本記事では、実際にLPOを成功させた企業の事例を厳選してご紹介します。

これらの事例を通じて、どのような施策が効果をもたらすのか、また、どのようにして自社のLP改善に役立てるかを理解していただけるでしょう。

ぜひ、自社のLPOに活用してください。

※なお、LPOの基礎知識ややり方の全体像は「【基礎知識集】LPOとは？やり方や重要性・SEOとの違い」を参考にしてください。

▼目次

LPOの成功事例5選を紹介

成功事例に共通する3つのポイント

まとめ｜成功事例を参考に、自社のLPOにも取り入れてみよう

LPOの成功事例5選を紹介

弊社が支援させていただき、大きな成果が出た事例を中心にピックアップしました。合計5つを紹介するので、ぜひ自社のLPにあてはめつつ参考にしてください。

事例1.LPに入力フォームを埋め込み、資料請求の完了率が1.4倍アップ｜不動産業界の事例

まずは弊社Kaizen Platformが最近支援させていただき、大きな成果を上げた企業の事例を紹介します。

LPのCVRを向上させるために行ったのが、LPに入力フォームを埋め込む「LP一体型フォーム」施策です。

EC（単品通販）などいくつかの業界ではLP一体型フォームで成果が出ているという知見があったため「他の業界でも転用すればCVRが上がるのではないか」と考え、取り組みに至りました。

弊社のKAIZEN UXを用いてLP一体型フォームを作成したところ、資料請求の完了率（CVR）が1.3倍～1.4倍向上しました。

今回の事例では、数億円規模の予算で広告運用を回していたため、CVRが1.3倍～1.4倍上がることで成果を爆発的に上げることに成功しました。

事例2.流入元でLPの訴求を出し分け、効果を最大化｜Huluの事例

動画配信サイトの「Hulu」では、LPにおけるファーストビューの離脱率が高く、新規会員数が伸びないという課題を抱えていました。

Kaizen Platformがペルソナ分析を実施したところ、訪問者には複数の異なるニーズが存在していることが判明。そこでLPを「安心」「お得」「簡単」という3パターンに分け、Web広告とLP訴求ポイントをそれぞれのパターン別に最適化しました。

新しい3つのLPと従来のLPをABテストして効果検証を実施した結果、最もパフォーマンスが高い広告とLPの組み合わせが明らかに。その結果、CVRも2〜8％向上しました。

事例3.ファーストビューに動画を活用して申し込み完了率20％改善｜楽天証券の事例

証券会社の「楽天証券」は、LPを刷新してCVRを向上させたいと考えていました。

そこで、LPのファーストビューに動画を採用。ユーザーにとって魅力と感じられる「条件なし、誰でも運営管理手数料が0円」というポイントをインパクトのある動画で訴求し、申し込み完了率を20％改善させることに成功しました。

事例4.ABテストでサイトの離脱箇所を特定｜SBI証券の事例

オンライン証券のSBI証券では、投資に興味を持って口座開設はするものの、実際の取引に至らないユーザーが多いという課題がありました。

Kaizen Platformが複数のABテストを実施したところ、Webサイトに掲載されている投資関連の情報が多すぎて、顧客が困惑していることが明らかになりました。

そこで、「投資取引初心者」「経験者」などの属性ごとにLPを出し分けたところ、入金完了率が8.4％も改善。LPをユーザーに合わせてパーソナライズすることで、ユーザーのエンゲージメントを高める結果に繋がりました。

また、LPだけではなくフォームの入力完了率にも注目しました。お客様情報の入力をステップ式に変更することにより、完了率が106％に。全体のCVRをさらに底上げすることに貢献しました。

事例5.ユーザーニーズに基づきLPでのUXを見直し、申し込み数を改善｜山陰合同銀行の事例

山陰地方で最大規模の地方銀行である「山陰合同銀行」では、カーローンの申し込み促進のためLPを活用していました。

さまざまな取り組みを行う中で、特にカーローンの「返済シミュレーション」に関するUXの改善が、成果に大きくつながっています。

もともと「返済シミュレーション」はニーズが高く、ユーザーとのコミュニケーションを取るうえでは重要なページでしたが、利用前に多くの離脱を招いてしまっていました。

そこで「シミュレーションを利用するにはLPから別のページへ遷移する必要があり、そのせいで離脱が起こっているのではないか」という仮説を立て、LP内にそのままシミュレーションボタンを設置することに。

さらに、返済シミュレーションを実施済みのユーザーが再訪した場合には「前回のシミュレーション結果」がLP内に表示されるようにデザインを変更しました。

こういった取り組みによって、マイカーローンの申し込み数を向上させることに成功しました。

成功事例に共通する3つのポイント

成功事例に見られる共通のポイントを押さえることで、自社のLPOにも同様の成果を期待できるでしょう。以下に、成功事例に共通する3つの重要なポイントを解説します。

1．それぞれのユーザーニーズや属性に合わせたコミュニケーションを取っている

2．ユーザーが離脱しやすいポイントでいかに留まってもらうかを工夫している

3．LPOツールを活用している

ポイント1.それぞれのユーザーニーズや属性に合わせたコミュニケーションを取っている

成功事例の企業は、LPOツールを活用してユーザーの行動データを収集したり、ユーザーニーズの仮説立てたりして、それぞれに適したコミュニケーションを取っています。

例えば、

・事例2・4：ユーザー属性やニーズによってLPを出し分ける

・事例5：返済シミュレーションを実施済みのユーザーが再訪した場合には「前回のシミュレーション結果」がLP内に表示されるようにする

などが当てはまります。

サイトやLPに訪れるのは同じニーズを持ったユーザーだけではないため、それぞれに対して最適なWeb接客を行うのが理想です。

ポイント2.ユーザーが離脱しやすいポイントでいかに留まってもらうかを工夫している

ユーザーが離脱しやすいポイントを特定し、その箇所でいかにユーザーを引き留められるかという点も重要です。

特にユーザーが離脱しやすい箇所は「ファーストビュー」や「フォーム」が挙げられます。

これらのポイントで離脱されないよう、以下のような工夫を行っている事例が多いのです。

特に事例1では、フォームをLP内に埋め込む施策によってCVRが1.3倍～1.4倍向上しています。それほどインパクトのある施策なので、ぜひ取り入れてみてください。

ポイント3.LPOツールを活用している

ここまで紹介したポイントは、基本的にはLPOツールがないと実現することが困難です。

大きく成果を上げている企業は、LPOツールを使うことによって、定性/定量面でユーザー行動を分析し、それに合わせた施策を展開しています。

本格的にLPOを行ってCVRを高めたい企業は、LPOツールを活用することがおすすめです。

まとめ｜成功事例を参考に、自社のLPOにも取り入れてみよう

LPOの成功事例から学べることは多くありますが、重要なのはそれらを自社の取り組みにどう生かすかです。

共通して見られるポイントを参考にしつつ、自社のビジネスやターゲットに合わせた最適な戦略を立てることが必要です。

・それぞれのユーザーニーズや属性に合わせたコミュニケーションを取っている

・ユーザーが離脱しやすいポイントでいかに留まってもらうかを工夫している

・LPOツールを活用している

これらの共通点を参考にして、ぜひ自社のLPOにも取り入れてみてください。