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新サービス、プロダクトを作る上で大事なことは



私はよくプレスリリースを書きます。


現在、自社のプレスリリースの半分は私が書いています。リリースの中には「このプロダクトではこのような体験ができます」「このような期待を持ってもらいたい」など、外部に向けてわかりやすく書くことを心がけています。


社員にもプレスリリースの執筆をお願いしています。良いプレスリリースは、よくできたマーケティングメッセージであり、切れ味の良いセールストークになり得ます。しかし、もっと重要なのは「チームに読んでもらうこと」。


プレスリリースを読み込むことで、チーム全員に「どんな期待を設計しようとしているのか」「どんな顧客体験を提供しようとしているのか」をイメージしてもらいやすくなります。違和感があれば、「ここはこういう風に書いてみたらどうだろう=顧客はこんな期待感も持つのでは?」と意見が出てきて調整ができます。


商品設計は顧客の期待をどう設計するか。

そのためにどのような顧客体験を提供するべきか。

これをチームにどう伝えるべきか、認識をすり合わせるか。


私たちのようにBtoBサービスを提供している場合、セールスやカスタマーサポートなど多岐にわたる関係者がそこに絡んでくるわけですから、余計にその認識の擦り合せが重要になってきます。


ちなみに自社では、「月商○億を超えたら、マカオにご褒美旅行するぞ!」などご褒美も細かく決めています。チームの利害が一致し、「良いプロダクトを作るぞ!」という気持ちに向くのであれば、ご褒美もバカにはできません。


あくまでも新サービスをリリースすることは、最初の一歩です。

そこからいかに良いサービスに磨き上げていくか?


これにはチームの姿勢がとても重要になってくるので、内部のインセンティブ設計も影響が大きいわけです。


もし、単純にマーケティングメッセージやセールストークが「プロダクトを売る」ためだけで設計していた場合はどうなるでしょう。多くの場合、お客様から届いた「期待外れ」の解消に追われてしまっているのではないでしょうか。


こうなってしまうとチームは「何のために作っているのか…」と考え、モチベーションがどんどん下がってしまいます。マイナスをゼロに変えることに比べたら、ゼロをプラスに変えるほうが遙かにカンタンです。


だからこそ、プロダクトを作るときは最初に「良いプレスリリースを書く」ことをやってみてください。そのためにはユーザーはもちろん、社員を含みあらゆる関係者と対話していることが生きてくると考えています。


どんな人が使ってくれるのか?

どんな環境なのか?

どんな生活で、どんなビジネスをしていて、どんなモチベーションなのか?


使っていただくシーン以外にも、いろんな情報があります。

それを作り手が理解することがとても重要です。


須藤憲司(すどう・けんじ)

須藤憲司(すどう・けんじ)

株式会社Kaizen Platform 代表取締役 2003年に早稲田大学を卒業後、株式会社リクルートに入社、同社のマーケティング部門、新規事業開発部門を経て、アドオプティマイゼーション推進室を立ち上げ、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ執行役員として活躍した後、2013年にKaizen Platform, Inc.を米国で創業。

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