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2023/03/14 (火)
サイト分析の基礎ガイド|成果を出す手順と指標、ツールを解説

著者: Kaizen 編集部

UX

サイト分析は何から始める?5分で分かる基礎知識とおすすめツール

サイト分析は、Webサイトを改善するために欠かせません。しかし、一口に「サイト分析」といっても一体どこから見ていいのか、どのように数値を読み取ればいいのかと迷われる方も少なくありません。

「Webサイトを改善したいけれど、サイト分析を何から始めたらいいのか分からない」

「商品・サービスの売上が思うように伸びず、ヒントが欲しい」

「サイト分析のもっと効率の良いやり方を知りたい」

本記事では、初心者でも目的に合わせてサイト分析を行えるようになることを目標に、サイト分析に必要な考え方やその方法、便利な無料・有料ツールを紹介します。Webサイト改善のための具体的な方法を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

"サイト分析"のお役立ち資料を無料でご覧いただけます

デジタルの顧客接点強化の必要性が増す中、Webサイトは重要な役割を持ち、サイト改善は欠かせない施策の一つです。成果をあげるためにも適切な設計と、検証と振り返りを行い改善サイクルを回すことが大切です。

コンバージョン改善や売上UPの実現を目指したい方へ、これまでKaizen Platformが1,000社・50,000回以上の施策支援から得た知見や実績に基づいた『サイト改善で成果を上げるノウハウガイド』をお届けします。

LPOやEFO、A/Bテストをはじめとしたサイト改善における打ち手にお悩みの方、ノウハウがないとお困りの方はぜひ参考にしてみてください。お役立ち資料をダウンロードする

 

▼目次

1.サイト分析は、目的と仮説から逆算して考える

2. サイト分析が活用できるシーン 

3.サイト分析のための8ステップ

4.サイト分析でよくある2つの失敗

5.サイトの現状分析でよく見る5つの指標

6.【無料】サイト分析ツール3選

7.【有料】サイト分析ツール6選

まとめ

 

1. サイト分析は、目的と仮説から逆算して考える

サイト分析は、Webサイトで公開しているコンテンツが実際に届けたいユーザーに届き、想定した通りの動きをしてくれているかを検証するために、ユーザーの属性や行動を分析することです。

効果的なサイト分析を行うためには、Webサイトの目的と、目的に対する現状とのギャップを把握し、そのギャップがなぜ起こっているのかを自分なりに考えて仮説を立てることが必要です。

サイト分析に使えるツールには、Google Analyticsやヒートマップ、SNSの拡散状況のモニタリングや広告管理画面からの効果測定などがありますが、どんなツールを使うかはサイト分析の目的と仮説によって異なります。

 

2. サイト分析が活用できるシーン

サイト分析を行うことで、LPOやEFOといった施策に役立ちます。

ここでは、サイト分析がどのようなシーンで活躍するかについて紹介します。

LPOにおける活用

LPOとは、Landing Page Optimization(ランディングページ最適化)の略語で、コンバージョン獲得を目的としたマーケティング施策の一種です。広告や自然検索を通じて訪れたユーザーに対し適切な訴求や導線設計を行うことで、CVRの向上を目指します。

LPOを実施するには、まずLPのどの箇所に問題があるかを把握する必要があります。そのために、LPのCVRやユーザーの滞在時間といったいくつかの指標を分析し、問題点が見つかれば、それらを解消するための改善施策を実施します。

また、一度の改善策を打ってLPOは終了というわけではなく、改善後にどれだけの効果をもたらしたのか、そもそも改善できたのかを検証しなければいけません。仮に、成果が出ていなければ再度分析を行って、LPの改善を何度も実施します。

このように、LPOにおいてサイト分析は必須の施策であり、サイト分析なくしてLPOを成功させることはできないと言っても過言ではありません。

LPOの詳細な手順については「【事例あり】LPOとは?CVR改善のポイントを事例とともに解説」で解説しています。参考にしてみてください。

EFOにおける活用

EFOとは、EntryForm Optimisation(エントリーフォーム最適化)の略語です。ユーザーがスムーズでストレスのない入力フォームを実現するための施策で、CVR改善を目的とします。

サイトにユーザーがいくら訪れても、フォームが使いづらく、そこから離脱をしたらコンバージョンに繋がりません。サイト経由での売り上げを最大化させるためにも、入力フォームのUI/UXを最適化し、CVRを向上させる必要があります。

フォーム改善を行いCVRを改善するには、そもそもユーザーがどこで離脱するのかを把握する必要があります。

エントリフォームで離脱するポイントは「未入力段階」、「入力途中」、「入力後」の3つであり、どこで離脱が多いかでEFOの施策は変わってきます。

離脱ポイントを知るために、ヒートマップ分析などを用いてサイト分析を行う必要があり、EFOにおいてもサイト分析は

エントリーフォームまで到達したユーザー属性や重要な役割を担います。

EFOの詳細な手順については「EFOとは?コンバージョンを改善する13の施策や事例、ツールを解説」で解説しています。参考にしてみてください。

3. サイト分析のための8ステップ

サイト分析を行うには、以下のように手順を踏むことが大切です。これらを順番に行うことで効率的・効果的なサイト改善へと繋げることができます。

1)Webサイトの構造を理解する

まずは分析するWebサイトの大きな構造を理解することから始めると良いでしょう。例えばトップページからどういうページに繋がっているか、そこからどのようにして申し込みや成約に繋がっているかを整理します。

2)データを正しく取得できるか確認する

正しいデータに基づいて分析するためには、タグの設定ミスなどによる二重計測やエラーがないかをこの時点で確認しておく必要があります。

ただし、数値が明らかに異常であるという場合を除き、データの正しい計測ができているかの判断は経験者でも難しいものです。心配な方は、アクセス解析の専門家に依頼することも一つの手段です。

3)Webサイトの目標とサイト分析の目的を整理する

サイト構造を理解したあとは、Webサイトの目標とサイト分析の目的、すなわちサイト分析を通して知りたいことを整理しましょう。

▼Webサイトの目標の例

  • 商品やサービスを受注する
  • 問い合わせを受ける
  • 企業や商品、ブランドの認知度を高める
  • ユーザーの満足度を高める
  • セミナーやイベントへの参加数を増やす

 

そのうえで、サイトがターゲットとしているユーザー、サイトでユーザーにしてほしい行動はなにか、そのためにどこが問題点なのか見当をつけましょう。現時点では「もっとこうなったらいいのに」や「ここがもう少し伸びてほしい」というような形で大丈夫です。

4)問題を深め、仮説を立てる

先ほど考えたサイトの問題点について深めてみましょう。例えば、「なぜアクセスが伸びていないのだろう」「アクセスは多いのに、なぜ問い合わせに繋がっていないのだろう」と問いの形にすると考えやすくなります。

「そもそもブランドがあまり認知されていないのではないか」「問い合わせフォームの項目数が多く、離脱してしまうのかもしれない」などと、いくつか仮説のアイデアが浮かぶと良いでしょう。一人では難しい場合は、誰かに話すだけでも仮説に繋がることがあります。

5)仮説に基づいて指標を定める

例えば「申し込みボタンの位置がサイトの下部すぎて、ユーザーに見られていないのかもしれない」という仮説が一番有力だと考えた場合は、ページ読了率や滞在時間を調べたり、ヒートマップツールでトップページやフォームを検証したりすると良いのではないか、などと指標のアタリを付けます。

もしアイデアが合っているとすれば「読了率は高い数字ではなく、滞在時間も短く、ヒートマップでも寒色で表されている(さほど見られていない)だろう」と予想できます。

▼仮説別の見るべき指標

  • 仮説:自然検索からの流入数が少ないため、アクセスが伸び悩んでいるのではないか
    • 指標:チャネル別流入数
    • 指標:検索サイトに表示されているキーワードの数
    • 指標:競合サイトのアクセス獲得状況
  • 仮説:再訪ユーザーの少なさが、成約率の低さの原因ではないか
    • 指標:1回のみのユーザーと再訪ユーザーの行動の比較
    • 指標:コンバージョンしたユーザーの属性比較
    • 指標:サイトに再訪しているユーザー属性の傾向
  • 仮説:広告でターゲットしているユーザーにニーズがないことが成約率の低さの原因ではないか
    • 指標:流入経路別ユーザーの滞在時間の比較
    • 指標:流入経路別ユーザー属性の比較
    • 指標:広告が配信されたキーワードやサイトページの精査

 

6)仮説が合っているか判断する

ここまで考えを深めてから、ようやくサイト分析ツールを使用します。ページ読了率や滞在時間はGoogle Analyticsで調べることができます。ヒートマップツールは有料でも無料でも良いですが、先にページに設定が必要な場合も多いため、設定していなかった場合はデータをためるところから始めます。

数値を見て、立てた仮説が正しかったか振り返ります

7)間違っていた場合、さらなる仮説を立てて繰り返す

数値を見てみたら予想していたほどではなかった、ということはよくあります。その場合は、「申し込みボタンの位置がサイトの下部すぎて、ユーザーに見られていないのかもしれない」という仮説が間違っていた可能性が高くなります。

この場合、申し込みボタンをページの上部に持ってきたとしてもユーザー行動の改善はあまり期待できないため、別の仮説を立てます。仮説に合致したデータが表れるまで、仮説と検証を繰り返します

8)仮説からサイト改善施策を導き出す

データ検証の結果、「ボタンの形や色がページに馴染みすぎて、ユーザーからクリックされにくかった」ということが分かったとしましょう。

ここまで分かってやっと、ボタンの色や形のA/Bテストを行うなど、具体的なサイト改善施策を導き出すことが可能となります。

サイト分析はこのように、サイトの目標や分析の目的、仮説とセットで行うことで効果的な改善施策に繋げることができるのです。

サイト改善に役立つABテストの手順を知りたい方は「ABテストとは?よくある課題や改善事例、おすすめツール」で解説しています。参考にしてみてみてください。

4. サイト分析でよくある2つの失敗

Webサイト分析において、初心者によくある失敗は以下の2つです。これらは、どちらもデータ分析によって何を明らかにしたいかを明確にしないで先走ってしまったことによって起こります。

1)目標を立てずにデータ分析を始めてしまう

「サイト分析をしよう」と思って、いきなりGoogle Analyticsを開いていませんか。

サイト分析はあくまでサイトを改善するための手段です。たしかに、サイト分析ツールを用いてデータをいろいろと調べると「先週に比べてユーザー来訪が増えている」「このページがよく読まれている」ということは読み取れるでしょう。しかし、その情報から具体的にどうサイト改善施策を行うかは分かりません。本来データ分析においては、データの裏にあるユーザーの行動やその理由を読み取り、施策に活かすことが大切です。

2)見るべき指標がズレている

例えば「何もしていないのに先月に比べて成約数が大幅に下がってしまった」ということが起こると焦ってしまいますよね。

この場合、以下のような原因が考えられます。

  1. 市場環境や検索アルゴリズムの変化により、サイトへの流入数が減ってしまった
  2. サイト内部のエラーや不正により、アクセス数が減ってしまった
  3. 扱っている商品やサービスの閑散期に入ってしまった

「市場環境の変化による流入数の減少が原因であり、競合サイトも同じような状況に陥っているはずだ」と考えれば、最新ニュースを調べたり競合サイトと比較できるツールを用いたりすることが必要になります。

一方で「検索アルゴリズムの変化によるもので、よく売上が出ていたページの検索順位に変動がありそうだ」と思うならば、アップデートのアナウンスがあるか調べたり、いくつかのページでの検索キーワード変動を検証したりする必要があります。

もし「市場環境の変化ではないか」と思っているのに、サイト内部の数値のみを眺めているのであれば、それは目的に対して見るべき指標が間違っています。

サイト分析においてはこのように「もし〇〇ならば、××なはずだ」と仮説を立てて、その仮説が正しいか間違っているのかを判断するためにサイト分析ツールを活用するのが効率的です。

5. サイトの現状分析でよく見る5つの指標

 

例 40代男性のユーザーが、トップページから2ページ目、3ページ目に移ってもセッション数は1。トップページから各ページに移行するたびにPV数が1増えていく。(トップページから1ページ目でPV数1、2ページ目から3ページ目でPV数1)

とはいえ、自分のやりたいことに対して、どのような数値を見れば良いのかよく分からない、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

まずはデータに慣れる目的で、大きな数値を日々眺めることもおすすめです。

次に紹介する5つの数値は、サイト全体の状態が反映されやすく、どのような種類のWebサイトであっても普遍的に役立てやすい数値です。

1)ページビュー(PV)数

ページビュー数はその名の通り、Webサイトにおいてページが閲覧された数のことです。

例えば、サイトを訪問したユーザーがトップページ、2ページ目、3ページ目と閲覧したとしたら、ページビュー数は3とカウントされます。

単純にWebサイトのコンテンツがどれだけ見られたのかを知るために有効です。ただし、あるユーザーが12ページ見たという場合でも、12ユーザーが1ページずつ見たという場合でも、どちらも同じく「12ページビュー」として等しく扱われてしまう点に注意が必要です。

ページビュー数はWebサイトの目標や重要な指標の一つとしてよく使われますが、ページビュー数だけではユーザー行動を確実に捉えたサイト改善には繋がりにくいため、他の指標と合わせて用いられることもあります。

2)ユニークユーザー(UU)数

ユニークユーザー数は、ある決まった期間内にWebサイトに訪問したユーザーの数のことです。例えば、月曜日にAさんがあるサイトで2ページ閲覧し、さらにBさんも3ページ閲覧したとしましょう。

このとき、月曜日に訪れたユーザーはAさんとBさんだけなので、ユニークユーザーは「2」となります。

さらに火曜日にAさんが再びこのサイトを訪れ、1ページ閲覧したとします。このとき、設定期間を1週間や1ヶ月としていた場合は、ユニークユーザーは「2」のまま増えません。(※ただし、設定期間を1日としていた場合は、ユニークユーザーは「3」と計測されます)

ユニークユーザーは、このようにユーザー数をわし掴みに考えることができるため、Webサイトのファンが何人いるのかを考えるのに役立ちます。

しかし、複数のPCでサイトにアクセスした場合やスマートフォンを利用した場合、Cookie受け入れを拒否した場合などいくつかの条件においては、同じユーザーによるアクセスでも別のユニークユーザーとして計測されてしまうことがあります。

3)セッション(SS)数

セッション数は、ユーザーがWebサイトに訪問してから離脱するまでの期間をひとつの単位として計測した数です。

▼Webページからの「離脱」となる6パターン

  • ブラウザの戻るボタンをクリックする
  • 直接アドレスバーに新しいURLを入力する
  • ブラウザのウィンドウまたはタブを閉じる
  • ページを開いたまま30分以上経過し、セッションがタイムアウトする
  • 午前0時を超える
  • 外部へのリンクをクリックする

 

サイトデータ上は上記の6パターンのときに離脱とみなされるので、ユーザーが1日のうちに30分以上空けてWebサイトに再訪したり、閲覧している間に午前0時をまたいだりした場合、セッションは新しく計測されます。この点でユニークユーザーと計測方法に違いがあります。

セッション数は、ユーザーの一連の行動を一つの単位として計測できるという点で使い勝手が良く、サイト分析でよく使われている指標の一つです。

「ページ / セッション(ページパーセッション)」という、ページビュー数をセッション数で割った数値も同時に使われることがあります。これは1セッションでどれだけのページビューが発生しているかを表す指標です。

4)コンバージョン率(CVR)

コンバージョンとは各サイトでそれぞれ設定している、ユーザーに起こしてほしいアクションのことです。商品・サービス・イベントなどの申し込みや、問い合わせ、資料ダウンロードなどが該当します。

コンバージョン率は、ユーザーとの最初の接点からコンバージョンに至るまでの割合を指し、Webサイトの場合は、セッション数とコンバージョン数から算出するのが一般的です。例えば、1日に100セッションあるうち1セッションがコンバージョンまで至れば、コンバージョン率は1%となります。

同じアクセス数であったとしても、コンバージョン数が増えればコンバージョン率は高くなります。アクセスを集めることとコンバージョン率の向上は、成約を目標とするサイトであれば常に意識せざるを得ないでしょう。

5)ユーザー属性

Webサイトに訪れているユーザーにはどのような特徴を持つ人が多いのか探るために、以下のような属性情報を分析することもあります。

  • 年齢
  • 性別
  • 地域
  • 初めて / リピーター
  • 利用デバイス

Webサイトの目的やターゲットと相違ないかを一定のスパンで確認することで、施策の方向修正に役立てられます。

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6.【無料】サイト分析ツール3選

実際にサイト分析を進めていくうえで活用しやすい、無料のサイト分析ツールを3つ紹介します。どれもGoogleが提供しているツールで、広く使われています。

1)Google Analytics(グーグル アナリティクス)

Google Analyticsのサイトスクリーンショット

出典元:Google Analytics

Google Analytics(グーグル アナリティクス)を利用すると、以下の項目が全て調べられます。

  • アクセス状況
  • チャネル
  • 流入キーワード
  • ユーザー属性
  • コンバージョン

1つのツールでさまざまな項目を調査でき、多くのユーザーに支持されています。初心者でも簡単に操作できるため、初めてサイト分析に挑戦する方におすすめです。

ただし、Google Analytics(UA)は2023年7月1日にサポートが終了するので要注意です。今後は、Google Analytics 4が主に使われるようになります。

Google Analytics 4には、以下のような特徴があります。

  • Webとアプリを横断的に計測できる
  • 機械学習モデルを活用した予測ができる
  • プライバシー重視のデータ収集ができる

Google Analytics 4はすでにリリースされているので、Google Analyticsとあわせて確認しておきましょう。

<参照>
Google Analytics:https://analytics.google.com/analytics/web/

2)Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)

Google Search Consoleのサイトスクリーンショット

出典元:Google Search Console

Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)は、サイトの注目度を調査できるツールです。Google Search Console内の「検索パフォーマンス」では、以下の項目が確認できます。

  • 合計クリック数
  • 合計表示回数
  • 平均CTR
  • 平均検索順位

CTRとは「Click Through Rate」の略で、クリック率を表します。つまり平均CTRとは、表示されたコンテンツがクリックされた割合のことです。平均CTRを調べることで、集客力の強さが測れます。

Google Search Consoleでは期間を区切ってデータ収集ができるため、合計クリック数や合計表示回数などの遷移も把握可能です。他にも、以下のような項目を調査できます。

  • ページごとの流入キーワード
  • 問題のあるページ
  • ページの読み込み速度
  • モバイルユーザビリティ
  • 内部リンク数
  • 外部リンク数

1つのツールでサイトの注目度に関する項目を網羅的に調べたい方は、ぜひ利用してみてください。

<参照>
https://search.google.com/search-console?hl=ja

3)PageSpeed Insights(ページスピード インサイト)

PageSpeed Insightsのサイトスクリーンショット

出典元:PageSpeed Insights

PageSpeed Insights(ページスピード インサイト)は、ページの読み込み速度を計測できるツールです。サイトのURLを入力するだけで簡単に調査できるので、サイト分析初心者にぴったりです。

以下の画像は、PageSpeed InsightsでGoogleのページ(https://www.google.com/)の読み込み速度を計測した結果です。

PageSpeed InsightsでGoogleのページの読み込み速度を計測した結果。パフォーマンス100

出典元:PageSpeed Insights

パソコンだけでなくモバイルページの読み込み速度も計測できるので、両方を調べるようにしましょう。ページの読み込み速度は、ユーザーの直帰率にかかわる重要な要素です。直帰とは、ユーザーがサイト内でページ遷移せずに離れてしまうということです。

Googleが2016年に行った研究結果によると、モバイルページの読み込みに3秒以上かかった場合、53%のユーザーが直帰することが分かっています。PageSpeed Insightsで調査してページの読み込み速度が3秒以上かかることが判明した場合は、早めの改善を目指しましょう。

<参照>
https://pagespeed.web.dev/

 

7.【有料】サイト分析ツール6選

有料のサイト分析ツールであれば、無料ツールよりも手軽に多くのデータが取得できます。以下の6つの分析ツールは汎用的に使え、おすすめです。


AIアナリストの提供企業は株式会社WACUL、ツールカテゴリはレポート作成ツール、主な機能はサイト分析結果のレポートを自動で作成、料金プラン(月額)はサイトの規模に応じて見積、無料トライアル有り。 Ahrefsの提供企業はAhrefs社、ツールカテゴリはSEO分析ツール、主な機能は自社サイトや競合サイトのSEO強度を把握、料金プラン(月額)はライト99ドル(2022年現在の為替レートで約14300円)、スタンダード199ドル(2022年現在の為替レートで約28600円)、アドバンスド399ドル(2022年現在の為替レートで約57400円)、企業999ドル(2022年現在の為替レートで約143800円)、無料トライアルはあるが機能制限がある。 SEMRUSHの提供企業はSemrush社、ツールカテゴリはレポート作成ツール、主な機能はサイト分析結果のレポートを自動で作成、料金プラン(月額)はProプラン(個人・フリーランス向け)119.95ドル(2022年現在の為替レートで約17300円)、Guruプラン(中小企業向け)229.95ドル(2022年現在の為替レートで約33100円)、Businessプラン(大企業向け)449.95ドル(2022年現在の為替レートで約64800円)、無料トライアル有り。 SEARCH WRITEの提供企業は株式会社PLAN-B、ツールカテゴリはレポート作成ツール、主な機能はサイト分析結果のレポートを自動で作成、料金プラン(月額)は50000円、無料トライアル有り。 Similar webの提供企業はSimilar web社、ツールカテゴリはレポート作成ツール、主な機能はサイト分析結果のレポートを自動で作成、料金プラン(月額)はエッセンシャル249ドル(2022年現在の為替レートで約35800円)、アドバンスド449ドル(2022年現在の為替レートで約64600円)、アルティメット要見積、無料トライアル有り。 Mouseflowの提供企業はMouseflow社、ツールカテゴリはヒートマップツール、主な機能はサイト内のユーザーの行動情報を色付けして評価、料金プラン(月額)は、スタータープラン3745円、グロースプラン12784円、ビジネスプラン25696円、プロプラン51521円、無料トライアル有り。

※すべて税込表示です。2022年6月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各サイトでご確認ください。

1)AIアナリスト

AIアナリストのサイトスクリーンショット

出典元:AIアナリスト

AIアナリストは、AIが搭載されたサイト分析ツールです。Google Analytics(グーグル アナリティクス)と連携でき、データ解析によってサイトの改善方法を提案してもらえます。

分析結果は図解で表示され、非常に分かりやすいのが特徴です。また、レポートが自動作成されるので、サイト分析にリソースをあまり割けないという方でも利用しやすいでしょう。

料金はサイトの規模によって異なります。AIアナリストを使ってサイトを改善する場合は、提供元の窓口に問い合わせてみてください。

AIアナリストには無料プランも用意されています。「人工知能の提案一覧」と「レポート画面」のみ無料で利用できるので、導入を検討している方は使ってみましょう。

<URL>

https://wacul-ai.com/

2)Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefsのサイトスクリーンショット

出典元:Ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)は世界で60万人が利用している人気の分析ツールです。利用すると、以下のような項目を調査できます。

  • 競合サイトの上位表示コンテンツ
  • 人気コンテンツ
  • 被リンク
  • 流入キーワード
  • 有料検索広告のキーワード
  • 被リンクの増減
  • サイトの課題
  • キーワードの検索ボリューム
  • キーワードの難易度
  • サイトの順位変動

1つのツールで多くのデータを収集できるだけでなく、画面が見やすくて感覚的に操作できるのもメリットです。

特に、被リンクの増減と順位状況をリアルタイムで確認できるのが魅力です。リアルタイムで確認することで、サイトの順位変動の要因を検討しやすくなります。

なおAhrefsには、以下の4つのプランが用意されています。

プラン

月額

ライト

99ドル(2022年現在の為替レートで約14,300円)

スタンダード

199ドル(2022年現在の為替レートで約28,600円)

アドバンスド

399ドル(2022年現在の為替レートで約57,400円)

企業

999ドル(2022年現在の為替レートで約143,800円)

※すべて税込表示です。2022年6月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各サイトでご確認ください。

料金が高いプランほど、機能が充実しています。料金は毎月支払う必要があるので、ライトプランから契約し、必要に応じてグレードアップしていきましょう。Ahrefsの機能が一部縮小された簡易版で無料トライアルすることも可能です。

<URL>

https://ahrefs.com/ja

3)SEMRUSH(セムラッシュ)

SEMRUSHのサイトスクリーンショット

出典元:SEMRUSH

SEMRUSH(セムラッシュ)では、SEOやSNSなどデジタルマーケティングに関わる領域を網羅的に分析できます。導入すれば、以下のようなさまざまな項目を調査可能です。

  • 競合ドメイン
  • 競合の出稿キーワード
  • 検索ボリューム
  • キーワードの難易度
  • 流入キーワード
  • サイトの健全性
  • サイトのエラー

機能が充実しているので、サイトの改善点の詳細まで分析できます。初心者の方でも使いこなせるように、以下に挙げるようなサポートが充実しているのも特徴です。

  • ウェビナー閲覧
  • メール・電話での質問
  • 個別のオンラインデモ

これからサイト分析を始める方で最初からリッチなツールを使いたいなら、SEMRUSHを検討してみましょう。SEMRUSHの料金はサイトの規模によって異なるので、以下の表にまとめました。

プラン

月額

Proプラン

(個人・フリーランス向け)

119.95ドル(2022年現在の為替レートで約17,300円)

Guruプラン

(中小企業向け)

229.95ドル(2022年現在の為替レートで約33,100円)

Businessプラン

(大手企業向け)

449.95ドル(2022年現在の為替レートで約64,800円)

※すべて税込表示です。2022年6月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各サイトでご確認ください。

3つのプランの中で最も人気なのは、Guruプランです。Guruプランのみ14日間の無料トライアルを実施しています。トライアル終了後に自動的に課金されることがないため、気軽に試せるでしょう。

<URL>

https://semrush.jp/

4)SEARCH WRITE(サーチライト)

SEARCH WRITEのサイトスクリーンショット

出典元:SEARCH WRITE

SEARCH WRITE(サーチライト)は初心者でも使いやすいのが特徴で、自動的に以下の項目を提案してもらえます。

  • 対策すべきキーワード
  • 施策案
  • SEOの課題点
  • 記事に必要な内容
  • 上位競合のコンテンツの要素比較
  • 施策管理
  • サイト全体の動向把握
  • 施策の効果検証

知識に自信がなくても、SEARCH WRITEを利用すればSEOに強いコンテンツ制作ができます。またチーム運用に特化した設計なので、社内でサイト分析に関する情報が共有しやすくなっています。

SEARCH WRITEの料金は、月額50,000円※です。無料で導入支援を受けられるので、契約したらすぐに使い始められるでしょう。(※税込表示です。2022年6月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各サイトでご確認ください。

現在はベーシックプランのみですが、今後はスタンダードプランとプレミアムプランがリリース予定です。搭載機能が異なる可能性があるので、リリースされたら他のプランも確認してみましょう。

<URL>

https://searchwrite.jp/

5)Similarweb(シミラーウェブ)

Similarwebのサイトスクリーンショット

出典元:Similarweb

Similarweb(シミラーウェブ)は、サイトのURLを入力するだけで以下のようなさまざまなデータを取得できます。

  • 競合分析
  • キーワード選定
  • アフィリエイトリサーチ
  • 広告の評価

URLさえ分かれば分析できるので、初心者の方でも使いやすいツールです。

Similarwebを使うことで競合分析が手軽にできるのも嬉しいポイントです。データを分析すると競合の集客方法を把握できるので、自社サイトの検索順位を高めたいと考えている方におすすめします。

Similarwebの料金は、以下の通りです。

プラン

月額

エッセンシャル

249ドル(2022年現在の為替レートで約35,800円)

アドバンスド

449ドル(2022年現在の為替レートで約64,600円)

アルティメット

要見積

※すべて税込表示です。2022年6月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各サイトでご確認ください。

閲覧できるデータ量によって、料金プランが異なります。例えばレポートで閲覧できるWebサイトのページ数は、エッセンシャルが100ページでアドバンスドは500ページです。

アルティメットは無制限ですが、支払う料金によって閲覧できるデータの量が変動すると考えられます。

<URL>

https://www.similarweb.com/ja/

6)Mouseflow(マウスフロー)

Mouseflowのサイトスクリーンショット

出典元:Mouseflow

Mouseflow(マウスフロー)を利用すると、ヒートマップを調査できます。ヒートマップとは、ユーザーがよく見たコンテンツを可視化できる機能です。

以下の画像は、実際にMouseflowを使ったときに得られるヒートマップです。

Mouseflowを使ったときに得られるヒートマップの画像

引用:Mouseflow公式サイト

ヒートマップでは、ユーザーが最もよく見た部分が白くなります。上記の画像では、画面の左上部や中心部が注目されていることが分かります。

他にも、Mouseflowを使うと以下の項目を計測できます。

  • ユーザーがクリックした部分
  • ユーザーのマウスの動き
  • ページ間の遷移率
  • フォームでの離脱数
  • フォームの未入力数
  • フォームのエラー数

マウスの動きやクリックした部分からは、ユーザーの心理が読み取れます。ユーザーがストレスを感じている箇所を抽出できるので、サイトのユーザビリティを向上させたい方におすすめです。

また、フィルター機能を利用すれば特定のユーザーの動きを測定できます。コンバージョンに到達したユーザーとフォームの入力途中で離脱したユーザーの比較など、サイト改善に役立つデータが得られます。

Mouseflowの料金は、以下の通りです。

プラン

月額(日本円換算)

スタータープラン

3,745円

グロースプラン

12,784円

ビジネスプラン

25,696円

プロプラン

51,521円

※すべて税込表示です。2022年6月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各サイトでご確認ください。

プランの料金が高いほど計測できるセッション数やサイト数が異なるので、自社に最適なグレードを選択しましょう。

<URL>

https://mouseflow-jp.com/

サイト分析ツールについては「マーケ担当者必見!成果をあげるための課題別サイト分析ツール12選!」でも詳しく解説しています。参考にしてください。

 

まとめ

サイトの目標を定め、仮説に基づいて適切な指標を読み解くことで、効率的なサイト分析を行うことができます。サイト分析ツールを利用すれば、分かりやすく手軽にサイト分析ができます。

とはいえ、サイト分析にはノウハウや継続的にPDCAサイクルを回すリソースも必要です。Kaizen Platformのサービス「KAIZEN UX」なら、サイト分析から改善まで一気通貫でサポートできます。

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いざサイト改善に取り掛かっても、導入したツールがうまく運用できていなかったり、施策がやりっぱなしで振り返りができておらず、成果に繋がらないケースは少なくありません。

LPOやEFO、A/Bテストをはじめとしたサイト改善施策では、成果をあげるための適切なKPI設計と施策の検証と振り返りによってPDCAサイクルを回すことが大切です。

そこで、サイト改善のノウハウや次の打ち手にお悩みの方へ、『サイト改善で成果を出すノウハウガイド』をお届けします。これまでKaizen Platformが1,000社・50,000回以上の施策支援から得た実績を元に、サイト改善に活用できるノウハウや成功事例をまとめました。

コンバージョン改善や売上UPを実現したい方、改善の打ち手に悩んでいる、ノウハウがないとお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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