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2024/05/08 (水)

東急不動産ホールディングス株式会社様

外部評価向上にも取り組み、IR表彰で最優秀賞を受賞した東急不動産HDサイトリニューアルの軌跡

著者: Kaizen 編集部

  • 業界
    不動産
  • 職種
    • 経営/事業戦略/推進
  • 課題
    • DXで既存事業の変革
  • サービス
    • UX改善
「世界をKaizenする」をミッションに事業を展開しているKaizen Platformがお届けする「世界をKaizenしている人」に注目した本連載。

東急不動産-2

 

「価値を創造し続ける企業グループへ」というメッセージを掲げ、都市開発事業から不動産流通事業、そして管理運営事業と幅広い事業を展開する東急不動産ホールディングス株式会社

このたび、Kaizen Platformではグループ会社である株式会社ディーゼロと共に、同社のサイトリニューアルおよび、コンテンツ保守・運用をご支援させていただきました。

様々な情報開示が求められる中、コンテンツを整理し、IRサイトとしての利便性を高め、外部評価指標の向上にも取り組んだリニューアルプロジェクト。そこで今回は、東急不動産ホールディングス コーポレートコミュニケーション部 IR室 片岡さま、そして本案件を担当したKaizen Platform 武、ディーゼロ渡邉、高木を交え、リニューアルに至ったキッカケや背景、また取り組みにおける感想や成果について伺いました。

 

IRサイトとしての外部評価向上、また訪問者が見たい情報にすぐアクセスできるよう、抜本的なリニューアルが必要だった

 

武:あらためて、Kaizen Platformにご相談いただくに至った背景として、どのような課題感をお持ちであったのか教えていただけますか?

 

片岡:コーポレートサイトは、投資家含め様々なステークホルダーの方々に必要な情報を届ける重要な存在です。そうした中、ここ数年で金融庁や東証の開示拡充要請が強まり、また2023年からはサステナビリティ、ガバナンス、人的資本経営等で有価証券報告書における情報開示拡充が求められ、それに応じてこれまで以上にコンテンツを整備・拡充していく必要がありました。

そのため、これまでのサイト構成ではコンテンツの置き場がなかったり、情報が増えすぎてしまってユーザーの方が求めているコンテンツにすぐに辿り着けなかったりと、コーポレートサイトとしての利便性が下がっていることが課題としてありました。

Web上においてコーポレートサイトというのは企業の顔でもありますから、使いづらいサイトというのはリスクでしかありません。そこでステークホルダーの皆さまが情報を見つけやすい状態にして、初めてサイトに訪れた方でも求めている情報にすぐに辿り着ける状態を目指したいと思っていました。

 

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東急不動産ホールディングス 片岡様

 

武:そうした課題感に対して、貴社自身で取り組まれていたことは何かありましたか?

 

片岡:細かなマイナーチェンジには取り組んでいましたが、あくまでもコンテンツの差し替えなどが中心。抜本的にサイトの見直しまでは踏み込んで行っていませんでした。

そのため、コーポレートサイトとは別のドメインでサステナビリティに関するサイトが存在したりと、サイトとコンテンツが十分に整理されていませんでしたし、IRサイトとしてクリアしたい外部評価基準に対して、改善したいけれども着手できていない項目が蓄積している状態でした。

そこで抜本的なサイトリニューアルに取り組む必要性があると感じ、今回社内からの紹介でKaizen Platformを知り、ご相談させていただきました。

 

武:外部パートナーを比較検討される際に、どういった点が最終的にKaizen Platformにご依頼いただく決め手となりましたか?

 

片岡:今回コンペで選定させていただきましたが、一番大事にしていたのは「いろいろなことを相談できるパートナーかどうか」ということでした。やはり企業によっては、こちらから要望を伝えないと改善案が出てこないというケースもあると思います。

しかし、私たちはWebのプロではありませんから、わからないに対して的確な要望を出せないことも多いため、いろいろと相談して提案いただけるかどうかを大事にしていました。

そうした中、Kaizen Platformは発注前の段階からいろいろと資料を用意いただいてご提案をいただけましたし、こちらからの質問に対しても、裏付けとなる資料を見せていただきながら丁寧に説明いただくなど、常に根拠に基づく提案をいただけて、コミュニケーションに安心感を感じられたことが依頼の決め手でした。

 

kaizen Platform 武

Kaizen Platform 武

 

 

決算時期は体制を強化して対応。IR担当としての通常業務がある中、業務負荷がかからない進行でとても助かった

 

ディーゼロ渡邉:今回サイトリニューアルと合わせて、コンテンツの保守・運用も担当させていただきました。Kaizen Platformそしてディーゼロが得意とするアクセシビリティ、ユーザビリティの高いWebサイトを目指しつつ、IRの外部評価も意識した改善施策を実施

たとえば、これまでPDFファイルのみで発信されていた情報をHTML形式で表示させたり、情報量が多いコンテンツはページを分割するなど、ユーザー視点で見やすい状態へと改善を進めていきました。

また、もともとのサイト構造では整理しきれていなかった情報をあらためて見直し、情報構造の整理も進めていきましたね。

 

ディーゼロ高木:やはり、情報が多いとユーザーにとってはわかりづらいサイトになってしまうため、共通ナビを整理するなど、導線設計の部分は我々としても頭に汗をかいた部分でした。

今回のプロジェクトを進行していく中で、やりやすさを感じたことは何かありましたか?

 

ディーゼロ 高木

ディーゼロ 高木

 

片岡:サイトとしてのあるべき姿というのは漠然とイメージはあったものの、それを具体的にどう実現していくかはもともと見えていませんでした。

そのため、外部評価に関しても「ここをどうにかしたい」といった粒度でご相談させていただいてましたが、常に複数案ご提案を用意いただいたり、サイト負荷やCMSはどうあるべきかなど、私たちが気づいていなかった問題点含めて、プロの視点で理想のサイトへ導いてくださったのは、本当に助かりました

また、長期的なプロジェクトであったにもかかわらず、週1で定例ミーティングを設けていただけたこともやりやすかった点です。たとえば、何か相談事項が発生してから打ち合わせを設定するとなると面倒だったりしますが、定例ミーティングがあればちょっとしたことでもその場で確認できますし、進捗を確認できるため安心感を持って取り組めました。

 

ディーゼロ渡邉:私たちとしても、ご要望をそのまま受け取って実施するのではなく、実現したいことに対して別の最適解がないかを常に検討してご提案することを大切にしています。

そして、提案させていただいたことに対して貴社側での社内調整も当然ありますから、他社事例であったり数値的根拠を準備するなど、必要な情報をお出しして社内での説得をスムーズに進められるよう意識して取り組ませていただきました。

そうした中、週1で定例ミーティングを実施できたことは本当に良かったと私たちも感じています。もしあれをすべてメールでやっていたら、収拾がつかなくなっていたと思います。

 

ディーゼロ 渡邉

ディーゼロ 渡邉

 

片岡:また、こちらの負荷がかからないように柔軟にご対応いただけたことも、やりやすさを感じた点でした。やはり、リニューアルプロジェクトというのは毎年やるものではないため、リニューアルに関する業務は通常業務にアドオンする形で発生していました。

しかしSlackやBacklog、メールなど、用途に合わせてコミュニケーション手段を分けてくださったり、コミュニケーション自体もこちらが確認すれば済むような形で準備いただいたりと、非常にスムーズな意思決定が可能でした。

特にIRの仕事というのは決算発表の時期が繁忙期で、更新すべき情報も増えるわけですが、そうしたタイミングでリソースを増やしていただいたことも助かりました。

そして、ガバナンスに関しては総務、環境に関してはサステナビリティの部門、さらにサーバーを管理している会社等含め、コミュニケーションを取るべき相手が多い中、各部門との調整も取りまとめてくださり、まるっとお任せすることができたため、頼りになる伴走パートナーとして動いていただけて、とてもやりやすかったです。

 

ディーゼロ渡邉:私たちはIRサイトのプロジェクト経験があったため、年間のイベントに対して先読みして動くことが重要だと考えていました。

そのため、決算タイミングでサイト更新のボリュームが増えることを想定してリソースを強化するなど、体制に柔軟性を持たせることを意識して、進めさせていただきました。

 

外部評価機関のIR表彰で最優秀賞を受賞。何でも相談できるパートナーとして伴走いただけたことが期待以上だった

 

ディーゼロ渡邉:今回のプロジェクトを通じて、何か成果として感じられていることはありますか?

 

片岡:今回の取り組みを通じて、大和インターネットIR表彰2023や日興アイ・アールの上場企業ホームページ充実度ランキングそれぞれで最優秀賞をいただきましたが、そうした外部評価機関からの受賞というのが、ひとつ大きな成果だと捉えています。特に大和インターネットIR表彰はこれまで優秀賞までだったところ、今回初めて最優秀賞をいただくことができました。

社内からもお褒めの言葉をいただいたり、社内報にも掲載されたりしましたし、「おめでとうございます」といった言葉をかけてくださる取引先もいて、本当に嬉しく思います。

また、サイト訪問者に対して「お探しの資料は見つかりましたか」といったアンケートを以前から実施しているのですが、 “見つからない” という回答が減ってきていることも成果のひとつ。情報を整理していったことで、私自身求めている情報をすぐに見つけられるようになりました。

 

ディーゼロ渡邉:他のお客様からも「東急不動産ホールディングスのようなサイトをつくりたい」といったご意見をいただいたりもしていて、そうしたベンチマークされるサイトに携われたことはとても嬉しいです。

最後に、あらためて今回の取り組みを振り返っての感想をいただけますか?

 

東急不動産様

 

 片岡:伝えづらい要望もしっかりと意図を汲んでいただき、またデザインに関しては差し戻しがほぼなく、非常にスムーズな進行で助かりました。また、プロジェクト途中で伝えたら断られるかもしれないと思いつつ、追加の要件をご相談したときも柔軟に対応いただきましたが、本当に何でも相談できるパートナーとして伴走いただけたことは、期待以上でした。

そして、戦略設計を得意とするKaizen Platformと、我々の「こうしたい」を叶えてくれるWeb制作のプロであるディーゼロと一緒に考えて進められたことで、理想とするコーポレートサイトになったと思っています。

ただ、リニューアルして終わりではなく、これからがスタート。まだ積み残している課題もあるため、少しずつ進歩していきたいと考えており、これからも新たなトレンドや他社事例などをご紹介いただき、また私たちでは気づき得ない視点から様々なご提案をいただけることに期待しています。

 

ディーゼロ渡邉:おっしゃる通り、Webサイトというのはメンテナンスをし続けなくてはならないため、リニューアルが終わったこれからスタート。ぜひこれからも、より良いサイトを目指してご支援させていただければと思っております。

本日はありがとうございました!

 

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