国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
国内外のDX先進事例の紹介に加えて 今年話題となったAIの進化やDX人材育成までを網羅
#DX白書2023
大きな反響をいただいた「#DX白書2022」を大幅にアップデートし、ディズニー等のDXの次に進もうとしている企業の先進事例やそれらを取り巻くAI/Web3などのDXトレンド紹介、そしてDXを推進するための人材戦略まで、検討のヒントになる情報を多数詰め込んだ内容となっております。
TikTokに興味はあるもののどうすればいいかわからない方
縦型動画を試してみたいけど、アサイン、ディレクションに対してノウハウが無い方
一度は試してみたけど、成果が出ず伸び 悩んでいる方
DX推進のご担当者、事業責任者の方
新規事業や組織改革を担う事業責任者の方
マーケティング担当、Web担当の方
著者: Kaizen 編集部
ランディングページ(LP)の最適化を意味するLPOは、WebサイトのCVR向上に欠かせない重要な施策です。しかし「どこから手をつけたらいいか分からない」「コーディングの技術がない」など、LPOに取り組む難しさを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
LPOツールを使えば、自社サイトの分析や効果的な改善策の立案・実行・検証を実施できます。訪問者の行動分析やABテストの実施が簡単にできるため、LPOが初めての方でも安心です。
この記事では、LPOツールの基本的な機能や課題タイプ別のおすすめLPOツールを解説します。ぜひ参考にしてください。
※なお「そもそもLPOとは何か」「具体的にどのような施策を行うのか」を改めて確認したい方は、「LPOとは?劇的に改善した施策例やポイント・ツールについて解説」の記事をご覧ください。
"LP改善"のお役立ち資料を無料でご覧いただけます
デジタルの顧客接点強化の必要性が増す中、Webサイトは重要な役割を持ち、LPOは欠かせない施策の一つです。成果を上げるためにも適切な設計と、検証と振り返りを実施して改善サイクルを回すことが大切です。
CV改善や売上UPの実現を目指したい方へ、これまでKaizen Platformが1,000社・50,000回以上の施策支援から得た知見や実績に基づいた『サイト改善で成果を上げるノウハウガイド』をお届けします。
LPOやEFO、ABテストをはじめとしたサイト改善における打ち手にお悩みの方、ノウハウがないとお困りの方、具体的なLPOの取り組みを知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
▼目次
LPOツールの導入・利用には一定のコストがかかるため、導入前に自社に必要かどうかをきちんと吟味しましょう。LPOツールを導入すべき企業とそうでない企業のポイントをご紹介します。
以下のような企業は、ツールを使ってLPOを実施することで、さらに多くのリード獲得や売上増加に繋げられる可能性があります。
LPに一定のアクセス数があり、かつLPの細かな分析や比較的難易度の高い改修を行いたい場合は、LPOツールを検討するのがおすすめです。
下記のグラフのように、広告の効果には一定の上限があります。広告を増やしてリーチする人数を増加させても、自社の製品やサービスに親和性の低いユーザーに広告が届いてしまい、結果的にコンバージョンに繋がらないこともあります。
LPOツールを使って、顧客ごとのより詳細なターゲティングや、訴求力の高いLPを制作することで、CPAを抑えながらコンバージョンを増やせる可能性があります。
LPに十分なコンテンツが揃っていなかったり、ページへのアクセス自体が少ない企業には、LPOツールの導入をおすすめしません。流入数が少ない状態でLPの内容を改善しても、望んだ結果を得られない可能性が高いためです。
まずはユーザーを獲得するために、広告運用やコンテンツの充実化、SEO対策などから着手し、データを十分に蓄積することを優先すると良いでしょう。
また、LPOツールは導入すれば終わりではなく、効果が出るまで一定の時間と労力がかかります。さらに分析や改善の仮説立てを行うノウハウがないと、ツールをうまく活用できないケースもあります。そのため、LPOに取り組める人材がいない企業や、施策に取り組む時間がない企業にもおすすめできません。
自社のリソースは割けないがLPOを実施したい場合は、LPOコンサルティングに強みのあるサービスを利用すると良いでしょう。
LPOツールを選定する際には、「導入目的」「コストパフォーマンス」「サポート体制」といった3つのポイントに注意しましょう。
LPOツールの導入を検討する前に、「ツールを使って何を達成したいのか」を明確にしましょう。LPOツールはLPの分析だけでなく、ページ制作や高度な検証テストの実施まで、幅広い機能が揃っています。
LPOツールを導入する目的が明確でないと、自社には必要のない機能に目が行ってしまい、結局ツールを使いこなせない結果を招く可能性があります。
例えば、分析に課題があるのであれば、レポーティング機能に優れたツールを選ぶのが良いでしょう。LPの改善施策の実行(レイアウトの変更やデザインの改修など)にリソースが奪われているのであれば、ノーコードで簡単にLP改善を行えるツールがおすすめです。
LPOツールは、無料で使えるものから、導入に数十万円以上かかるものまで、価格に幅があります。初期費用がかかったり、アクセス数によって従量課金があるなど、月額の基本料金以外に追加費用がかかることもあるので注意しましょう。
また、LPOは何度もテストを繰り返しながら効果を検証する施策です。根気良く長期間に渡って実施する必要があり、場合によっては年額で費用がかかることもありますので、費用対効果に見合うかどうかを必ず検討しましょう。
【LPOツールの相場・主な機能例】
ツールA |
ツールB |
ツールC |
|
使える機能 |
ヒートマップ・ABテスト・パーソナライズ機能が使える |
Webサイトのアクセス解析と広告効果測定ができる |
LP制作と運営のノウハウがパッケージになったサービス |
料金 |
無料 |
月額2万円〜 |
初期費用10万円 月額費用10万円〜 |
注意点 |
月間PV3,000まで(それ以上は有料) |
クリック数に基づいた従量課金制 |
コンサルティングやサポートによってオプション料金がかかる |
LPOツールを導入しても、効果的な施策に繋がらなければ意味がありません。重要な指標を正しく見極める分析力や、より良い施策を打ち出すアイディアが必要です。
もしも社内にLPOの知見がない場合は、サポート力や提案力の強い企業を利用するのがおすすめです。ツールによって、サポートやコンサルティングのオプションはさまざまですので、必ず事前に確認しておきましょう。
課題別におすすめのLPOツールをご紹介します。無料で使えるものや、サポートが充実しているものまで5種類のタイプに分けて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
【LPOツールおすすめ一覧表】
課題1:費用が掛けられない
サービス名 |
料金体系 |
機能・強み |
無料 |
|
|
無料 |
|
|
無料 |
|
課題2:LPOツールを初めて使うため、分析や設定方法があまり分からない
要問い合わせ |
|
|
月額7万円〜 |
|
課題3:自社LPの具体的な課題が分からない
要問い合わせ |
|
|
月額2万円〜 |
|
課題4:自社で効果的なLPを制作するリソースが足りない
要問い合わせ |
|
|
初期費用10万円 月額費用10万円〜 |
|
課題5:LPOツール導入後に改善施策を回せる人材がいない、社内にノウハウがない
要問い合わせ |
|
|
初期費用20万円、 月額費用10万円〜 |
|
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
LPOツールに興味があり、コストをかけずに使ってみたいという企業は、無料で使えるLPOツールの導入がおすすめです。
今までは無料のツールとして「Googleオプティマイズ」が多くの企業で使われてきましたが、2023年9月30日をもってサポートが終了し、利用できなくなってしまいました。
ここからは、Googleオプティマイズ以外でも無料で使えるLPOツールをご紹介します。
出典元:Ptengine|PTMIND
Ptengineは、株式会社Ptmindが提供するLPOツールです。1ページあたり月間3,000PVまでのアクセス解析が可能で、ヒートマップを使ってクリック数の多い箇所や注目度の高いエリアを可視化できます。直感的なエディターを使って、ノーコードでテストサイトを作ることもできるので、ABテストも手軽に実施できます。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
無料(月間PV3,000まで) 有料プランは月4,980円〜 |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
参考:あなたのWebサイトを最強のマーケティングツールに Ptengine
Mouseflowは、ユーザーのWebサイト上の行動を録画・分析できる無料のWeb解析ツールです。セッションリプレイ機能でユーザーのマウス操作を録画できるほか、ヒートマップ機能やフォーム分析機能なども無料で利用できます。一人ひとりの訪問者の詳細な行動履歴を追うことが可能なので、ユーザーニーズに合ったLPに改善できるツールです。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
無料(月額計測500セッションまで) 有料プランは月額6,000円〜(1年契約の場合) |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
参考:6ヶ月でコンバージョン数を増加させるヒートマップツール Mouseflow
出典元:Juicer|LOGLY
Juicerは、株式会社LOGLY(ログリー)が提供する無料のWeb解析ツールです。Webサイト訪問者の属性や行動データを分析し、自動でペルソナを作成してくれます。直感的なUIで、見込み客のスコアリングや重要な指標をグラフィカルに表示してくれるため、データ解析に馴染みがない方でも使いやすいのが魅力です。Google Analytics(GA4)よりも分かりやすいツールを求めていらっしゃる企業におすすめです。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
無料 有料プランは月額50,000円〜 |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
LPOツールを初めて使う場合は、自動でWebサイトを分析してくれたり、設定の手間ができるだけ少ないツールを使うのがおすすめです。ここでは、「AIアナリスト」と「Visual Website Optimizer(VWO)」の2種類のツールをご紹介します。
出典元:AIアナリスト|WACUL
AIアナリストは、Google Analyticsのデータをもとに、AIが自動でWebサイトを分析し、改善点を提案してくれるLPOツールです。38,000サイト以上の分析データを学習したAIが重要ポイントをスコアリングして必要な施策を提案してくれるため、データに基づいた効果的な改善を進めることができます。Google Search Consoleや広告データなどとも連携でき、効果検証もワンクリックで実施できるので、分析に不慣れなユーザーでも活用しやすいツールです。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
要問い合わせ(基本機能は無料で利用可能) |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
参考:デジタルマーケティングの診断&改善をこれ一つで AIアナリスト
出典元:Visual Website Optimizer|assion
VWO(Visual Website Optimizer)は、LPのテストと効果検証が簡単に行えるLPOツールです。すでに世界6,000社への導入実績があり、JavaScriptタグをWebサイトに設置するだけでABテストを実施できます。また、Webサイトの画像やコンテンツ、構成内容を変えたページを複数用意して効果を検証するスプリットテストも、テストサイトのURLを入力するだけで簡単に実施できます。海外ツールですが、機能を十分に活用できるまで国内パートナーの専任コンサルタントがサポートしてくれるので安心です。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
月額70,000円〜 |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
参考:ツールの使いやすさとA/Bテストの運用支援ならassionのVMO
高度な分析ができるツールを探しているなら、「SiTest(サイテスト)」や「WebAnntena(ウェブアンテナ)」がおすすめです。それぞれの料金や特色をご紹介します。
出典元:SiTest|グラッドキューブ
SiTestは、株式会社グラッドキューブが提供する多機能LPOツールです。Webサイトの分析機能が充実していて、詳細なヒートマップ解析、録画機能による定量データ解析、期間やセグメント別の比較分析などが簡単に行えます。クリック一つで必要なデータをレポートにしてくれる上、AIが他のWebサイトの状況と比較した上で改善点を分析してくれるため、改善施策の立案も簡単です。すでに70万サイト以上の導入実績を誇り、高いレビューを受けたLPOツールとしてITreviewによる『ITreview Grid Award』も13期連続で受賞しています。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
要問い合わせ(無料トライアル可能) |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
参考:ヒートマップ×A/Bテスト×EFOでWebサイトの収益を最大化 SiTest
出典元:WebAntenna|ビービット
WebAntennaは、アクセス解析や広告効果の測定に強いLPOツールです。バナー広告・リスティング広告・自然検索・SNSなどの異なる流入データを簡単に一元管理でき、アトリビューション分析による、それぞれの施策の間接的な貢献度を計測できます。直接成果に繋がった流入経路や広告だけでなく、ユーザーがコンバージョンに至るまでのあらゆる施策の有効度合いが分かるので、適切な予算配分ができます。CPAを下げて、効果的かつ効率的に広告を運用したい企業におすすめのツールです。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
月額20,000円〜(クリック数による従量課金制) |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
外注に頼らずLPを制作したい企業や、短期間で大量のLPを配信したい企業は、LPの制作が簡単にできるLPOツールを選ぶとよいでしょう。ここでは、「CVX」と「ferret One CMS」の2種類のツールをご紹介します。
出典元:CVX|ポストスケイプ
CVXは、株式会社ポストスケイプが提供するLPOツールです。200種類以上のLPのデザインテンプレートが用意されており、文字や画像を入れ替えるだけで簡単にハイクオリティなページを制作できます。ABテストも直感的な操作で簡単に実施できるので、HTMLコードを編集したり、テストごとにタグを設置する手間も省けます。LPの制作・運用を内製化したい企業におすすめです。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
要問い合わせ(14日間の無料トライアルあり) |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
出典元:ferret One|ベーシック
ferret One CMSは、BtoBマーケティングに特化したCMS(Contents Management System)です。直感的なUIを採用しているので、コーディングの知識がなくても、Power Pointの感覚でLPの制作や更新ができます。また、サービスを導入すると、1,000社以上の事例に基づいて、BtoBマーケティングに必要なノウハウをまとめたガイドライン「BtoBグロースステップ」を提供してもらえます。ガイドラインに沿って運用していくだけで、BtoBのリード獲得に必要な施策を実行できるので、社内にマーケティングの専門家がいない場合も安心です。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
初期費用10万円+月額費用10万円〜 |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
LPOを実施したいが、社内にノウハウや適切な人材がいない企業や、自社内でLPO施策のリソースを割けない企業は、コンサルティングサービスが充実しているLPOツールを利用しましょう。「KAIZEN UX」と「DLPO」の2つのサービスを詳しくご紹介します。
KAIZEN UXは、Kaizen Platformが提供するUI/UX改善支援サービスです。1,000社以上の導入実績に基づいたノウハウと、10,000人以上のデジタル専門人材を活用し、高度な分析や施策提案が行えるのが強みです。流入経路別のLPの出し分けや、ユーザーの属性に基づいたパーソナライズコンテンツの表示など、コンバージョンに繋がるLPの最適化が行えます。
経験豊富な専門人材がチームでプロジェクトに伴走してくれるので、自社にないアイディアや施策提案を受けられるのもメリットです。戦略立案から施策実行までをトータルに支援してくれるので、自社リソースを割かずに効果的な改善ができます。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
要問い合わせ |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
出典元:DLPO|DLPO
DLPOは、日本国内でシェアNo.1のLPOツールです。ABテスト、多変量テスト、パーソナライズ機能を搭載しており、LPはもちろん、ECサイトやオウンドサイトなど、さまざまなWebサイトのCVR改善を実施できます。LPOコンサルティングサービスを提供しており、LPOプロジェクト代行やABテスト代行も実施しています。個々の事例に合った戦略立案から実行支援までをワンストップで対応してもらえるのが強みです。
ツールの特徴・強み |
|
料金プラン |
初期費用20万円+月額費用10万円〜 |
※2023年11月時点での料金・サービス内容です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
参考:LPOツールならDLPO
LPOツール決定後の主な導入の手順について、6つのステップで解説します。
まずはサービスの申し込みやアカウント作成が必要になります。無料ツールなのか、有料なのかによってプロセスが少し異なりますので、注意してください。
【無料ツールを利用する場合】
選定したLPOツールのWebサイトにアクセスし、自身でアカウントを作成すれば、すぐにツールの設定へと進めるのが一般的です。無料プランから有料プランへ切り替える場合は、ツール会社の担当者に相談できるケースがほとんどですので、解約条件や課金のタイミングなど、しっかりと条件を確認してから契約に進みましょう。
【有料ツールの場合】
LPOツール会社のホームページやLPなどから問い合わせして、プラン・料金・仕様などを相談するのが一般的です。選定ツールによっては、事前カウンセリングやオンボーディングサービスが付いている場合があるため、施策の相談が行えることもあります。
LPOツールから提供される専用タグやトラッキングコードを、分析対象のWebサイトに設置します。LPOツールによっては、どのコンバージョンをトラッキングするかを明確にするため、別途コンバージョンポイントの設定が必要な場合もあります。
流入キーワードやユーザー属性によって、LPを振り分け表示したい場合は、ツールの管理画面から流入時の振り分け条件を設定します。閲覧デバイスや流入元のチャネル、地域、新規/リピートユーザーなどさまざまな設定が可能です。
タグやトラッキングコード、振り分け条件などを設定できたら、テストで動作の検証を実施しましょう。Googleタグマネージャーなどの外部システムと同期できているか、蓄積したいデータが正常に記録できているかなどを確認してから運用を始めるのがポイントです。
なお、専用タグやトラッキングコードの設置、動作検証などは専門知識が必要な場合があるので、運用支援のある会社だとスムーズに導入できるでしょう。
テストサイトを公開したら、十分なデータが集まるまで待つ必要があります。早いものでは1週間で効果が出ますが、場合によっては数ヶ月以上かかることもあります。
効果検証を効率良く行うためにも、「2ヶ月経っても効果が出なければ検証方法を改める」など、あらかじめストップするタイミングを決めておくと、スムーズに施策の切り替えができます。
データが十分に蓄積できたら、分析結果をレポートで確認し、自社サイト改善のための施策を検討しましょう。改善ポイントを分かりやすく提示してくれるLPOツールを使ったり、自動でレポートを作成してくれるツールなどを使うと便利です。
LPOツールを活用してCVRの向上に繋げるためには、問題点を洗い出し、仮説を立てて施策を実施する以下のプロセスが必要になります。
LPOツールを使った効果的な検証・改善の方法をご紹介します。
LPOを実施するには、まず現在のページにどのような課題があるのかを詳しく分析しましょう。
ヒートマップ機能やページ分析機能などを使って、Webサイト上でのユーザーの行動を可視化し、問題点を特定します。具体的には、離脱率が高いコンテンツやクリックされにくいボタンなどを見つけたり、反対にどんなコンテンツがユーザーの注目を集めたかを把握したりします。
数値データとユーザーの実際の行動から、ユーザーにとって使いにくい点や改善すべき点を洗い出すのがポイントです。
LPOツールから得られたデータをもとに、問題点から考えられる原因を洗い出し、仮説を立てながら改善策を立案しましょう。
例えば、フォームでの離脱率が高い場合は、「入力項目が多くて面倒くさいと感じるユーザーが多いのではないか」という仮説を立て、「フォームの入力項目を減らす」といった施策を取ることができます。
複数の仮説が考えられる場合には、複数のLPを制作して効果を比較するのも有効です。LPOツールの中には、テンプレートを改変するだけで簡単にLPを制作できるものもありますので、活用してみてください。
改善策が固まったら、LPOツールに搭載されたABテスト機能や多変量テスト機能を使ってテストサイトを配信し、どのような効果が現れたか測定します。
例えば、新しいコンテンツと従来のコンテンツをABテストし、どちらのページで離脱率が低いかを検証しましょう。セグメント別に効果を測定することで、ユーザーの属性による効果の違いも確認できます。有効な数値が出るまで施策を実施し、レポート機能を使って効果を測定しましょう。
検証の結果から最適な改善策が見つかったら、その結果をもとに新たな仮説を立て、次の改善策を検討します。例えば、コンテンツの変更で離脱率が下がった場合、「ファーストビューにもその内容を反映する」「CTAのコミュニケーションもそれに合わせて改修してみる」などの施策が考えられるでしょう。
小さな改善を積み重ねることで、総合的にCVRを高められます。
LPOツールを活用すると実際にどのような効果が出るのでしょうか。Kaizen Platformが実際に担当した事例から、LPOの施策例や効果についてご紹介します。
月額制動画配信サービスのHuluは、登録者数増加のために、より訴求力の高いLPを制作したいという課題を抱えていました。
そこで、LPの「キャッチコピー」と「入力フォーム」という効果が出やすい2箇所で3つのABテストを実施。仮説に基づいて複数の施策を実施したところ、全ての施策でそれぞれ改善前の110%前後の効果を上げることに成功しました。
施策1:価格(2週間無料、月額料金)とサービス(動画のジャンル)による訴求で、登録完了率が改善
施策2:「2週間無料お試し」をよりアピールするLPで、登録完了率が改善
施策3:メールアドレスで始まっていた登録フォームを、「名前・生年月日・性別」など一般的な順序にし、フォームのデザインを分かりやすく変更したところ、登録完了率が改善
出典元:SBI証券|SBI証券
ネット証券大手のSBI証券は、新規口座開設ユーザーの増加を目指してLPの改善を考えていましたが、具体的な改善ポイントが導き出せないのが課題でした。
そこで、ヒートマップを用いた分析を実施し、ユーザーの動きを可視化した結果、「100円から積み立てスタート」にユーザーの興味が集まっていることが判明。その文言をファーストビューに起用したところ、CVRの改善が見られました。
主観にとらわれない、データドリブンの改善で大きな成果を上げることができた好事例といえます。
LPOツールは、LPの分析や、改善策の立案・検証までを効率的に進められるツールです。一方、ツールを導入すればすぐに効果が出るわけではなく、長期間の検証・改善が必要な施策でもあります。
まずは、現在の課題をしっかりと分析し、問題点の仮説を立てて対策を実行しましょう。その上で、効果測定を行い、データをもとに次の施策を検討するという一連のプロセスを何度も回すことが成果に繋がります。効果的にLPOを進めるためにも、自社の課題やリソースに合ったLPOツールを選ぶのが大切です。
なお、LPOツールは導入や運用に時間や手間がかかるため、自社でリソースを割くことが難しい場合もあります。その際は、代行サービスやコンサルティングサービスに強みのあるツールを活用するのも効果的です。
Kaizen Platformでは、1,000社以上の導入実績に基づいたノウハウをもとに、御社だけのオリジナル施策をご提案いたします。迅速かつ効率的にLPを改善し、CVRの向上や売上アップを実現したい企業様はぜひご活用ください。
Webサイト改善にお悩みはありませんか?
サイト改善に取り組んでいる、あるいは検討しているけれど、「自社にノウハウがない」「施策の打ち手が分からない」「成果が上がらない」といったお悩みはありませんか?
いざサイト改善に取り掛かっても、導入したツールがうまく運用できていなかったり、施策をやりっぱなしで振り返りができていなかったりすることで、成果に繋がらないケースは少なくありません。
LPOやEFO、ABテストをはじめとしたサイト改善施策では、成果を上げるための適切なKPI設計や施策の検証と振り返りによってPDCAサイクルを回すことが大切です。
そこで、サイト改善のノウハウや次の打ち手にお悩みの方へ、『サイト改善で成果を出すノウハウガイド』をお届けします。これまでKaizen Platformが1,000社・50,000回以上の施策支援から得た実績をもとに、サイト改善に活用できるノウハウや成功事例をまとめました。
コンバージョン改善や売上UPを実現したい方、改善の打ち手に悩んでいる、ノウハウがないとお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。