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2022/04/14 (木)
マニュアル動画制作のメリットと手順を実際の動画を見ながら解説

著者: Kaizen 編集部

動画を見て解説。マニュアル動画制作のメリットと手順

商品を購入したら、マニュアルを読んで使用方法を確かめる方も多いのではないでしょうか?従来の紙やPDFのマニュアルは、しっかりと内容を読み込む必要があり、心理的ハードルを高く感じる課題感がありました。

近年は、紙やPDFのマニュアルに変わって、動画で制作する事例が増えています。動画のほうが理解度も深まりやすく、ビジネスシーンでも社員教育や顧客サポートに使用されるようになっています。

本記事では、マニュアル動画の概要から、制作するメリット・デメリット、制作する際のポイントをご紹介。マニュアル動画を検討する方はぜひ参考にしてみてください。

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1.マニュアル動画の特徴

2.マニュアル動画を作るメリット

3.マニュアル動画を活用するデメリット

4.環境によっては紙のマニュアルが有効な場合も

5. マニュアル動画の作り方の手順やポイント

6.まとめ

マニュアル動画の特徴

マニュアル動画とは

マニュアル動画とは、商品やサービスの使用方法や注意事項などを動画で説明したものです。動画形式なので、誰でも必要なときに必要な箇所を何度でも再生して観ることが可能です。

マニュアル動画の特徴

マニュアル動画は、従来の紙に印刷されたマニュアルやPDFのマニュアルと異なり、動きをつけた動画で使用手順を確認することができます。そのため、テキストや画像だけでは分かりづらい複雑な動きなども分かりやすく伝えることが可能です。

また、紙だと何ページにも渡って説明が必要なことも動画であれば数分で伝えることができ、視聴者に商品やサービスの利用方法をより簡単に伝えられます。

マニュアル動画の種類

マニュアル動画は、いくつかの種類に分けられます。

【製品のチュートリアル】

製品のチュートリアルとは、いわゆる取扱説明書のことで、より具体的に製品の使う手順をチュートリアルとしてまとめた動画を指します。製品やサービスの基本的な使い方や組み立て方、操作方法などについて説明しています。

従来は紙に印刷した冊子が一般的でしたが、近年は動画の活用が増えています。動画であれば、複雑な製品の組み立て方や、ソフトウェアの操作手順も分かりやすく伝えることができます。

【業務手順マニュアル】

業務手順を説明するマニュアルは、企業の中で作成・運用されるマニュアルのことを指します。主に新しく入社する社員や派遣、アルバイトの方が、仕事の全体像や仕事の流れ、作業手順などを理解するために作成されます。

従来の指導係がいちから教えるのではなく、動画にすることで一部を動画で説明をすることができ、短時間で業務手順の理解を得ることができます。そのため、指導係の負担軽減が期待でき、効率化を図れます。

また、業務手順マニュアルは、作業手順のみでなくトラブル発生時のイレギュラー対応なども併せてまとめておくと、いざという時の備えとなります。

もし、業務内容が変動的であれば、定常的な業務のみを動画にし、変動するものは口頭で補足するなど棲み分けをおこなうとよいでしょう。

【営業マニュアル】

営業マニュアルは、セールスマニュアルとも呼ばれ、おもに営業部署の新しく配属された社員に向けて制作されます。営業職に必要な具体的なセールスプロセスを視覚化し、言語化したものです。

新人のOJTに利用される場合が多く、営業職の基本的なプロセスや考え方のノウハウを学んでもらうことができます。

【研修マニュアル】

研修マニュアルは、電話対応、名刺交換、社内マナーなどのテーマ別に作成されるマニュアルです。業務手順マニュアルの中と似ていますが、研修マニュアルは振る舞いや考え方なども盛り込まれた内容です。

イメージしやすい例でいうと、フランチャイズ店舗の店長向けの店舗運営マニュアルはこれにあたります。

研修マニュアルは、先輩社員が部下を指導するにあたってのポイントを学ぶ指導者向けマニュアルなどもあります。

マニュアル動画を作るメリット

メリット①直感的理解がしやすい

従来のマニュアルは紙やPDFデータだったため、読み込んで理解する必要がありました。しかし、マニュアル動画は音や動きが加わることでより直感的に手順を理解できるようになります。

特に作業手順が複雑なものだと、テキストや画像のみで記載するには限界があります。

動画はテキストや画像に比べて約5,000倍も情報量が多いため、視聴者は理解を深めやすいです。その結果、ミスの量を軽減できたり、不満を緩和したりすることができます。

メリット②最後まで見てもらえる

テキストや画像で構成したマニュアルでは、すべてを言語化しないと伝わりづらいです。

工程が複雑なものであればあるほど、多くの画像やテキスト量が必要で、記載事項が膨大な量になりがちです。そのため必要事項を確認するために、読み手も多くの時間をとられてしまい、最後まで読まれないということが起きやすいです。

その点で、動画で表現すると情報量も多いため、数十分かけて読解が必要だった紙やPDFのマニュアルを数分の動画で表現することができます。その結果、最後までスムーズに視聴でき、必要な理解を得ることが可能です。

また、動画はパートやチャプターで内容を分割しておくことができるため、視聴者も必要な部分を探しやすいというメリットもあります。

メリット③時間や場所を問わず視聴をできる

動画はデータとして保持できるため、DVDなどの物理的な記録メディアを必要とせずに、サーバー上やクラウド上などに保存されることが多いです。

また、PCやスマートフォン、タブレットとさまざまなデバイスが普及しているため、動画マニュアルは必要な時に必要な部分のみを何度でも視聴することができ、繰り返しの自己学習を実施するのに向いています。

消費者向けの製品説明動画であればYouTube上に一般公開しておくことで、検索エンジンの検索結果にもヒットし、必要な時に観てもらうことができるでしょう。

メリット④コスト削減になる

紙でマニュアルを制作する場合は印刷代や紙代が必要で、配布人数が多ければ多いほどコストがかさみます。その点動画であれば、どれだけ多くの人数にマニュアルを配布してもコストを増やさずに共有ができ、編集を加えない場合は維持コストも必要ありません。

もちろん動画は制作時は制作費用のコストがかかりますが、長年利用するマニュアルであれば、むしろ安く済む場合もあります。

メリット⑤教育の質を統一できる

マニュアルについて解説した動画を教育に使用することで、同じ内容を同じ教え方で統一して指導できます。また、指導者のレベルに左右されないことからも、受講者のイメージに差異が生じることや勘違いが発生しづらいのがポイントです。

セミナー形式やドキュメンタリー形式など、教育シーンで活用できる動画はマニュアルを解説するものだけではありません。研修内容に合わせたさまざまなタイプの動画を作っておけば、動画だけで研修を完結させることもできます。

教育シーンで使用できる動画の形式は主に3つです。

  • セミナー形式
  • マニュアル形式
  • ドキュメンタリー形式

制作したい内容をイメージしながら一番近い形式で制作していくことが、研修効果を高めることに繋がります。

各形式がどのような場面で利用されているのかを確認していきましょう。

セミナー形式

セミナー形式は講義形式とも呼ばれています。講義を事前に撮影し、研修者が理解しやすいよう編集した動画です。

新入社員へのビジネスマナー講習や社員の資格取得のための講座など、複数人に対し定期的に繰り返し指導する際にに多く利用されます。

マニュアル形式

マニュアル形式は、電話対応やクレーム対応をはじめとする接客方法や、パソコン操作、システムの使い方など、画像や文字ではなかなか伝わりづらい行動イメージを伝えるために利用されます。

従来研修で用いられていたパワーポイントやPDFなどの教材は、写真や文章がメインで作られていました。

このようなテキストの教材を動画にすると細かな作業内容や実際に接客する様子を流れを意識させながら伝えられるため、イメージしやすくなります。

以下がマニュアル動画の事例です。管理画面の使い方をレクチャーしています。同じように手を動かしながら進められるので、理解を深めやすくなります。

ドキュメンタリー形式

ドキュメンタリー形式は、実際に働いている社員の一日に密着したり、会社が掲げるビジョンを説明したりする際によく利用される動画です。

動画にストーリー性を持たせることによって、共感性を高めて飽きさせずに理解を深めることができます。

共に働く社員の考えや企業理念を共通事項として理解させたい場合に有効です。

詳しい研修動画の利用シーンや作り方のポイントについて知りたい場合は「教育には研修動画が有効!教材の作り方のポイントをご紹介!」をご覧ください。

マニュアル動画を活用するデメリット

デメリット①特定事項の確認に時間がかかる

動画マニュアルを1本の動画として制作してしまうと、どこに何の説明があるのかを動画をすべて見なければ確認することが難しくなります。

動画の制作時は、再生ツールがチャプターで必要事項まで飛ばせる仕様かの確認や、そもそも動画のパート分けを前提とした制作をするなどの工夫が必要です。

デメリット②多くの情報を伝えにくい

紙媒体やPDFのマニュアルの場合は、必須で認識しておかなければいけない事項と補足事項を分けて表現することができ、見る側も必要に応じて読み込むことができます。

しかし、動画は視聴者にとって分かりやすく、興味が続く状態で視聴してもらうために、短時間で必要な要素のみで構成する場合が多いです。そのため、伝えたい情報のすべてを伝えにくいということが発生します。

対策としては、補足情報を別動画として用意しておき、興味がある方はさらに視聴をおこなえるコンテンツを準備しておくという手段があります。

デメリット③動画制作のスキルが必要

動画制作のためのアプリやツールが増えて、外注せずに内製での制作も可能となっています。内製がコスト削減になる一方で、動画の制作技術も高いものが求められ、初心者の方にはなかなか難しいのが現状です。

動画制作に慣れていない方が制作を試みると、多くの時間を費やすことになり、品質も低クオリティのものができてしまう場合が多いです。そのため、制作はプロに依頼することをおすすめします。

KAIZEN VIDEOはコストも安く高品質なものを納品できる動画制作プラットフォームです。自社で制作を開始する前に一度ご相談いただければ、他社の事例を含めて最適なプランをご提示させていただきます。短納期でのご対応も可能なため、気になる方は下記よりお問い合わせください。

KAIZEN VIDEOの詳細はこちらよりご確認いただけます。

環境によっては紙のマニュアルが有効な場合も

ここまで、マニュアルを動画で制作することの有用性について解説してきましたが、どのような状況下でも動画が有効であるとは限りません。

実際、さまざまな業種でマニュアルの動画化が進んでいるのは事実ですが、一方で紙のマニュアルを利用している企業があるのも事実です。

環境によっては、紙のマニュアルの方が有効な場合もあるので、以下の基準を参考にしてください。

  1. 受講者の理解度に大きな差がある場合
  2. 高齢者など動画の扱いに慣れていない場合
  3. 必要な箇所をすぐに確認したい場合

受講者の理解度に大きな差がある場合

受講者の認知度に大きな差がある場合は、自分のペースで受講できる紙のマニュアルが有効です。

業種や業態によっては、読解力や理解度に差が生じ、動画のマニュアルだと学習が追いつかないという受講者もいるでしょう。

紙のマニュアルなら重要ポイントに線を引いたり、メモを書き込んだりしながら、各受講者に適した学習方法で理解度や習熟度を高めることができます。

高齢者など動画の扱いに慣れていない場合

高齢者などインターネットに慣れていない受講者への教育では、動画よりも紙の方が高い効果を発揮する可能性があります。

紙のマニュアルのメリットは「読むだけで」理解できる点です。

ITリテラシーが低く、動画学習に慣れていない、または少しでも抵抗がある方には、ストレスの少ない紙のマニュアルが有効です。

必要な箇所をすぐに確認したい場合

紙のマニュアルは、目次やインデックスを活用することで、欲しい知識をすぐに確認することができます。

動画だと、再生する端末やネットワーク環境が必要です。また、動画のどの部分で必要な知識を解説しているかが一目ではわかりません。

動画はチャプターで細かく区切っておくこともできますが、それでも紙のマニュアルの検索時間には敵わないでしょう。

参加者やシチュエーションによっては紙のマニュアルの方が有効な場合もあるので、ユーザーやシーンによって動画と紙を使い分けることをおすすめします。

 マニュアル動画の作り方の手順やポイント

目的を決める

マニュアル動画の作成をおこなうには、まず目的を設定しましょう。

目的は、「製品の理解を深めること」や「社員の業務フローの理解促進」などさまざまあります。

今回の動画を通して、何をゴールとするのかを事前に決めておきましょう。

ターゲットを設定する

目的が決まったら次にターゲットを決めます。ターゲットを決めることで、どのようなコンテンツが必要かの判断がつきやすくなります。

ターゲットを決める際は、ターゲットのレベル感の想定もしておきましょう。

構成案や台本を作成する

ターゲットまで決まったら、テーマをもとに構成案を作成します。

構成案を決める際は、何を撮るのかやその順番、テロップなどの入れ方、各カットの時間、必要な動画などを洗い出しておきます。

また、利用シーンやデバイスに応じて動画の内容を最適化させることも一つのポイントです。

例えば従業員向けの研修マニュアルなどであれば、会社のPCでじっくりと視聴していることが想定され、顧客向けのマニュアル動画であれば、何か別のことをしながらスマートフォンで視聴している想定ができます。

前者であれば、長時間の動画で一つ一つの手順をじっくりと解説する動画でも理解してもらいやすいですが、後者であれば理解してもらいたいポイントを明確に示し、短時間でも理解が得られる動画が最適だと考えられます。

動画を撮影・録音する

実写で撮影する際には、もう一度同じシーンを撮りたいと思っても撮影をし直すことが難しい場合があります。そのため、アングルを変えて何パターンかの動画を撮影しておくことをおすすめします。編集の際にカット数が多いことで、動画をつなぎやすくなります。

ナレーションを入れる

ナレーションが必要な動画であれば、ナレーションを収録します。ナレーションは動画全体の進行を補助したり、図表や資料の動画の解説の要素として入れられる場合が多いです。

ナレーションの収録をおこなう際は、話すスピードに注意して、抑揚をつけた話し方をしてもらうようにしましょう。

編集する

最後に撮影した動画や音声、撮影した素材などをもとに編集作業をおこないます。音声はナレーションの他にもBGMや効果音なども付け加えることで、よりメリハリのついた動画となります。ナレーションを入れる場合でもテロップも入れたほうが理解はしやすいので、両方を入れる前提で編集しましょう。

マニュアル動画は単調な動画となりがちなので、できるだけ簡潔にポイントを都度明示してあげると、視聴者も飽きずに視聴できて理解度も深まります。

また、動画もポイントごとに切り分けて「○○の使い方編」といったように、何を解説している動画なのかわかりやすいタイトルをつけるとよいでしょう。

効果の高い動画の作り方を詳しく知りたい方は「学習効果の高い教育動画を作るポイントや手順、制作事例をご紹介!」をご覧ください。

まとめ

マニュアル動画は、商品やサービスの理解度を高めるうえで非常に効率のよい手法です。

現在、紙やPDFでマニュアルを展開していてもっと分かりやすく伝えたいという方は、その素材を活かして動画にできるKAIZEN VIDEOの動画制作サービスを利用するのがおすすめです。ゼロから動画を作るわけではなく、もとの情報を活かせるため、効率がよくコストもおさえることができます。

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