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2022/10/26 (水)
YouTubeインストリーム広告完全ガイド|費用やポイントを解説

著者: Kaizen 編集部

YouTubeインストリーム広告とは?メリットと失敗しない出稿方法

さまざまなSNSで多くの動画広告を目にする時代。マーケティング担当者の多くが動画広告にも興味を持っていると思います。

また、動画を閲覧する際はYouTubeを利用する人も多く、動画閲覧中に広告が流れることを目にした経験があると思います。
この記事では、YouTube動画広告のひとつであるインストリーム広告について解説します。

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動画広告市場は一層の盛り上がりを見せ、もはや動画を作ればよい時代から、いかに動画で成果を出すかという時代に変化してきました。動画広告で成果をあげるためにも適切な設計と、クリエイティブの勝ちパターンを見つけるPDCAサイクルが大切です。

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YouTube広告において、成果に伸び悩んでいる、ノウハウがないとお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

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▼目次

1.インストリーム広告とは?

2.インストリーム広告のメリットとデメリット

3.インストリーム広告の配信タイミング

4.インストリーム広告の配信方法

5.課金体系

6.インストリーム広告を出稿する4ステップ

7.スキップされないインストリーム広告を作るコツ

8.手法別のKPI設計

9.まとめ

 

インストリーム広告とは?

インストリーム広告とは動画の最初や最後、もしくは動画の途中で再生される広告になります。

YouTube動画を閲覧している時に流れる広告がそれに該当します。後述しますが、インストリーム広告はスキップが可能なものとスキップが不可能なものがあります。

インストリーム広告のメリットとデメリット

 

本章ではインストリーム広告のメリットとデメリットについて解説します。

 

メリット①費用対効果が高い

スキップ可能型の広告では、動画がスキップされると課金されることはありません。そのため興味のないユーザーに対してはユーザー自身がスキップをするため無駄な料金が発生しないことがメリットです。

また、バンパー広告では6秒の動画を必ず見せることができるので、動画の内容をコンパクトにまとめる必要がありますが、ユーザーの印象に残りやすくなります。

 

メリット②5秒は必ず見てもらえるので、認知拡大に有効

スキップが可能な広告でも、5秒は必ず広告が流れます。さらにTVCMとは違い、別のチャンネルに変えられたりすることもありません。

そのため、認知拡大をするのには有効的は手段ということができます。

 

デメリット①クリエイティブには注意が必要

メリットに興味のないユーザーはスキップされるので費用対効果がよくなるとしましたが、その分興味を持ってもらうために動画の内容にこだわる必要があります。

特にスキップ可能の広告では5秒でスキップされてしまうので、最初の5秒を特にこだわって作成しなければ動画を見てもらえないことになってしまいます。

なので、クリエイティブを作成する時は最初の5秒を意識しながら作成しましょう。

 

デメリット②逆効果になる恐れもある

ユーザーが見たい動画の前に広告を強制的に見せることになるので、ユーザーにとってマイナスの印象を持たれてしまうす可能性があります。

なので、ターゲティングなどをしっかり行い、興味のあるユーザーにしっかり動画を見せることができるように設定する必要があります。

 

インストリーム広告の配信タイミング

ここでは、インストリーム広告の配信パターンをご紹介します。
動画のどの部分で再生されるかによりその効果や特徴が異なるので、確認していきましょう。

1)プレロール

プレロール動画広告は動画本編が始まる前に流れる広告です。
動画本編の開始前に表示されるため、視聴率が高いという特徴があります。

2)ミッドロール

ミッドロール動画広告は、動画本編の途中に挟み込まれている広告です。
動画本編の間で流れるが、動画の続きを見たいユーザーが多いため、ユーザーの離脱率が低いという特徴があります。

3)ポストロール

ポストロール動画広告は、動画本編が終わった後に流れる広告。
動画本編の視聴後に表示される広告のため、ユーザー離脱の確率が高くなってしまうという特徴があります。
本編との関連性を持たせたり、強く関心を惹きつける広告に仕上げたりといった工夫が必要になってきます。

そしてこれら3つの配信タイミングの他に、動画広告をスキップすることができるかという点でもインストリーム広告を種類分けできます。

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インストリーム広告の配信方法

動画広告は広告を流すタイミングだけでなく、どんな配信方法で流すかということも重要になってきます。

それぞれのタイプにメリットとデメリットがあるので、しっかりと把握した上で最適な配信方法を選んでください。

 

1)スキップ可能型(スキッパブル型)

5秒間待つと「広告をスキップ」というボタンが右下に小さく表示され、広告をスキップすることができる広告です。

ユーザー自身が動画を見るか見ないかを決めることができるのが特徴で、スキップのできない完全視聴型に比べるとユーザーに与える不快感は小さいのですが、興味がないとすぐにスキップされてしまうので商品の認知拡大などの目的には向きません。

見込み顧客の獲得や商品の購入促進などを目的として利用されることが多いです。

 

2)完全視聴型

スキップ機能がついていない広告です。

動画広告を最後まで見せることはできますが、ユーザーにとって興味のないコンテンツだった場合、商品への不快感を生むなどのリスクもあります。

ブランド認知やリーチなどを目的として多く利用されています。

3)バンパー型

6秒間のスキップできない広告です。

スキップができないので最後まで見てもらえる点や、長さがわずか6秒間と短いため、完全視聴型で起こるようなユーザーへのストレスを避けることができます。

ブランド認知やリーチなどを目的として利用されることが多いものになります。

また、動画の時間が6秒なので、伝えたいことを簡潔にまとめる必要があります。

インストリーム広告の配信方法について詳しく知りたい方は「YouTube広告の種類|目的の決め方から配信方法まですべてわかる完全マニュアル」で解説していますので、併せてご覧ください。

 

課金体系

1 CPV課金

CPV課金は1回の動画広告が視聴されるごとに課金されます。

Youtube動画広告では、30秒以上再生された場合、30秒以下の動画広告の場合は最後まで視聴された場合、もしくは動画が操作(クリック)された場合に課金が発生します。

スキップ可能型では、興味のないユーザーに配信されても30秒も経たないうちにスキップされるため、課金は発生しないのが特徴です。

2 CPM課金

CPM課金は、インプレッション1000回に対して課金されます。

スキップのできない完全視聴型やバンパー型はこの料金体系です。

他方、スキップ可能型は、CPV課金とCPM課金の両方の料金体系があります。

CPM課金は動画を確実にたくさんの人の目に触れさせることができるという特徴があります。

インストリーム広告を出稿する4ステップ

YouTubeインストリーム広告を出稿する際の手順は下記の通りです。

  1. Google広告でYouTube動画広告を作成する
  2. 「達成したい目標」を選択する
  3. 予算について設定する
  4. 広告グループを作成して、動画広告の作成を完了する

上記の流れで作業を進めていくことでスムーズにインストリーム広告を出稿することが可能です。インストリーム広告を出稿する際の手順を順番に解説していきます。

 

1)Google広告でYouTube動画広告を作成する

まずはGoogle広告にログインして、YouTube動画広告を作成していきましょう。

メニューの「キャンペーン」タブをクリックし、キャンペーン管理画面の「+」ボタンをクリックして、プルダウンメニューを表示します。

Google広告のすべてのキャンペーンのスクリーンショット

その後、プルダウンメニューから「+新しいキャンペーンを作成」を選択します。

+新しいキャンペーンを作成のスクリーンショット

 

2)「達成したい目標」を選択する

下記の画像の項目の中からキャンペーンで達成したい目標を設定します。そして、目標を選んだ後キャンペーンタイプを選択しましょう。インストリーム広告の場合は、「動画」を選択してください。

達成したい目標設定のスクリーンショット

キャンペーンタイプを設定した後は、キャンペーンタイプのサブタイプを選択し、「続行」をクリックします。

キャンペーンタイプのサブタイプ設定のスクリーンショット

 

3)予算について設定する

目標やキャンペーンタイプを設定した後は予算について設定しましょう。入札戦略や予算と日程を細かく設定していきます。

予算設定のスクリーンショット

予算を設定した後はキャンペーンの開始日と終了日を設定します。広告の配信はGoogleの審査を受ける必要があり、審査に数日かかるので、スケジュールに余裕をもって広告を設定することが大切です。

 

4)広告グループを作成して、動画広告の作成を完了する

予算を設定した後は、広告を配信するターゲットグループを設定しましょう。

広告グループ作成のスクリーンショット

また、広告を配信するターゲットグループを設定する際には下記の項目を設定していきましょう。

  • 性別・年齢・子供の有無・世帯収入などのユーザー属性
  • 特定の興味や関心を持つオーディエンス
  • 自社の目的に沿ったキーワード
  • 特定のトピックに関心を持つユーザーを設定するトピック、プレースメント

広告グループの作成が完了したら、最後に広告として配信するYouTube動画を設定しましょう。

下記の画像の左側の動画検索からキーワードや動画のURLを入力して、作成した広告用の動画を選択します。

動画広告作成のスクリーンショット

URLを入力することで下記のような画面になります。

動画広告作成途中のスクリーンショット

そこで下記の項目を設定します。

  • 広告をクリックしたユーザーに表示する最終ページ URL
  • ユーザーを引き込むためのフレーズ、見出し、広告名

フレーズ、見出しをしっかりと作りこまないとクリック数などが思ったように上がってこないので注意しましょう。

入力して設定が終わったら、「キャンペーンの作成」 をクリックしてインストリーム広告の設定は完了です。

 

スキップされないインストリーム広告を作るコツ

インストリーム広告を作ったとしても、開始数秒でスキップされてしまうと、動画で訴求したかったメッセージを十分に伝えられません。

近年、動画広告が身近になってきたことに伴い、不快感を減らせるようユーザーにはスキップ機能が与えられ、見る広告を取捨選択できます。株式会社ネオマーケティングの「動画広告の接し方に関する調査」によると、ユーザーの96%は広告をスキップする傾向にあると報告されています。

動画広告の接し方に関する調査のグラフ 「あなたは、動画配信サービスで動画広告を目にした際に、途中でスキップをしますか?」に質問に対し、必ずスキップする:38.8%、スキップすることが多い:56.7%、スキップせずに最後まで見ることが多い:4.3%、必ず最後まで観る:0.2%出典元:株式会社ネオマーケティング|動画広告の接し方に関する調査

そのうち、「スキップすることが多い」と回答している56.7%のユーザーは動画の冒頭で続けて視聴するか決めています。したがって、ユーザーが動画の継続視聴を判断する最初の5秒を魅力的にするために、インストリーム広告を作る際には下記の2つのポイントを意識しましょう。

  • 伝えたいメッセージは先出しする
  • ターゲット層を明確に設定する

上記のコツを意識することで、スピーディーにターゲット層に届けたいメッセージを届けられるので、ユーザーにとってスキップされにくい魅力的なインストリーム広告が作成できます。

 

伝えたいメッセージを先出しする

ユーザーに特に伝えたい情報、興味を引けるようなメッセージを先出しすることを意識すると、ユーザーに継続した視聴を促すことができます。

たとえば「90%オフ!」「3日間限定発売!」など、数字を出したメッセージは印象がつきやすいため、積極的に使いましょう。

商品のことをよく知ってもらうため、先に商品紹介をする広告もありますが、他にインパクトのあるベネフィットがあれば先に出すのがおすすめです。

 

ターゲット層を意識する

動画広告をしっかり見てもらうためにはユーザーに「これは自分にメリットがある商品だ」と判断してもらうことが必要です。インストリーム広告を出稿する際は、年齢や性別、興味のあるカテゴリなどを絞り込めるため、広告を視聴しているユーザーはその時点で商品・サービスとの親和性が高いと考えられます。

興味関心の範囲が近いユーザーが見ているのに、スキップされてしまう広告は「自分ごと」として捉えられていない内容になっていることが考えられます。

脱毛の広告なら「外出中に毛が気になってしかたない!」、ゴルフの広告なら「仲間をびっくりさせるロングショットが打てる!」など、ターゲットの悩みに寄り添った表現を使ってみてください。

明確にターゲットの課題を言語化した広告だと、見たユーザーが自分のことのように感じてくれるようになります。YouTubeのインストリーム広告を作成する場合は自社のデータに基づいたターゲットを参考に広告作成を行いましょう。

スキップされない広告を作るコツについて詳しく知りたい方は「動画広告は最初の5秒が大事!スキップされない動画の作り方とは?」で解説していますので、併せてご覧ください。

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手法別のKPI設計

「インストリーム広告の配信方法」の項でも簡単に説明しましたが、広告を配信する目的によって配信手法を変えた方が、広告の費用対効果がよくなるでしょう。

具体的には、

  • スキッパブル広告では、見込み顧客の獲得や商品の購入促進などを目的として利用する
  • 完全視聴型(バンパー含む)では、ブランディング・認知拡大を目的として利用する
ことが成果が出やすいと言えます。

 

スキッパブル広告

動画を見た「後」に何らかのアクションを取ってもらうことを目的として利用する場合には、どのくらいアクションを取ってくれたか、費用対効果はどうだったか、を見たいので、CV数とCPAをKPIとして用いるのが一般的です。

PDCAを回す際には、

  • ラストクリックCV/CPA
  • 出稿媒体別CV/CPA
  • 出稿クリエイティブ別CV/CPA
  • 配信ターゲット別CV/CPA

など、各種セグメントで切り出してCPAを比較し、成果の良い方を勝利パターンとしていくのが良いでしょう。

完全視聴・バンパー型

動画を見せることで製品・サービスの認知拡大を狙う目的として利用する場合には、Search/Brand LiftをKPIとして用いるのが一般的です。

ブランドリフト効果は

  • ユーザーアンケート
  • インバナーサーベイ
などの手法を用いることで計測を行います。
ある程度以上の母数がないと信ぴょう性に欠ける、計測に工数が大きくかかる、といった課題があるため、CPAで効果計測をするような広告手法と比較して、広告予算が大きくなりやすい傾向にあります。
 
(CPAで効果計測する広告は、CPAが合う範囲内で可能な限り費用をかけていく、という柔軟な運用となる)
 
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まとめ

インストリーム広告の種類と特徴についてまとめました。

インストリーム広告と一口に言っても、配信方法やタイミング、課金形態は様々です。

自分の動画広告を配信する目的をしっかり確認して、適切な広告配信を行いましょう!

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