国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
TikTokに興味はあるもののどうすればいいかわからない方
縦型動画を試してみたいけど、アサイン、ディレクションに対してノウハウが無い方
一度は試してみたけど、成果が出ず伸び 悩んでいる方
DX推進のご担当者、事業責任者の方
新規事業や組織改革を担う事業責任者の方
マーケティング担当、Web担当の方
著者: Kaizen 編集部
世界で2番目に利用されているプラットフォームとして幅広いユーザー層へのリーチが可能なYouTube広告。インストリーム広告やアウトストリーム広告など多種多様な配信フォーマットを駆使し、さまざまな切り口で広告の配信ができることもその魅力の一つです。
ですが、基本的には「動画」を活用した広告手法であるため、広告用の動画を一から準備する必要があるなど広告主によっては出稿までの導入障壁が高いという事実もあります。
今回そのような方に知っていただきたいのが「オーバーレイ広告」です。オーバーレイ広告とはYouTube内に静止画でも配信ができる広告フォーマットのことです。
通常、YouTube広告というと「動画」を使った広告出稿が一般的ですが、オーバーレイ広告はYouTube広告の中でも唯一静止画での広告配信が可能なフォーマットです。
そのため、これまで障壁としてよく挙げられていた一から動画の制作をする必要がなくなり、より気軽にYouTubeへ広告出稿できることが大きな特徴といえます。
本記事では、オーバーレイ広告のメリットや配信設定、成果を出すために効果的だと考えらえるクリエイティブについて解説しています。
YouTube広告におけるお役立ち資料をご覧いただけます
動画広告市場は一層の盛り上がりを見せ、もはや動画を作ればよい時代から、いかに動画で成果を出すかという時代に変化してきました。動画広告で成果をあげるためにも適切な設計と、クリエイティブの勝ちパターンを見つけるPDCAサイクルが大切です。
コンバージョン改善や売上UPの実現を目指したい方へ、これまでKaizen Platformが累計1,000社以上、合計50,000回以上の動画制作から得た知見や実績に基づいた『YouTube広告におけるベストプラクティス』をお届けします。
YouTube広告において、成果に伸び悩んでいる、ノウハウがないとお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
▼目次
オーバーレイ広告はYouTubeの動画コンテンツ内に配信されるバナー広告です。他のYouTubeの広告と違いPCでしか配信ができません。
<特徴>
<オーバーレイ広告が向いているユーザー>
<課金形態>
オーバーレイ広告のメリットとして、以下の3つが挙げられます。
オーバーレイ広告の最大のメリットはYouTubeへの広告配信が可能になることです。通常の静止画広告では、YouTubeの動画内に広告を配信することができません。
YouTubeはGoogleに次いで世界で2番目に利用されているプラットフォームであり、非常に多くのユーザーにリーチできます。また、YouTubeは非常に幅広いユーザー層が利用しており、例えば、年齢層で言えば下記のグラフのように全ての層で満遍なく利用されていることがわかります。
※参考:Statista:Percentage of U.S. internet users who use YouTube as of 3rd quarter 2020」
このように、YouTubeで広告の配信ができれば、年齢問わず幅広いユーザーにリーチすることが可能です。
利用者が多いことに加え、オーバーレイ広告はYouTubeの下部に表示され、ユーザーの視認性が非常に高いという特徴から、認知獲得に向いている広告と言われています。
また、オーバーレイ広告はPCユーザーのみの配信となっていますが、リーチできるユーザー数やユーザーの特徴は以下のようになっています。
PCユーザーの利用者数
現在、日本だけでもYouTubeを利用しているユーザーは6500万人、その中でモバイル端末からYouTubeを視聴しているユーザーは70%ほどとGoogleは報告しています。
そのため、PCからYouTubeを視聴しているユーザーは6500万人のうちの30%、つまり1950万人ほどいます。PCユーザーは以下のような特徴を持っています。
PCユーザーの特徴
基本的にオーバーレイ広告はどのような企業にもおすすめの広告です。
ただ、仕事の休憩中に動画を視聴している会社員なども多いため、BtoBのような商材を扱っている企業に特におすすめです。
オーバーレイ広告はバナー広告であるため、動画広告に比べ安価でクリエイティブの作成が可能です。
仮に動画広告を外注するとなると、外注先や動画の内容になりますが、15秒程度のもので約50万円の費用が発生すると言われています。一方、オーバーレイ広告のようなバナーを依頼した場合は、約5000円です。
そのため、外注する場合オーバーレイ広告ならば通常のYouTube広告に比べ100分の1の金額で配信することが可能です。
また、クリック課金やインプレッション課金といった課金形態も選べるため、目的に応じて最適な広告配信が可能です。
課金形態の詳細に関しましては、「動画広告の費用いくらかかる?制作費から課金タイミングまでまとめてみました」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
こちらもオーバーレイ広告が静止画であるが故のメリットですが、PDCAを回しやすいという特徴があります。
動画広告は制作と同様に、既存のクリエイティブを編集する際も非常に多くの時間を費やします。
一方、静止画であれば画像の一部を変更するだけのため、動画広告に比べ非常に短い時間でクリエイティブを改善することが可能です。そのため、Web広告にそれほどリソースを割けない企業でも、オーバーレイ広告なら比較的簡単にPDCAを回すことができます。
PDCA全般については、「PDCAサイクルを回すために広告担当が気をつけるべき5つのこと」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
オーバーレイ広告はクリエイティブ次第ではユーザーのクリックを獲得しやすい傾向があります。特にCTAを魅力的にすればクリック率は大幅に上昇します。
オーバーレイ広告は動画広告と違い、伝えたいメッセージのみを伝えることができます。
動画広告は配信方法によっては広告がスキップされるため、ターゲットに向けて最も伝えたいメッセージが動画の中盤や終わりの方にあると、視聴されないまま終わってしまう場合があります。
一方、オーバーレイ広告では広告がスキップされることはないため、一定の情報を全ての視聴者に届けることができます。
さらに、情報量が少なくて済む商品やサービスのオーバーレイ広告ほど、一瞬でメッセージを伝えられます。情報量が少ない広告を扱う場合は、オーバーレイ広告の方が効果を発揮するケースがあるということです。
オーバーレイ広告を含む静止画の効果の詳細は「静止画から動画広告を作れる!制作事例や作り方のステップを解説」でも解説しています。参考にしてください。
YouTubeでは、オーバーレイ広告以外にも、配置や広告の仕様が異なるものがいくつかあります。ここでは、オーバーレイ広告の代用として使われやすい広告を紹介します。
※参考:YouTube「YouTube の広告フォーマット」
特徴
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなどの広告枠に表示される広告です。特に、Google広告を使って配信するディスプレイ広告をGDNと言います。
ディスプレイ広告の中で、YouTubeの動画コンテンツ内に表示する広告をオーバーレイ広告といいます。
配信場所
YouTubeを含む200万以上のサイト・アプリの広告枠
例
オーバーレイ広告との違い
オーバーレイ広告で配信した場合、YouTubeの動画コンテンツの中で配信することが可能ですが、ディスプレイ広告の場合、YouTubeのサイト上で広告を配信するとなると、動画右上の広告枠に表示されます。
ディスプレイ広告が向いているユーザー
ディスプレイ広告の場合、YouTubeだけでなくWebサイトといった幅広い場所に広告を配信したいユーザーにおすすめです。
上記のように「飲食に興味関心がある」「政治やニュースに興味関心がある」など自社のターゲットとするユーザーがどのようなサイトをよくみているのか、ある程度傾向を把握している場合におすすめの手法となります。
※参考:YouTube「YouTube の広告フォーマット」
特徴
インストリーム広告は、動画の前後、または動画の途中で配信される動画広告です。5秒経過すると、広告のスキップができる「スキップ可能なインストリーム広告」と15秒以下の「スキップ不可なインストリーム広告」の2種類に分けられます。
配信場所
YouTube動画再生ページ
オーバーレイ広告との違い
どちらもYouTubeの動画コンテンツ内に配信でき、動画広告か静止画広告かという違いとなります。
インストリーム広告が向いているユーザー
15秒または30秒以上の広告用の動画を制作するリソースがあり、YouTubeに広告を出したい方におすすめです。
YouTubeインストリーム広告について詳しく知りたい方は、「YouTubeインストリーム広告とは?メリットと失敗しない出稿方法」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
※参考:YouTube「YouTube の広告フォーマット」
特徴バンパー広告とは、6秒間のスキップできない広告のことで、インストリーム広告と同様、動画の再生前、再生中、または再生後に流れます。
配信場所
YouTube動画再生ページ
オーバーレイ広告との違い
どちらもYouTubeの動画コンテンツ内に配信でき、動画広告か静止画広告かという違いとなります。
バンパー広告が向いているユーザー
6秒以内の広告用の動画を制作するリソースがあり、YouTubeに広告を出したい方におすすめです。
バンパー広告について詳しく知りたい方は「5分でわかるバンパー広告|TrueView広告との違いは?」でも詳しく解説しています。参考にしてください。
オーバーレイ広告の広告仕様は以下のようになっています。
これ以外に広告から遷移するサイトやLPが必要ですが、広告仕様からも分かる通りオーバーレイ広告のクリエイティブを作成するにはそれほど手間がかかりません。
オーバーレイ広告を作成するにあたって効果的なクリエイティブの作成方法は以下の通りです。
ユーザーに広告をクリックしてもらえるようなCTAを作成することは、効果的なオーバーレイ広告を作成するにあたって非常に重要な要素の1つとなります。
広告に、ただ製品の画像を載せたり、サービスのイメージを説明するだけではユーザーは行動をしてくれないので、「詳しくはこちら」や「商品の詳細はここをクリック」など、ユーザーが何をすればいいかをできる限りわかりやすく示してください。
そうすることでクリック率が上がるので、オーバーレイ広告のCTAにはわかりやすい文言を入れるようにしましょう。
<好事例>
「お問い合わせはコチラ」とサイト遷移した際に何が確認できるのかを明確に記載できている好事例と言えるでしょう。
<悪い事例>
CTAの訴求が何を指しているのかが分かりにくくユーザーがバナーをクリックしてくれない恐れがあります。
※あくまで事例の参考として弊社にて画像をオリジナルで作成しています。実際の企業ではございません。
クリック率を上げるためにCTAを目立たせる方法もあります。最も効果的なやり方としては、画像とCTAボタンに対照的な色を使うことです。
そうすることで、ユーザーの注意を画像からCTAに向けることができ、ユーザーがCTAボタンを見逃す可能性を減らすことができます。
<好事例>
背景とCTAボタンを対照的な色を利用しており、CTAボタン目立つ好事例といえます。
<悪い事例>
※あくまで事例の参考として弊社にて画像をオリジナルで作成しています。実際の企業ではございません。
オーバーレイ広告の多くは、テキストと画像を組み合わせて作成されています。
この比率は製作者の意図によって変わりますが、画像がほとんどだとCTAが目立たず見過ごされる可能性があります。
テキストの比率をどれくらいにすれば効果的かという明確な正解はありませんが、下記の画像のようにテキストの割合を大きくしCTAボタンの色を変えれば非常に目立ちます。
いくつかの異なるクリエイティブを作成し、どれくらいのバランスならクリックされるかなどABテストで検証を行うようにしましょう。
<好事例>
テキストとビジュアルの比率がよく、CTAボタンが埋もれていない好事例といえます。
参考:Instapage「What are YouTube Overlay Ads & Why Should Marketers Use Them?」
<悪い事例>
画像メインとなっており、CTA(効果の出るバナープレゼント)がわかりづらい事例の一つです。
※あくまで事例の参考として弊社にて画像をオリジナルで作成しています。実際の企業ではございません。
ユーザーが広告をクリックしたあと、コンバージョンまで繋げるためにランディングページも工夫するようにしましょう。広告をクリックしたユーザーは、すでに広告の商品やサービスに興味を持っている可能性が高いです。
ページ内で申し込み完了など、できる限りコンバージョンを獲得できるLPにし、コンバージョン獲得の最大化を目指しましょう。
ランディングページを効果的にするための方法を2つ紹介します。
ファーストビューで端的に情報を伝える
ランディングページで特に重要なのは、ファーストビューでユーザーの興味を引けるかどうかです。
ランディングページにおいてファーストビューでの離脱率は非常に高く、70%以上のユーザーが離脱するといわれています。言い換えると、多くのユーザーはWebサイトを訪れた瞬間にその続きを見るかどうかを判断しているということになります。
離脱率はファーストビューの内容を工夫することで下げられます。そのためには画像を用いることをおすすめします。
1つの画像には1,000文字分の情報量があるといわれており、画像を入れるだけでユーザーに多くの視覚的な情報を提供できます。また、ユーザーにとって魅力的な画像であればランディングページの続きにも関心を持ってもらえ、離脱率の低下に繋がります。
画像は特に凝ったものを使用する必要はなく、サービスや商品の内容をシンプルに伝える画像だけでも効果的です。
サービスの機能とメリットを記載する
ランディングページには、サービスの機能とメリットを記載しましょう。
サービスの機能について説明されていても、メリットまでは記載されていないケースを見かけることがあります。
ユーザーが商品を購入することでどのようなメリットがあるのか必ず記載しましょう。
効果的なランディングページの詳細は「効果の出るランディングページ(LP)とは?制作の流れやポイントを解説」でも詳しく解説しています。ご覧ください。
次にオーバーレイ広告をYouTubeで配信する方法について解説します。
オーバーレイ広告は他の広告と違い、入稿方法は以下の2つあります。
Googleに直接依頼することでオーバーレイ広告を純広告として配信することが可能です。
入稿方法は非常に簡単で、入稿素材を掲載開始日の4営業日前までに、入稿担当チームに送るのみとなっています。
注意点としては、サイトに配信されるクリエイティブは、掲載期間中、6週間に2回までしか変更できないことが挙げられます。
また、純広告の場合、料金は固定インプレッション制となっています。
純広告でオーバーレイ広告の配信したい方は、下記のサイトからGoogleの担当者にお問い合わせできます。
次に、オーバーレイ広告をGoogle広告を用いて配信したい場合の方法を紹介します。
Google広告にログインし、Google広告のホームページから新しいキャンペーンを作成します。
メニューの「キャンペーン」タブをクリックし、キャンペーン管理画面の「+」ボタンをクリックするとプルダウンメニューが表示されます。
プルダウンメニューの中から「+新しいキャンペーンを作成」を選択しましょう。
オーバーレイ広告を配信する場合、達成したい目標を「ウェブサイトのトラフィック」にし、キャンペーンタイプをディスプレイにしましょう。
続いて、キャンペーンの設定を行います。
まず、国単位のターゲット地域と言語を設定します。
海外などにも配信する必要がなければ、地域を日本、言語は日本語のままで問題ありません。
また、その他の設定で「開始日と終了日」や「コンバージョン」など設定できますので、必要があるものは全て設定するようにしましょう。
続いて、予算と入札単価の設定を行います。
まず、キャンペーンで使う1日の予算を設定します。
次に、入札関連の設定で、入札戦略(予算の使い方)を決めます。
オーバーレイ広告の場合、入札戦略は「コンバージョン」と「閲覧できるインプレッション」の2つとなります。
前者の場合はクリック課金、後者の場合はインプレッション課金と課金形態が変化します。
まず、誰に配信するかを決めるためにオーディエンスとユーザー属性を決定します。
オーディエンスでは、そのユーザーの趣味など、ユーザー属性では、性別、年齢などからターゲティングができます。
次にどこに配信するかを決めます。
オーバレイ広告の場合、YouTubeで配信する必要があるため、プレースメントの検索窓で「youtube.com」と入力し、1個のプレースメント追加をクリックします。
こちらで、オーバーレイ広告をYouTubeで配信することが可能になります。
ただ、より細かく配信場所を設定したい場合は、自分が配信したい「YouTubeチャンネル」または、「YouTube動画」のURLを入力する必要があります。
最後に、広告をアップロードする必要があります。
「728×90」のサイズの画像をアップロードし遷移先のURLを入力します。
これらの設定が終わり、「キャンペーンを公開」をクリックしたら設定が完了です。
今回の記事ではYouTubeの動画コンテンツに配信できるオーバーレイ広告を紹介しました。
オーバーレイ広告は視認性が高いため認知に非常に向いています。
動画広告を作る時間がないけれど、YouTubeにとにかく広告を配信したいと思っている方は、オーバーレイ広告も1つの手段として考えてください。
YouTube動画広告の運用にお悩みではありませんか?
YouTubeを筆頭に動画市場が盛り上がりを見せる中、動画広告の需要はますます増えています。そこで重要となるのが、ただ動画を作るだけではなく、いかに成果へ繋がる動画を作るか、です。
しかし、いざ施策を打つとなると「自社にノウハウがない」「制作リソースがない」「すでに配信しているが成果が出ない」と悩まれる企業は少なくありません。
もしも現在動画広告の成果にお悩みを抱えていらっしゃるのであれば、Kaizen Platformの「KAIZEN AD」の活用をご検討ください。KAIZEN ADは、低コスト・短納期でクオリティーの高い動画を作り「広告の勝ちパターン」を確立できるクリエイティブサービスです。
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