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2019/06/03 (月)

吉本興業株式会社様

【前編】もっと、ラフ&ピースを届けたい!チケットよしもと、デジタルな伸びしろ ——圧倒的、だからこそ把握しきれない芸人、コンテンツをどうお客様に届けるか

著者: Kaizen 編集部

  • 業界
    サービス
  • 職種
    • 営業/販売促進
  • 課題
    • サイト改善のノウハウやリソース不足
  • サービス
    • UX改善
「世界をKaizenする」をミッションに事業を展開しているKaizen Platformがお届けする「世界をKaizenしている人」に注目した本連載。

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「日本で知らない人はいない」と言える吉本興業。多くの人気タレントを抱え、強力なコンテンツ力を持つ。さらに、日本全国の劇場での公演やグッズ販売も手掛けている。一方で、「マーケティングやデジタルは得意じゃない」と自社のビジネスを分析する。
そこで進めているのが、Kaizen Platformらが協力する「YOSHIMOTO 2.0 Project」。よしもとクリエイティブエージェンシーの永井正義さんと、Kaizen Platformのカスタマーサクセス斎藤圭吾とセールスの横堀将史が、よしもとのビジネスやデジタル面での悩み、伸びしろについて語り合った。

よりお客様と芸人を結びつけたい「Y2P」始動

横堀:
改めて、永井さんは吉本興業でどのようなお仕事を担当されているんですか?

永井さん:
私は吉本には中途で入社しました。新宿の「ルミネtheよしもと」がオープンした頃ですね。面接のときにも「ルミネに新しい劇場を作るからそちらを手伝ってくれないか?」と言われました。立ち上げたばかりだったので、販促やプロモーション、営業的なことも全部やってきました。次長課長とかペナルティ・品川庄司が大人気な若手として活躍していた時期ですね。

横堀:
現在は「チケットよしもと」を担当されていますよね。各劇場やぴあさん、プレイガイドさんで販売していたと思うんですが、自社で新たにチケット販売サイトを立ち上げたのはなぜですか?

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永井さんはルミネtheよしもとの運営や販促、プロモーションを立ち上げから支え、現在ではよしもとクリエイティブエージェンシーのチケット管理の部門で「チケットよしもと」を担当しています

永井さん:
実は、販売体制が統一されていなかったんです。チケットが劇場によっては売っていない、発売日もバラバラでした。外部に委託しているとお客様の情報も入ってこないので、お客様が買いやすい場所、お客様と向き合える体制を作ろうとチケットよしもとを立ち上げたんです。

横堀:
Kaizen Platformに相談いただいたのは2018年でしたね。最初に「チケットよしもと」の状況をうかがったとき、「もっとこうすると良いな」と思いました。でも、売上げが大きいのに驚いたのを覚えています。

永井さん:
実は自社で販売サイトを運営するノウハウがなかったのもあって、弊社内でもサービスごとに販売サイト、IDを持っている状態でした。お笑いでもチケットを購入する、グッズに興味があるだけでも、別のサイト、別のID登録が必要だったので、一本化したいと考えていたんです。

斎藤:
それがご相談いただいた「YOSHIMOTO 2.0 PROJECT(Y2P)」ですね。

永井さん:
そうなんです。「Y2P」を立ち上げて、吉本興業が展開していたお笑い関連サイト、動画配信サービス、クラルドファウンディングなど、すべて「吉本興業のお客様」として一本化することで、よりお客様に満足いただけるサービス、環境を作るほか、吉本興業が描く未来像を実現したいと考えています。

圧倒的だからこそ、「コンテンツも芸人も把握し切れてない」


横堀:
よしもとは、お笑いの劇場もたくさん運営していますよね。テレビに出ている芸人さんは認知度も高いけど、劇場にはもっとたくさんの芸人さんが出ていますよね。テレビと劇場はどう棲み分けているんですか?

永井さん:
テレビでは人気のあるベテランの芸人たちが見られますが、劇場では、テレビでは見られないようなたくさんの個性的な芸人がいます。そして、劇場ではいろいろな組み合わせの番組もあるんです。実は「テレビに出ている人を目当てで劇場に来てみたら、見たことない芸人のほうが面白くって、ハマった」という意見がとても多いんです。そしてファンとなっていただける。人気が出たらテレビに行く、かもしれません。

斎藤:
うちの家族は、インターネットでお笑い動画を見ていますが、ナマで見ると、また違う感じかもしれないですね。

横堀:
大阪の友だちは「夏休みにお笑いを観に行った」とか「学校帰りに劇場に寄ってたよ」なんて話してくれたりします。関東ではお笑い劇場はまだまだニッチな印象があります。

永井さん:
劇場があると、芸人が育つんです。お客様と向き合いますし、場数を踏める。お笑いは、お客様と芸人が一緒になって会場を盛り上げ、芸を育てていけるものなんだなと感じます。

横堀:
本当にいろいろな舞台やイベントに出演していますよね。劇場もあるので、この芸人はあの客層に受けるとか、かなりデータを持っているような気がしますが……

永井さん:
ほとんど肌感覚でやっていると思います。劇場ごとに、カラーも客層もまったく違っていて、たとえば、ルミネtheよしもとは幅広い年齢層のお客さんに来ていただけている。渋谷のヨシモト∞ホールは、東京吉本の10年目以下の若手芸人が総出演する若手芸人発掘のための劇場なんです。お客様もそれに合わせて違いますし、「何か」を期待して来ていただけていることもあります。

齋藤:
私はカスタマーサクセスとしてよしもとさんを担当させていただいていますが、劇場のデータを分析していて、数字だけではどのお客様がどの芸人を目当てに来場しているのかを把握するのは難しそうだなとは感じていました。

永井さん:
「チケットよしもと」をご利用いただけているお客様は「よしもとID」を持っています。顧客情報は貯まってきているんですが、まだ「チケットを買えるだけ」の状態。Amazonのように「この芸人を好きな人は、この芸人も」みたいな情報をお客様に届けられたら面白いですよね。

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横堀は吉本興業様の窓口担当。Y2Pの詳細をうかがい、Kaizen Platformが力になれること、「もっとこうしたらどうですか?」と提案。「なんでこれをやっていないんですか?」とよしもと社員のように意見を述べることもあります。

横堀:
よしもとさんは、強力なコンテンツであふれかえっていますよね。そういえば、「あの人気芸人さんのグッズが、なんでWebサイトに載っていないんですか?」と質問したら、「すみません、気が回ってませんでした」と返されたことがありました。

永井さん:
あふれかえっているので、手が回っていないところもたくさんあるんです。

齋藤:
動画配信サービスを見ていると、芸人さんが独自に考えたようなものも見受けられます。手が回っていないのは、こうした個々の企画や劇場、芸人さんはそれぞれバラバラに活動している感じだから、だったりしますか?

永井さん:
最近だと、よしもとクリエイティブエージェンシー所属のキングコングの梶原雄太や、魂の巾着の本多修がYoutuber芸人として人気です。少し前でははいじぃが話題になっていました。芸人がオリジナルの武器を手に入れるために、独自の活動を始めるというのは弊社としても応援しています。

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本多修のパラデルチャンネル
はいじぃの迷作劇場

横堀:
「応援している」とは、こうした活動をよしもとさんが支援、マネジメントをやっているということですか?

永井さん:
「そうですね。フワッとしているところも多々ありますが。こうした活動をすべて網羅しようとすると、とても手が回らないというのが正直なトコロです。


「Kaizenに頼んだら、チケット販売数が100枚から105枚になったじゃないか」

横堀:
所属している芸人やタレントって、どのくらいいるんですか?

永井さん:
実は、正確なところは分からないんです。養成所のNSCを出たら所属芸人というわけでもありませんし、正確に把握できてないというのが正直なところです。

横堀:
タレントプロフィールのページに出てこない人も、けっこういますもんね。

永井さん:
そうなんです。だから、「あれ?いないね。じゃあ、載せておこう」、そんな感じなんです。

斎藤:
Y2Pプロジェクトの一環で「タレントが自分でプロフィール更新できる」という希望もうかがいました。アカウント発行数で把握できますね。芸人数が把握できていないとすると、芸人さんが出演する舞台はどう把握しているんですか?

永井さん:
実は…うちの公演って、全部が載っているページがどこにもないんです。常設の劇場なら劇場ごとのページを見ればわかるんですが、芸人さんはそれ以外にも活動されているので、結局『チケットよしもと』で検索するくらいしかないんです。

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齋藤は吉本興業様のカスタマーサクセスを担当。数多くのWebサイト改善を行っていることから、「楽天さんのように」「動画配信サービスでは」など、様々なサイトからヒントを得て、よしもと様のWebサイト改善案を考え出しています。

斎藤:
例えば、楽天さんのようにお客様がサイトを眺めていて「あ、面白そう!」となんとなく見つけることは難しそうですね。

永井さん:
うちのタレントマネジメント部も、独自にイベントやったりするんですけど。それは、ホームページすらないことがあります。でも、お客様の中には若手、「これから」の芸人を見たいと言うかたもいらっしゃる。若手中心のヨシモト∞ホール以外にも、若手が出演しているイベントはあるんです。だから、それをお客様に届けられたらと思っていました。

横堀:
いまお客様はどうやって芸人を見つけているんですか?

永井さん:
「チケットよしもと」で検索して見つける。あとは、芸人さんのTwitterやインスタグラムをフォローして、そこで見つけたりしているようです。

齋藤:
ほとんど手売りと言えるかもしれませんね……でも、芸人さんとコンテンツに圧倒的な力があるからこそですね。

永井さん:
お客さんのおかげですよね。何がなんでも見つけてやろうって。弊社はマーケティングとかデジタルとか、すごく弱いんです。少しずつ、得意なスタッフも増えてきましたけれどまだまだ弱いと言わざるを得ません。だから、Kaizenさんにご相談したんです。

斎藤:
ITの時代にこの状態でも伸びているのはすごいことです。芸人とお客様、それを支えて見守る吉本興業の社員たちの強い結びつきを感じます。ここにITの力を入れていきたいですね。

永井さん:
先日、弊社の役員が「普通だったらチケットが100枚売れるところが、Kaizen Platformさんが入ることで105枚売れることは分かった」と、言っていました。マーケティングの力を体感して、興味を持ってくれたということですよね。

横堀:
それは嬉しいです。

永井さん:
でも、「やるんだったら300枚売らないと!」と続きました(笑)。

斎藤:
まずはKaizenの仕事で5枚増えることをわかっていただけた。でも、まだまだできることがあります。これからもっと売れる仕組みを作っていくので、一緒にY2Pに取り組んでいきたいです!


>> 次回は、Kaizen Platformと一緒に進めた施策や、よしもとならではの取り組みについて紹介します。

後編はこちら

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