著者: Kaizen 編集部
「TikTok動画広告を配信したけど、何から調べたらいいか分からない……」
この記事を見ていただいているあなたはこのような疑問を持ってはいないでしょうか。
TikTokは、そもそも18歳以下をターゲットとして作られたアプリであるため、若年層へのアプローチ方法として非常に効果的だといえます。
TikTokの動画広告配信の流れを図解で表すと以下の通りです。
TikTok動画広告を活用して自社商品やサービスを広めたい場合は、どのような課題解決をゴールに設定し、その成果を得るために何が必要なのかを考える必要があります。
本記事ではTikTokで動画広告を配信するメリットや実際にかかる費用の相場、さらに企業事例も合わせて詳しく解説します。
この記事を読んでいただくことで、TikTok動画広告の作成・配信までスムーズに行うことができると思います。
1.TikTokとは:ユーザー参加型のショートムービープラットホーム
3.【企業事例あり】TikTok動画広告成功、3つのポイント
5.TikTokの動画広告制作おすすめの3社を特徴とともに紹介
※引用:TikTok
TikTokは月間のアクティブユーザー数が8億人を超えており、大きな影響力を持っていると言えるソーシャルメディアの一つです。(2020年7月時点)
ユーザーが手軽に15秒のショートムービーを投稿でき、さらにそれを他のユーザーと共有できる、ユーザー参加型の動画共有アプリとなっています。
※引用:1日平均起動43回!「あごのせ」10代を中心にハマるユーザー続出の「TikTok」
TikTokの大きな特徴として、世界中で若年層からの支持を集めているということが挙げられます。
全ユーザーの中で18歳〜24歳のユーザーが占める割合は最大で42%です。このことから若年層へのアプローチ手段として有効だと考えられます。
TikTokにはどんな動画が上がっているの?という方のために、2020年12月時点で人気の動画をピックアップしました。
@ruuuuuu_t9999 ##宮城 雪合戦のとき仲間組むけど結果その仲間敵になるよね
♬ オリジナル楽曲 - シラス
@kageihina daemon 😈IB:@seansedique
♬ Little Dark Age by MGMT - 𝒮𝓉𝒶𝓇𝒸𝑜𝓊𝓇𝓉 ℳ𝒶𝓁𝓁
TikTokでは「TikTok Ads」という広告配信プラットフォームが提供されており、配信できる広告フォーマットは3種類あります。
そのためその中から目的やターゲットに合わせた広告フォーマットを選ぶ必要があります。
起動画面広告とは、アプリを起動した際に表示される広告です。画像・GIF画像・GIFアニメーションの3種類をそれぞれ画像は3秒、GIFは3〜5秒の間表示することができます。
※引用:TikTok広告の動画マーケティング、成功事例を見ながら詳しいコツを解説
主な活用目的 |
・一気に拡散、知名度・認知度の向上 |
特徴 |
・利用者全てに表示されるため、拡散力が高い ・縦型フルスクリーン表示 |
ターゲット |
・TikTok利用者全て |
この広告上に自社サービスやアプリへの導線を置くと成果へとつなげることが可能です。
広告が全画面に表示されるため非常に訴求力の高い広告である一方、デメリットとして一日一社限定のために広告枠を確保することが厳しく、コストがかかってしまうことが挙げられます。
費用形態 |
広告の表示回数で課金(インプレッション型課金) |
契約単位 |
1日 |
費用 |
770円/1000imp |
想定費用 |
500万円程度 |
インフィード広告とは、通常の投稿と投稿との間に表示される広告です。通常の投稿と同様に5〜15秒の間表示させることができます。
起動画面広告と同様に導線をおいて成果につなげることが可能です。
※引用元:DIESELが運用型インフィード広告「Brand Auction」を活用、購買意向のアップリフトが+300%超!
主な活用目的 |
・広告を宣伝したいユーザーへより効果的なアプローチを行う |
特徴 |
・視聴時間の長いおすすめ投稿に表示される ・ユーザーが操作しなければ広告を見てもらえない |
ターゲット |
・おすすめ投稿を閲覧するユーザー(ターゲッティングがより細かくなる) |
インフィード広告のメリットとして、通常投稿の一連の流れの中に表示されるため、「広告感がない」ユーザーに広告を見せられているというストレスを与えずにすむという点が挙げられます。
また、通常投稿と同様に「いいね!」「コメント」「シェア」を行うことができ、新たな層へのアプローチや多くのユーザーへのリーチが期待できます。
ただし、他の投稿と馴染みやすいというメリットは一方で、ユーザーの目をひき興味を持ってもらわなければどんどん次の動画へ流れていってしまうというデメリットにもなり得ます。
ユーザーの目をひくクリエイティブを意識して工夫することが求められるといえるでしょう。
費用形態 |
期間契約型 |
契約単位 |
1日 |
費用 |
・Top View 625万円 ・Brand Plemium 42万円 ・OneDayMax 300万円 |
ハッシュタグチャレンジ広告は、TikTok内でハッシュタグ(#〇〇)を設定し、そのハッシュタグにちなんだ動画を作成したり、投稿を促したりするという形をとった広告です。
主な活用目的 | ・ユーザー自身に拡散してもらい、売り込みと気づかせないように訴求する |
特徴 |
・広告感がないためユーザーに嫌悪感を抱かせない ・広告コストが高い |
ターゲット |
・ハッシュタグで検索するユーザー |
ユーザー参加型で参加のハードルが低いため高いエンゲージメントの獲得を期待できます。また、ページトップにバナー、アプリ内にコンテンツのページを設定することで多くのユーザーに働きかけることが可能です。
ただしデメリットとして起動画面広告やインフィード広告を含めたプランとなっているためにコストが高い点が挙げられます。
費用形態 |
期間契約型 |
契約単位 |
2ヶ月 |
費用 |
・スタンダードチャレンジ 1500万円 ・ハッシュタグチャレンジプラス 1700万円 ・バトルハッシュタグチャレンジ 2000万円 ・ベーシックハッシュタグチャレンジ 1000万円 |
TikTokというアプリの、ユーザーが手軽に動画投稿をできることや利用者に若年層が多いことなどの特徴から、TikTokの動画広告には成功の秘訣があります。
今回は特に重要な以下3つのポイントについて解説しますので、実際の企業事例を合わせてご覧ください。
TikTokを閲覧する際のデバイスのほとんどはスマートフォンです。そのためクリエイティブの画面もスマートフォンに合わせた縦型フォーマットを利用しましょう。
元々横長の動画を編集してスマートフォン形式に変更することも可能です。自社での編集が難しければ制作会社に依頼するのも一つの手段となります。
こちらの事例では「ほろよいの広告をTikTokクリエイターに制作してもらう」ことをプロモーションの核としていました。
そのためTikTokの通常投稿と同様に縦型フォーマットが使用され、インフィード広告としてユーザーに違和感なく視聴してもらうことに成功しました。
※引用元:ユーザーの共感を獲得!TikTokクリエイター主導で制作した「ほろよい」のオリジナル広告
ユーザーの動画完全視聴率が高く、さらに「ほろよい」のキャッチコピー「あ、あの味だ」のキーワード想起が約138%増という結果につながり、商品の購入意欲も約22%増となっています。
TikTok広告のユーザーに広告だと感じさせないという特性をうまく生かすことのできている好事例です。
※参考:https://TikTok-for-business.co.jp/archives/3346/
ユーザーは動画広告の最初の1〜2秒で動画をみるか見ないか判断していると言われています。
そのため宣伝したい内容を伝えて最後まで視聴してもらうためには冒頭でユーザーに興味を持たせられるか否かが重要です。
こちらの事例では「ドミノ・ピザ」の広告を人気クリエイターの「ミスターヤバタン」さんに制作依頼を持ちかけ、普段の動画と変わらない自然な動画広告を制作しました。
そのため広告としてではなく面白いコンテンツとしてユーザーの目をひくことに成功し、「広告とは思わなかった。」「初めて広告を最後まで見た。」といったコメントが多数寄せられたのです。
※引用:【プロモーション事例】つい最後まで見てしまう「ヤバタンピザ」動画の裏側!
60秒のインフィード広告としては異例な、動画完全視聴率が目標に対し236%達成と言う驚きの結果をもたらしました。
またエンゲージメント率は目標に対して489%、広告認知は160%となるなど、大きな成果を得ることができています。
動画を最後まで試聴してもらうための創意工夫をしっかりと意識して制作された動画広告として是非とも参考にしてください。
※参考:https://TikTok-for-business.co.jp/archives/2551/
TikTokにはYouTuberやInstagramerなどのように、そのSNS内でフォロワーが多く影響力を持っているインフルエンサーとしてTikTokerと呼ばれる人々が存在します。
そのインフルエンサーを活用することでインフルエンサーのファンにリーチすることが可能です。
動画広告では広告感の強いものだと最後まで見てもらえなかったり、次の動画にスキップされてしまったりと広告としての効果が薄くなってしまうリスクがあります。そこにインフルエンサーを活用することで動画を最後まで閲覧してもらう、そしてSNSでシェアしてもらうことなどが期待できます。
こちらの事例では「#手洗いチャレンジ」というハッシュタグで薬用石鹸「ミューズ」による正しい手洗い方法を広めるキャンペーンを行いました。
※引用:薬用石けんミューズによる「#手洗いチャレンジ」実施。4ステップで正しい手洗い方法を啓発
この企画にはTikTokで多くのフォロワーを持つインフルエンサーが多く参加し、コスメ&ビューティー、カップル、ダンスなどの幅広いジャンルから人気のトップクリエイターが協力しました。
このキャンペーンの目的は多くの人が楽しみながら良い手洗い習慣を始めることだったので、この方法は最適だったと言えるでしょう。
※参考:https://TikTok-for-business.co.jp/archives/3461/
実際の動画はこちら
@uchiyamasan7322 ##手洗いチャレンジ みんな手洗いうがいと内山さんは大切にね🕺🏻✨##HandWashChallenge ##PR
♬ 手洗いチャレンジ - ミューズ石鹸
TikTokはショートムービーや音楽に合わせて踊ってみた動画を誰でも手軽に投稿できるなど、他のSNSと比べて特徴的なSNSであるといえます。
そのため他のSNSで配信している動画広告をそのまま使うのではなく、TikTokに合わせた動画制作が必要です。
けれども実際に制作するとなると何から始めたら良いかわからない、あるいは始めるからには成果を出したいと考えている場合には、専門的なノウハウを持った外部に発注することをおすすめします。
そして外注先を選ぶ際には以下の3つのポイントを意識しましょう。
制作会社にはそれぞれ得意領域があります。
<動画の種類>
<目的別の種類>
具体的にどのような映像にしたいなどというイメージがある場合は特に、制作会社の強みと一致するかどうかを確認しましょう。Webサイト上に映像実績がある場合も多いので動画のレベル感やテイストが合うかどうかをチェックしておくとよいです。
また制作会社に依頼する前に確認しておきたいのがPDCAの改善が図れるか否かというところです。特に初めて外注する場合には動画の納品で終了ではなく、その動画広告による結果分析までのフォローがあると安心できます。そのためにも発注〜納品までのサイクルが早いことも重要なのでチェックしておきましょう。
最後に外注をするならコストの面も気になるところです。複数の会社に同じ項目で見積もりを出してもらうと相場もわかりやすく、さらに比較・検討できるのでおすすめです。
動画広告を外注する際の注意点を踏まえ、3つの制作会社をピックアップしましたので、各社の特徴を得意領域と合わせてご紹介します。
※引用:Kaizen Ad
Kaizen Adは最短5分で発注、5営業日で納品、最安5万円から動画制作の依頼が可能なことが強みの動画制作会社です。
バナー、チラシ、記事などの既存素材を動画化できるため、資産の有効活用が可能です。また、ドキュメントで発注依頼が完了できるのでイメージに最も近い動画作成が可能となります。
さらに動画広告のPDCA改善率が平均50%となっているため、納品後のサポート体制に関しても安心です。動画広告制作・出稿を行いたいが、費用や時間の面で厳しくPDCAが上手く回らないという悩みを抱える企業におすすめの制作会社となっています。
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※引用:Proox
プルークスは経営コンサル会社出身のメンバーで構成されているため、企業課題・サービス課題を把握するコンサル型で動画制作を行える会社です。
動画の種類はアニメーションから実写、CGまで幅広い対応が可能となっています。また、配信の際にも運用までサポートしてもらえるため、初めて動画制作会社に依頼するという方におすすめです。
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UGOKIEは一度納品・配信した動画の修正対応が可能でアフターフォロー体制がしっかり整っていることが強みの動画制作会社です。
制作完了した動画広告の効果を検証しながら改善していくことが可能です。また、WebCMからリクルート映像など幅広く対応でき、料金プランが明確なことが魅力となっています。予算内でスムーズに制作を行いたいという方におすすめです。
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TikTokには特性があり、うまく活用すればより大きな成果が期待できます。
ただ動画広告を制作するのではなく、自社にとって解決したい課題は何か、そのために必要なことは何かを考えつつ配信媒体のメリットをうまく活かした広告にしましょう。
本記事でご紹介した制作のポイントや企業事例を参考に、より良い動画広告制作を目指していただけると幸いです。
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