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「儲かるか?」ではなく「らしいか?」を大事にしたい


川添 隆さん対談  第2話(全2話)


「マーケティング」をRe:(再)発見、確認していく本連載。二回目はビジョナリーホールディングスでメガネスーパーをはじめとするグループのEC・オムニチャネルを推進する川添隆さんです。川添さんとはプライベートでも付き合いがあるKaizen Platformの鬼石真裕が「川添さんは何者なのか?どんな未来を目指しているのか?」を聞きました。

第2話は「川添さんが目指す未来は」。

「仲間を増やしたい」と語る川添さんが考える“仲間”とはどのような存在なのか。そして、仲間を増やして何をやりたいのかについてお話しをうかがいました。



川添さんが目指している未来とは?



鬼石:

第1話で「自分は事業家だと思う」と仰っていましたが、川添さんはこれからのキャリアをどう考えていますか?社長になりたいとかそういった目標はあるんでしょうか?


川添さん:

「仲間を増やしたい」です。「お前に賛同するよ」というレベルではなく、スピード感や情報の同期ができている仲間ですね。ビジョナリーホールディングスのグループには代表の星﨑がいて私以外にも苦楽を共にしてきた仲間がいます。仲間というよりも家族っぽくもあり、将軍に仕える武将や隠密的な感じもありますが(笑)。このメンバーは情報、価値観、考えかたの同期ができているので、さらに私の活動する領域で同期できる仲間を増やしたいですね。オンライサロンもそういう発想でやっています。


鬼石:

そういう仲間は欲しいですね。


川添さん:

「そんなチームなんて簡単にできないよ」って言われるんですけど作ってみたい。イベントに行って「あ、鬼石さん!」って声かけられることありませんか?相手は自分を知ってくれているのに、こっちは誰かわからない。それがもったいない。お互い何を見ていて、何を考えているのかを知っている。人脈とかネットワークじゃなくて、仲間、チームを作ってみたいんです。



鬼石:

僕も興味が湧くといろいろ飛びつくんですが、根本的な部分で「やりたい」「やろう」が共有できる仲間がいると良いですよね。まだぼんやりしていますけど、そういう仲間は作りたい。


川添さん:

この考えの対極にあるのは、ノウハウを切り売りするコンサルティングですね。時間に対する収益性は高いと思うんですが、天井も在庫も見えます。あと、面白味を感じないんです。根本的に、小売りって儲かりません(笑)。B2Bやゲーム業界みたいに一件とれたら1,000万、1億円って話しじゃない。1円儲けてやったぜ!と常に戦っている。儲からないけれども、人と人との勝負なので無限の可能性がある。その戦い中に化学反応めいたものがある。それが単純に楽しいんです。


鬼石:

「周りと作り上げていく」ってことなのかな。周りも含めて、自身の価値を相対的に上げるようなイメージですか?


川添さん:

「新しいことをやるなら一人が良い」とは思うんですけど、一人で生き抜けるとは思ってないんです。私に全力でチャンスを与えてくれた星﨑や、一緒にやってくれる仲間がいる。 対抗するより仲間になってもらったほうができることって増えていくんですよね。自分より優れた人を見つけたら追いつくよりも仲間になってもらったほうが良いですよ。


鬼石:

結構考えかたが近いですね。自分が「やりたい!」と言ったときに、10すべてを話さなくても1を話せば「面白いね!」で手を貸してくれる。そういう人が集まったのがチームだと思っています。最近はフリーランスも増えて、個人の働きかたも変わりました。これから会社の定義も変わっていくんじゃないですかね。


川添さん:

マーケティングも変わってきていますよね。いろいろなかたにお話しをうかがっていると、「戦略や施策案を作る役割がマーケティング」ってイメージがあるような気がするんです。だから、私自身、マーケターを呼ばれるとすごく抵抗感がある。しかも、ビジョナリーホールディングスでは、現場感が全ての根源に位置付けています。特にECは、最良だと思ったプランをすぐに実行して、利益として結果が見えるところに面白みがあります。案と現場が一緒になっているのでとても楽しいんです。


鬼石:

最後に川添さんが、「いま本気でやりたい!」と思っていることはなんですか?


川添さん:

ファンビジネス、コミュニティづくりですね。森下駅にある喫茶ランドリーや、モノとしてはファッションを取り扱いながらコミュニティをつくっているオールユアーズなどが気になっています。ビジネス的に儲かるかどうかよりも永続的に続くか、必要とされるかどうか。そこから始まる経済も存在します。前編でも話したように、「個に寄り添っていく」とは何か。個と個が結びつくこともあるんじゃないか。例えば、メガネスーパーで買って満足したお客様が「あなた眼が悪かったよね。だったら、メガネスーパーの○○店の××さんにみてもらったほうが良いよ」と具体的にオススメしてくれる。どうすればそうなるかを考えるのがいま楽しいんです。


鬼石:

川添経済圏ですね(笑)。


川添さん:

スナックは最強のコミュニティって話しもありますよね。ママが寝ていても、お客さんが勝手に皿を洗ってお酒を出す。喫茶ランドリーはスナックに近いし、それを越えている。なぜなら、お客さんが勝手に店の内装のDIYをやっちゃってるんで(笑)。私は佐賀県の唐津市の生まれなんですが、地元の話をちょくちょく聞くと、「らしさ」は減ってきているように感じています。例えば、日中や夜に行ける店の絶対数や仕事の幅の違いはありますが、「合コンやりたいけど相手がいない」みないな話は都内も一緒。また、ビジョナリーホールディングスで全国の店舗を回っていても、ロードサイドや都市部の風景は日本全国基本的には変わりません。地域や会社、ビジネスでも「らしさがない」って寂しいですよ。価値感は近いけどアプローチ、考えかたが違う。そんな「仲間」と協力して、「らしさ」で溢れてくれたらまた楽しくなりますね。




          



Re;(アールイー)編集部

Re;(アールイー)編集部

マーケティングの価値を再発見、Re:編集部です。マーケティングから経営課題まで、Tipsやインタビュー、対談記事など、マーケッターや経営者、カスタマー視点の情報をお届けします。

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