けたいターゲットユーザー層に向けてピンポイントで配信することが可能です。
さらに、「類似オーディエンス」という機能も利用できます。これは、自社の既存顧客と似通った属性のユーザーに向けて、広告を配信できる機能です。自社商品・サービスのペルソナと類似しているものの、まだ接点のない新規ユーザーに向けて広告を配信し、新規顧客からの認知を獲得したい場合に有効です。
本題に入る前に、「なぜFacebook動画広告を配信すべきなのか」の理由と動画広告のポテンシャルを一緒に見ていきたいと思います。
Facebook動画広告には注目しているが、そもそも動画広告やFacebookの市場自体が頭打ちなのではないかと思われる方もいるでしょう。
2020年12月のサイバーエージェント社の調査によると、動画広告のマーケット全体としては2019年から2020年にかけて114%で成長しており、今後も大きな成長が見込まれています。
※出典元:株式会社サイバーエージェント|サイバーエージェント、2020年国内動画広告の市場調査を発表
2024年までは成長が続くと見込まれ、2022年には2020年の約2倍規模に成長すると予測されています。
動画広告は伸びていくことが分かりましたが、Facebookというプラットフォーム自体にはポテンシャルがあるのでしょうか?下記のデータから見ていきましょう。
※出典元:we are social|Digital 2020 Japan
国内のSNS利用者の割合で最も多いのがYouTubeで全体の71%、次いでLINE、Twitterの順に高くなっています。
ここで注目したいのがFacebook単体では30%と少ないものの、「Facebookファミリー」(Facebook, Instagram, Facebook Messenger)を合わせると73%となり、YouTubeよりも利用者割合が大きくなることです。
Facebook動画広告は上記3つのソーシャルメディアに配信ができるため、YouTubeと比較しても引けを取らない配信メディアであることは間違いありません。
加えて、日本を含むアジア・大西洋地域では、FacebookのMAU(月間アクティブユーザー数)は2020年現在も緩やかに成長し続けています。
※出典:Facebook|Facebook Q3 2020 Results
以上のデータから、動画広告市場は今後も伸び続けていくと考えられるので、配信面やメディアの効果改善・機能改善が進んでいくことが予想されます。また、現時点でユーザー数の圧倒的に多いFacebook社のプラットフォームで動画広告を配信することで多くのユーザーにリーチできる可能性も高いです。
以上で動画広告としてFacebookを利用する必然性は、ご理解いただけたかと思います。
とはいえ、実際に広告配信を開始するとなると
といった不安があると思います。
そのような不安を解消するために、ここからはFacebook動画広告のメリットを6つご説明していきます。
国内の月間アクティブユーザーが2600万人を有するFacebookが他SNSと最も大きく違う点は、実名登録のユーザー向けに精度の高いターゲティング配信ができるという点です。
年齢・性別・地域・興味関心・行動データなどでオーディエンスの設定(=ターゲティング)ができます。
例えば、下記のようなオーディエンスを設定することも可能です。
東京都足立区周辺に住む20代男性で、ビジネス・IT系職種、大学在籍期間が2003年から2015年 |
自社のターゲット層だけに狙い撃ちしたい場合にFacebook動画広告は有効です。
※引用元:Facebook|Facebook for Business
動画広告と聞くと、クリックすると画面に動画が再生されるという画一的なコミュニケーションしかできないイメージはないでしょうか?
Facebook広告では動画と商品を同時に訴求することができる、コレクション広告があります。メインの動画・画像の下に、小さいグリッド状の商品画像を組み合わせたフォーマットの広告です。
商品の認知から購買までを1つの広告クリエイティブでシームレスに実現できるのが特徴。動画広告から商品LPへの遷移をせずに、商品ブランディング・購買促進ができます。
FacebookやInstagramのフィードで配信された動画は、表示とともに自動再生されます。つまり、ユーザーが主体的にアクションを起こさなくとも、動画を視聴してもらうことができるというメリットがあります。
また、初期設定では音声がオフになっているため、通常の利用シーンでは無音で再生されることが多い点を覚えておきましょう。
BGMを凝って編集した動画が、音声オンの状態で全く視聴されていないというケースも多くあります。
動画広告の不安点として、表示や視聴回数がコントロールしづらいため、予算を超えてしまうのではないかという点がありませんか?
Facebook動画広告のCPV課金の1つにThruPlay課金があります。15秒動画再生する毎に課金される方式になりますので、視聴時間が15秒未満だと課金されない仕様になっています。
したがって、短尺でインパクトのある動画を配信することで必要以上にビューが発生せず、リーチを獲得できる可能性があります。予算を抑えながら、動画で商品の訴求が可能です。
Facebookでは広告キャンペーンと広告セットごとに、「通常予算」と「1日の予算」のいずれかを設定することができます。
広告キャンペーン単位での予算最適化をオンにすることで、広告セットごとに予算をセットしなくとも、効果の高い広告セットに予算が最適配分される仕組みです。
ここで気をつけたいのが、1日の予算設定をするだけでは掲載期間が制限できず、掲載され続けてしまう点です。掲載期間を決めたい場合は通常予算を設定しましょう。
また、オーディエンスが広すぎると、設定できる1日の最小予算が高くなる傾向にあるため注意が必要です。
Facebook動画広告の6つ目のメリットは、シェアからの拡散ができる点です。YouTubeやInstagramはフィード上でのシェア機能はありませんが、Facebookにはシェアボタンがあり、魅力的なコンテンツは拡散効果が見込めます。
フィードの動画広告では、友人の投稿や記事に紛れに動画広告が流れてくるため、ユーザーは強制的に視聴させられている感覚を低減できます。
誰かにシェアしたくなった動画は、広告であれ拡散されていく可能性があります。
テキスト型の広告や静止画のバナー広告にはない拡散効果を、動画広告は持っています。
Facebookだけでなくすべての広告配信では、静止画に比べて動画の方が、ユーザーの印象に残りやすいと言われています。
株式会社電通と株式会社ディーツーコミュニケーションズが発表した「iPhone向け動画広告効果調査」では、動画広告を「確かに見た」と答えた人は、バナー広告を「確かに見た」と答えた人の約1.7倍となりました。
バナー広告よりも動画広告がユーザーの印象に残る理由は、視聴時間が長いからです。
動画広告は動きを入れて広告を配信できるため、静止画よりもよりユーザーの注意をひきやすくなります。全編を見なくとも数秒の接触時間があるので、ユーザーの記憶に強く残ると考えられます。
紙を扱う日本の会社ワンダーマークは、これまでFacebookで静止画広告を配信していましたが、動画広告に変更したところ、コンテンツビューの単価が58%削減、ランディングページビューの単価が36%削減されました。
このことから、Facebook上でも静止画広告よりも動画広告の方が広告の印象が残りやすく、ランディングページなどへの移行が低単価で行えます。
前述の通り、動画広告に切り替えることでCV数が2倍になるという結果を得た企業もあり、動画広告は静止画広告よりも高いコンバージョン率を出すことがあります。
楽天トラベルは、もともとFacebook広告の配信量とCV獲得に伸び悩んでいましたが、ユーザーに訴求したい内容をポイントを抑えてわかりやすく伝えることに成功。CV数が2倍となりました。
また、Facebookの調査によると、静止画広告と動画広告の両方を使用しているブランドは、静止画広告のみを使用しているブランドと比較し、コンバージョン率が17%高くなると報告しています。
このように、動画広告を用いることでコンバージョン数を増やすことが可能です。ただし、クリエイティブによって効果は大きく変動することを留意しましょう。
ここまでFacebook動画広告のメリットをご説明してきました。
Facebook動画広告のもう1つのメリットとも言えるのが、配信面の広さです。
Facebookで設定した動画広告は、Facebookのプラットフォームだけでなく、Instagram、Messenger, Audience Networksの4つのメディアに配信ができるという強みを持っているのです。下記にて詳細を説明いたします。
Facebookでの代表的な配信場所はストーリーズです。ストーリーズはモバイルとAPPでは常にホームボタン真下に配置されており、ユーザーの目に止まりやすい箇所に配信ができるのが魅力です。
フィードでの配信は他のユーザーにシェアができるため、拡散効果も期待できます。
<主な配信面と特徴>
Instagramの主な配信先は、Facebookと同じくストーリーズとフィードです。
ストーリーズはモバイル縦型フルスクリーンをジャックできるため、世界観を伝えるインパクトのある広告訴求ができます。
<主な配信面と特徴>
配信面 |
特徴 |
ストーリーズ |
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フィード |
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発見タブ |
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Instagramストーリーズ広告について詳しくは「Instagramストーリーズ広告完全ガイド|効果的な動画制作とは」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
Messengerの代表的な配信場所もストーリーズです。オーガニックストーリーズとオーガニックストーリーズの間に広告が表示されます。受信箱内にも配信ができ、リーチを広げる際に有効な手段です。
<主な配信面と特徴>
配信面 |
特徴 |
Messenger |
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Facebookが提携する外部のアプリやウェブサイトに、動画広告が配信されます。
記事内やバナー型で表示されるケースと、獲得で報酬が発生するリワード型のケースの2種類があります。
提携先は非公開となっていますが、Facebookで審査した良質な広告枠のみに配信がされています。
Audience Networkは、Facebookで使用中のものと同じクリエイティブを使用して、自動的に広告を配置タイプに合わせて表示をしてくれます。広告主にとって手間の少ない配信面の一つです。
<主な配信面と特徴>
配信面 |
特徴 |
Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル |
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Audience Network動画リワード |
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ここからは、具体的に何を目的にして動画広告を配信すべきかを考えていきましょう。
広告キャンペーンを設定する際に、一番先に決定しなければならないのが「キャンペーンの目的」です。
Facebookでは設定可能なキャンペーンの目的が下記の3つです。
配信する前に、自社の商品やサービス、イベントをプロモーションする目的を明確にして設定しましょう。
自社のブランドを知らない潜在層ユーザーに向けて、まずは知ってもらうことを目的に動画広告を配信するケースは認知目的を選びましょう。
とにかく多くの人にリーチしたい場合は「リーチ」を選択します。ブランドや商品を覚えてくれそうな人の認知度を上げる場合は「ブランド認知」を選択しましょう。
認知はしているが、より理解させたい、興味関心を持ってもらいたい時は「検討」目的を選びましょう。ブランドや商品の理解が深まり、選好度が高まります。
検討目的のキャンペーンでは、下記の指標を向上させることができます。
動画を長く視聴させたいのであれば「動画再生数アップ」を、いいねが欲しければ「エンゲージメント」を選んでください。動画広告からLPに遷移させたければ「リード獲得」を選びます。
検討ユーザーが一定数いるが、購入ユーザーをさらに増やしたいという場合には「コンバージョン」を選択します。下記の3つの小目的が選択可能です。
ここで言う「カタログ」とは、ECで販売する商品、ホテル、フライトチケットなどの商品在庫の総称を指します。ECや実店舗を持たない事業者は「コンバージョン」を選択してください。
多くの企業が、売上に直結するコンバージョン獲得を目的に広告施策を展開しているわけですが、動画広告がコンバージョンに特化しているわけではありません。
コンテンツとオーディエンスの相性次第で、広告を配信する目的も変わってきます。その点も吟味してキャンペーン目的を設定しましょう。
キャンペーンの目的が決定できたら、次に広告の種類を簡単にご紹介します。
Facebook動画広告にはシンプルに分けて、インストリーム広告、フィード広告、ストーリーズ広告の3種類があります。それぞれ特徴を解説していきます。
※出典元:Facebook|Facebook for Business
動画コンテンツの再生前後や再生中に、スキップができる広告に接触したことがありませんか?これがインストリーム広告です。
インストリーム広告には3種類あり、動画再生前の広告がプレロール、再生中の広告がミッドロール、再生後の広告がポストロールと呼ばれています。
ブランドの認知向上やリーチの拡大だけでなく、見込み顧客の獲得、商品の検討ユーザーに購買を促す目的でも利用されます。
視聴時間が長くなる傾向にあり、テキストや静止画で伝わりにくいマーケティングメッセージを伝えるのに適しています。
※出典元:Facebook|Facebook for Business
FacebookとInstagramアプリ、モバイル、PCのフィード(タイムライン)に動画配信ができます。
オーガニックの投稿と同じ形式で表示され、閲覧ハードルが低いためクリック数は多くなる傾向があります。より多くのユーザーにブランド認知をさせたい場合に有効なのが、このフィード広告になります。
一方で、ユーザーにとって視認性が高いため、狙っていないオーディエンスからの視聴も増えてしまうリスクがあるので注意が必要です。
※出典元:Facebook|Facebook for Business
FacebookとInstagramのストリーズに配信ができる広告です。スマホに最適化されており、15秒以内の短い動画でユーザーのアクションに繋げられることが特徴です。
ユーザーがスマホデバイスを縦に持って利用する割合は90%と言われており、この縦型での利用シーンで大きなインパクトが出せるのがストーリーズ広告の醍醐味です。
ユーザーは、ストーリーズ広告からリンク先に遷移するために下からスワイプする必要があります。
広告作成画面で設定したコールトゥアクション(CTA)が上向き矢印で表示され、目につきやすく、フィードよりもアクションを促しやすい見た目になっています。
Facebook広告の配信の仕組みはオークション形式になっています。
広告の入札単価、推定アクション率、広告品質が総合的に加味されて決定します。ここでは、課金体系と入札戦略の種類を説明していきます。
CPMとはCost per Milleの略で、1,000回のインプレッション(表示された回数)ごとに課金がされます。設定した広告予算内で表示回数が多いほどCPMを抑制することができます。
原則、Facebook動画広告のほとんどのキャンペーンがCPM課金となります。
Cost Per Viewの略で、ユーザーの視聴時間に応じて予算を消化します。
Facebookには「ThruPlay」という概念があり、15秒再生されるごとに課金されます。もう1つのCPV課金は、動画の2秒以上の継続的な再生です。
画面に最低50%の動画ピクセルが表示された状態で2秒以上再生されると課金がされます。
いずれもユーザーに視聴されないと請求が発生しないため、CPMよりも質の低いViewを除外することができると言えます。
Cost per Clickの略で、動画がクリックされるごとに課金が発生します。
Facebook動画広告ではCPC課金のキャンペーンは少ないですが、いいねやリンクのクリックなどのエンゲージメントに確実に繋げたい場合に有効です。
Facebook広告の3つの課金方法とは別に、予算と配信量をコントロールするためのレバー(=入札戦略)が3つあります。入札を使いこなしてコスト調節をしていくことが可能です。
キャンペーン目的によって設定できる入札が変わりますので、広告マネージャを見ながら、そのタイミングで設定できる機能を活用しましょう。
設定した予算で、できるだけ多くの結果を獲得したい時に使用します。例えば、最小単価を50円に設定すれば、1000インプレッションあたり50円以上にはなりません。
CPMやCPCをできるだけ抑えたい広告主向けの入札戦略です。
予算に対して結果を最大化すると同時に、コストを目標値内になるようにコントロールします。
例えば平均目標達成単価上限を500円に設定すれば、キャンペーンの目的となる指標の平均コストが500円より上回らないような制限がかかります。結果も出しつつ、コストオーバーを起こしたくない広告主向けです。
オークションごとに入札価格をコントロールします。競合が入札を強化した際に、入札価格が限界利益を超えないように設定しておくことが可能です。
例えば入札価格上限を200円にすれば、平均入札額で200円以上にならないように調整されます。
Facebook動画広告で成果に繋がる動画広告を作るためには下記のポイントを意識することが大切です。
まず、Facebook動画広告を作る前に上記の項目を見直すことでよりユーザーに対して効果のある動画広告を作ることが可能となるでしょう。本章からはそれぞれのポイントについて具体的に解説します。
まずどのプラットフォームでFacebook動画広告を作るのか、自社の商品・サービスにとって適切な配信場所を考えてみてください。前述のように、Facebookのネットワークでは、Facebookだけでなく、InstagramとMessengerにも出稿できます。
それぞれ下記のように相性の良い商品・サービスが異なります。
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Messanger |
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Messengerは人材や金融系の商品・サービスにおすすめのプラットフォームです。広告主とユーザーが直接チャットできる特徴があるため、通常は個人情報の入力が必要で問い合わせのハードルが高い業界と相性が良いです。
ビジネス向けの広告配信はFacebookを使うのがメジャーですが、より顧客一人ひとりとのコミュニケーションが重要な商品・サービスを扱っているなら、Messengerの利用も視野に入れてみてください。
単純に利用者数で選ぶのではなく、適切な配信面の見極めが重要です。
ペルソナとは商品・サービスを購入してほしいユーザー像のことを指します。よりターゲットに届くような広告を企画していくために、一人の具体的なペルソナを策定しましょう。
特にFacebookは他媒体よりターゲティングで設定できる項目が多いため、以下の項目をペルソナ作りの一環として考えてみてください。
これを設定すると、たとえば以下のような一人の人物のプロフィールが完成します。
絞り込みすぎるとリーチできる人数が少なくなりすぎる懸念もありますが、項目はできるだけ詳細に設定おくのがおすすめです。ペルソナが明確化されていないと購入する可能性が低い、属性の異なるユーザーにも広告が配信され、いたずらに広告費用がかさむ事態に陥ります。
また、Facebookには「類似オーディエンス」という機能があります。既存の顧客と似た傾向を持ち、自社のビジネスに関心を示しやすいと思われる利用者にリーチを広げる機能です。設定したターゲット層に対して、類似しているユーザーをターゲットにすることができるので新たなファンの獲得にも繋がります。
広告が購入確度の高いユーザーの目に止めてもらえ、さらにターゲット層を広げていけるよう、ペルソナの明確化は重要なステップです。
成果に繋がる動画広告について詳しくは「動画広告の作り方!成果につながる動画制作のためのポイントとは?」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
ここまでFacebook動画広告の仕組みや仕様を解説してきました。しかし、担当者の皆さんが最も知りたいことは、他社での成功事例、活用事例ではないでしょうか?
動画のクリエイティブやオーディエンス設定を改善した事例を挙げながら、現場で使える動画広告のポイントをご紹介していきます。
※出典元:Facebook|Facebook for Business
短い再生時間でもユーザーに理解・共感してもらえる動画があります。
動画広告では、ストリーズ広告の推奨時間である15秒という時間が1つの基準になります。
今回ご紹介するのは、tentree社の成功事例です。
tentreeはカナダ・バンクーバーに本社があるアパレルブランドです。
スマホ端末にフルスクリーンで表示されるFacebookストーリーズ広告で、帽子を被った男性の6枚の写真と動画のスライドショーを使い、ブランド認知度が10ポイント上昇しました。
多くを広告内で語らずとも、ユーザーの興味を喚起することで成果に繋がっています。
※出典元:Facebook|Facebook for Business
明確に定めたターゲットの共感を得て、費用対効果を改善した事例です。
Raddish Kidsは子供が料理を学べるクッキングクラブです。定期購入会員になると、毎月クッキングキットがユーザーに届きます。
広告配信の初期に設定していた「米国在住で子供や孫がいる人」から「対象年齢層の子供を持つ保護者」へオーディエンスを変更。
現在の会員リストから作成したカスタムオーディエンスを使ってその類似オーディエンスにも配信を実施しました。
クリエイティブとしては、子供の料理風景、アニメーションGIF、会員の撮影したフォトなど複数用意。
広告内に月額料金の割引を宣伝するテキストも配置しました。サンクスギビングやブラックフライデーの直前時期を狙って配信し、シーズン本番まで関心を高め成果に繋げた事例です。
※出典元:Facebook|Facebook for Business
子供向けのディズニー英語システムを提供するワールド・ファミリー株式会社の事例です。本キャンペーンでウェブサイトでのCVRが2.4倍になりました。
このキャンペーンでは商品や教材の写真・動画広告を使用して、ディズニー英語システム の魅力を訴求。
商品の大きさや実物の中身を見せることで、ユーザーに具体性の高いイメージを湧かせました。グッズなど豪華賞品が当たるキャンペーンへの応募を促すため、キャンペーンページへ誘導リンクも設置。
ターゲティングに関して、自社の既存顧客データから類似オーディエンスを作成。キャンペーン予算最適化を利用し、費用対効果を向上させました。
※引用:Facebook|Facebook for Busines
お茶の販売を行う京都やまちやの動画広告事例です。香港の人にオンラインでリーチして売上を増やすため、写真広告と動画広告を活用したキャンペーンを実施しました。
同社の健康食品の特長をまとめた動画広告をBGMなしの広東語テキストで作成。
キャンペーンでは、広告をFacebook、Instagram、Audience Networkで展開を設定。ウェブサイトへの訪問者と過去に商品を購入した人たちに対してターゲティングも行いました。
同社の過去のキャンペーンと比較し、カート投入率が2.8倍という結果に繋がりました。
※出典元:Facebook|Facebook for Business
自然派化粧品を製造・販売するBeekeeper's Naturalsは、動画を使ったMessenger誘導広告で販売を促進した事例です。
同社は平均注文額を増やすために、サンプルセットの注文を増やしたいと考えました。
動画広告をクリックした人をMessengerに移行させ、Messenger上で10%割引クーポンを提供するキャンペーンを展開し、サンプルセットの売上拡大をはかりました。さらに過去30日以内に公式サイトで製品をカートに入れたものの購入に至らなかった人びとから作ったカスタムオーディエンスにも、同じく動画を使ったMessenger誘導広告を配信しました。
その結果、サンプルセットの売上が39%増加、広告費用対効果が4.5倍に向上しました。
リソースを自社で賄えない企業は、広告データ分析と制作をアウトソースすることも検討すべきでしょう。自社にノウハウがない中で内製化すると膨大な時間や工数が発生します。
Kaizen Platformでは、KAIZEN Adでグロースハッカーと呼ばれるクリエイターが貴社の商品・サービスを効果的に伝える動画広告を制作します。
Facebook広告の活用事例をお手本にして、早速キャンペーン設定を開始しようと思っている方に重要なお知らせがあります。
Facebookには広告の審査があることをご存知でしょうか?
初めて広告を運用する担当者が規定を知らず、意図せずポリシー違反をしていたというケースも少なくありません。
Facebookで定められているクリエイティブポリシーを担当者がきちんと理解できていないことで違反につながり、広告の配信停止に至るケースがあります。
広告配信停止だけでなく、ユーザーからのクレームやネットでの炎上が起きてしまうと、自社や顧客への甚大な影響も起こり得ます。
具体的に下記のコンテンツの広告利用は控えてください。
<Facebook動画広告のポリシーに反するコンテンツ>
Facebook広告にはかつて画像・動画内のテキスト量は全体の20%以下にするというルールがありましたが、現在は撤廃されています。
ただ、クリエイティブ内のテキスト量が20%以下だと高いパフォーマンスが出やすいということがFacebookの公式ページにも記載があります。
一方で、最初の5秒に全くテキストがない動画広告を観たいと思うでしょうか?風景や商品単体の動画はスキップされやすいため、ユーザーの心を最初の5秒で掴むにはテキストは必須と言えるでしょう。
「Facebook動画広告の仕組みはわかったけど、具体的な配信手順はどうしたらいいの?」という方に向けて、Facebook動画広告を配信開始するまでの手順をご説明します。
Facebook動画広告の仕組みを頭で理解できていても、管理画面上での具体的な設定手順がイメージできていない方も多いのではないでしょうか?
ここからは、アカウント設定から動画広告の配信開始までを解説していきます。
Facebook動画広告を配信する前にまず各種アカウントの作成と設定が必要です。
下記の手順でアカウント設定を進めていきましょう。
Facebookページを管理する「Facebook business suite」の配下に、Facebookビジネスマネージャと広告マネージャが設置されています。
すべての広告キャンペーンは広告マネージャで作成、管理、運用を行います。
Facebook business suiteのメニューバーから「広告」を選択し、広告マネージャを開きます。
「+作成」ボタンをクリックし、広告キャンペーンの作成を開始します。キャンペーン目的を選択してください。
キャンペーンの目的を設定したら、予算・掲載期間・オーディエンス・配置を設定をします。
広告で配信したい動画を設定します。すでに動画ファイルがある場合は「クリエイティブ」から動画を追加してください。
動画ファイルを未作成の場合、「広告設定」から既存の投稿画像などを組み合わせてスライドショーにすることが可能です。
配信面により入稿動画のフォーマットが異なる点にご注意ください。キャンペーンを設定するタイミングになってはじめて、動画のフォーマットが合わない事に気が付く、という失敗がよくあります。例えば、キャプション(テキスト)が挿入できない、フル縦型16:9が対応していない、などです。
必ず入稿フォーマットを確認してから動画編集を行うようにしましょう。主要な広告種類のフォーマットは下記となります。
フィード |
インストリーム |
ストリーズ |
Messenger ストリーズ |
|
アスペクト比 |
16:9~9:16 |
16:9~9:16 |
16:9~4:5と9:16 |
1.91:1~9:16 |
動画の長さ |
240分以内 |
5秒~10分 |
1~120秒 |
15秒 |
キャプション |
任意だが推奨 |
任意 |
任意 |
サポートなし |
動画音声 |
任意だが推奨 |
任意だが推奨 |
任意 |
任意 |
横型16:9 |
✔ |
✔ |
✔ |
✔ |
正方形1:1 |
✔ |
✔ |
✔ |
✔ |
縦型4:5 |
✔ |
✔ |
✔ |
✔ |
フル縦型9:16 |
✔ |
✔ |
✔ |
✔ |
入稿後に、動画のサイズをカスタマイズします。[動画をカスタマイズ]をクリックして[切り取る]を選択し、動画のアスペクト比(4:5、9:16、1:1、16:9)を選んでから、[変更を適用]をクリックします。
動画を公開すると審査が始まります。最大24時間以内で審査が完了します。
支払い用のクレジットカード、PayPal、銀行口座のいずれかを登録を行います。
Facebook社では法人向けに月極の請求書対応も行っています。経理部門に確認しをして、自社に合った決済方法を選びましょう。
広告キャンペーンの審査と決済設定が完了すれば、無事に配信開始です。
最後に、Facebook動画広告の肝であるPDCAの回し方をご紹介してこの記事を終えたいと思います。
動画広告は初回の配信設定さえ完了すれば、あとは結果を待つだけで良いのでしょうか?いいえ、そうではありません。細かなキャンペーンの改善が成果につながっていきます。
配信開始後からのPDCAを、5つのステップにして、順に解説していきます。
例えば「エンゲージメントは増えてきたが、コンバージョンが少ない」といった課題があった場合に、「オーディエンスが広すぎることが原因なので、狭めればコンバージョン数は増えるのではないか?」という仮説が立てられます。
このように仮説を立てるときはどの指標をKPIとして重点的に改善していくかが重要です。
指標は広告で促したいユーザーの行動によって異なります。「認知」「検討」「行動」の3つの行動ごとに重要となる指標を見ていきましょう。
上記のリストを参考に、KPIを決めて効果測定をしていきましょう。
Googleアナリティクスを確認して指標ごとのデータに問題があれば適宜修正していくことが大切です。
動画広告の効果測定で使われる指標については「動画広告の効果ってどうやって測定するの? 動画広告で見るべき指標まとめ」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
動画広告のPDCAとは、仮説に基づいて1つの変数を定め、A/Bテストを繰り返し続けることです。
A/Bテストで比較すべき変数は下記の5つになります。
オーディエンスの精度が低いと思ったら、オーディエンスだけを変更した2つの広告セットを作ります。一度に2つ以上の変数を比較するのは避けましょう。何が原因で効果に差異が出たのか検証しづらくなります。
A/Bテストでの適切な配信期間は、商品や企業によって考え方が様々かと思います。
Facebookのヘルプページによれば、最も信頼できる結果を得るために4日間のテスト実施が推奨されています。最低でも4日程度は配信をしての比較をおすすめします。
予算については設定したオーディエンスに対するFacebookからのおすすめ予算を活用するのも良いでしょう。
A/Bテストの結果は、広告マネージャ上もしくはメールで確認できます。
広告マネージャ上では下記を確認し、該当する広告セットを次回運用することをオススメします。
実際にテスト結果を元に改善できる施策は次の3点です。
ここでA/Bテストが社内リソースで実施できない場合、は、外注を使うことも検討しましょう。
クリエイティブの改善は制作工数もかかり、自社だけでは今すぐの対応が難しいこともあるでしょう。
今すぐできること、少し先にできること、長期的な改善策などに優先順位を分けて手を打つことが重要です。
PDCAを実際に行っていく際に気を付けることについては「PDCAサイクルを回すために広告担当が気をつけるべき5つのこと」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
本記事では、Facebook動画広告の種類から課金形式、企業の成功事例や改善方法を紹介しました。
かつては動画制作ができないことが広告主(企業)のネックになっていましたが、現在ではFacebookやInstagramの機能を使って動画フォーマット化できるようにもなり、以前よりも手軽に動画制作ができるようになっています。コストが劇的に下がっています。
動画のクリエイティブさえあえれば良いという訳ではなく、広告キャンペーンの目的と仮説をきちんと決めて適切なオーディエンスに配信をし、日々PDCAを回せる状態を構築していくことが重要です。
「動画広告を始めたいけど、自社でやるのはちょっとハードルが高い」という企業担当者の方はFacebook/Instagramの認定マーケティングパートナーである「KAIZEN AD」をぜひご検討ください。
Facebook動画広告の運用にお悩みではありませんか?
YouTubeを筆頭に動画市場が盛り上がりを見せる中、動画広告の需要はますます増えています。そこで重要となるのが、ただ動画を作るだけではなく、いかに成果へ繋がる動画を作るか、です。
しかし、いざ施策を打つとなると「自社にノウハウがない」「制作リソースがない」「すでに配信しているが成果が出ない」と悩まれる企業は少なくありません。
もしも現在動画広告の成果にお悩みを抱えていらっしゃるのであれば、Kaizen Platformの「KAIZEN AD」の活用をご検討ください。KAIZEN ADは、低コスト・短納期でクオリティーの高い動画を作り「広告の勝ちパターン」を確立できるクリエイティブサービスです。
「勝ちパターン」をベースに運用することで、無駄な動画を作ることなく効果を継続させられるようになります。
これまで累計1,000社以上、50,000回を超える動画制作で得た知見や実績をもとに、動画広告施策の勝ちパターンや成功事例を資料にまとめました。
CVR改善やCPA改善、売上UPを実現したい方、スピーディーで質の高い動画制作を継続したい方、施策の打ち手にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。