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世界トレンドから業界ごとの課題共有、解決まで — Kaizen the World 2018 イベント開催レポート

グロースハッカーとは、Webサイトを活用して商品やサービスの「グロース(成長)」を手助けする人たちのことを指します。Kaizen Platformは約8,500名のグロースハッカーが参加するコミュニティを運営しており、年に1回表彰を行っています。

スポンサー賞を提供したスタッフサービスからは
「これからはカスタマーの気分にも着目していかないといけません。Web上での体験を盛り上げていくためにも、グロースハッカーと一緒に盛り上げていきたいと考えています」という意気込みを聞かせていただきました。

グロースハッカー大賞を受賞した塚本粧子さんは、スマートフォン向けサイトや自動車バイク関連サイトの改善でも大きな成果を上げ、三冠を飾りました。
「私がこのような賞をいただけたのも、日頃から一緒にカイゼン活動をしてくれているクライアント、ディレクター、グロースハッカーみなさんの力だと思います!」(塚本さん)


グロースハッカー大賞に輝いた塚本粧子さん

賞はほかにも金融部門、求人部門、不動産部門、EC通販部門のほか、最近注目を集めている動画広告部門など多数の賞を用意しました。部門はどれもWebサイトの力が生きる分野。受賞者からはそれぞれ、苦労したこと、上手くいって嬉しかったことをご自身の言葉でお話しいただきました。


キーノート

キーノートでは、まず弊社代表の須藤が登壇。 須藤が大きく影響を受けた「世界はあるべき方向に落下している。重力にあらがってもしょうがない」という先輩からの言葉を基にITトレンドや社会がWebに求めていること、未来像を語りました。

ここから、最初のゲスト登壇者にフェイスブック ジャパン代表取締役の長谷川晋氏をお招きし、セッションが始まりました。



フェイスブック ジャパン 代表取締役 長谷川晋氏

「世界は変化しています。高齢化は問題として語られていますが、アクティブなシニアが増えると捉えれば、これはチャンスではないでしょうか。流行語大賞にもなった『インスタ映え』にも代表されるようにコミュニケーションがテキストからビジュアルへと変化しています。こうした変化を受け取り、可能性を繋げていくのがFacebookに求められていることだと感じています」(長谷川氏)

続いて登場したのは経済産業省の産業人材政策室、伊藤禎則参事官。現在の日本が置かれている状況と今後起きるであろう問題を挙げ、新しい生きかたを提示しました。印象深い一言は「昭和のロールモデルは人生ゲーム、現在はポケモンGOです」。決められたレールの上でサイコロの目で変わる人生から、いろんなところに行って、自分のカードを増やしていくことがこれからの生きかたではないかと提示しました。

経済産業省 産業人材政策室 伊藤禎則参事官

「(重要なのは)花粉の運び手になるということ。これまでは優秀な人材も会社に閉じ込められていることが多かったですが、これからは積極的に表に出て花粉をまき、持ち帰る人にならないといけません」(伊藤参事官)


クライアントパネルディスカッション

パネルディスカッション、左から太田氏、浅田執行役員、水野CMO

続いて行われたパネルディスカッションでは、日本テレビ放送網の太田正仁氏、ANAセールス株式会社浅田康夫執行役員、ソシエワールドの水野博之CMOに、Kaizen Platformの鬼石真裕がファシリテーターとなり、企業が直面している課題について議論しました。テレビ、旅行、美容の異業種が共通して持っている課題、また改善案が飛び交いました。

印象深かった発言は
「テレビの課題はわかりやすいです。視聴者が減ってきている。特に若年層がテレビを見てくれなくなっています。つまり接触者が減り、広告効果が下がっているんです。これをどう解消するかを日々考えています」(太田氏)

「旅行業界では、旅行商品を買うお客様が減っています。要は新幹線や飛行機、ホテルなどがセットになっているツアーですね。最近はホテル予約もやりやすくなりました。バラバラに好きなように買うことに前向きになってきているんです。時代に合わせて、これまでのサービスや商品を作っていくかが重要課題です」(浅田執行役員)

「美容業界も変化を感じています。30代以下のかたがエステを利用しなくなってきているんです。サービスの質を落とすのは避けたいので化粧品や技術は最高品質のものを提供したい。だから価格は下げられない。ここにどう魅力を感じてもらうか。ソーシャルや動画広告など、インターネットに目を向けています」(水野CMO)

など、それぞれがブランドを背負い、これまでの蓄積をどう活かし捨てるかを、余すことなく伝えていただきました。この中で3社に共通していたのは経営課題としてWebを重要なツールと捉えて目を向けていることです。太田氏はHuluの可能性やAbemaTVの躍進、浅田執行役員、水野CMOは体験を共有する手段としてWebに活路を見いだしていました。


事業課題を解決するサイト改善プロジェクト

サイト改善プロジェクトの紹介では、ワークショップでもテーマになっている「成功に導く90日のマイルストン」を軸にしたWebサイトカイゼン事例を解説しました。90日のマイルストンとは「90日で計画の成否がわかる」という仮設を基にした手法です。中長期的なゴールを90日に定め、90日後にどうなっていたいか、実際にどうなっているのかを確認していく方法論を実践しました。

Kaizen Platformアカウントエグゼクティブを担当する藤原玄、岩澤祐子がファシリテータとして登壇。三社の担当者とともに、各社のカイゼンのキーポイントを紹介しました。最初に登場したのは求人検索サイト「Yahoo!しごと検索」を担当している同社の山下孝之介サービスマネージャー。同サイトはKPIを「他社サイトへの送客数を上げること」と定め、検索ページ、LPなどでカイゼンを実施。カラム表示やボタンデザインの変更などで、110〜230%のカイゼン率を達成していました。

続いて登場したのは、ECサイト「ANAP」の門倉清隆執行役員。同社では中長期KPIを年間売り上げ120%増、短期KPIを購入コンバージョン率の105%増を目指していました。同社では商品購入ページを中心にカイゼンを実施。商品詳細ページでの紹介文やカートデザインの見直しを図り、カイゼン率106%を達成したことを紹介いただきました。

最後は、パネルディスカッションでも登壇していたソシエワールドの水野博之CMO。同社では、Webサイトからの予約数130%アップをKPIに定め、短期目標として110%増加を目指していることなど、現場の目線から具体的な施策を紹介いただきました。

「ソシエさまのサイトを分析した結果、『戻りが多い』ことがわかりました。ユーザーが『本当にこの申し込みでいいのか?』と不安になってしまうのではないか、と仮説を立ててサロン選択フォームの改善を行いました」(藤原)

事例を紹介した登壇者、左から山下サービスマネージャー、門倉執行役員、水野CMO

90日のマイルストンは、中長期的な目標と短期的目標を決めており、途中で施策を見つめ直す機会があり、非常にユニークな手法です 。ワークショップにご参加いただいた参加者には、この方法論を利用し目標設計を見直すきっかけを得た方、「施策はこのままでよかったんだ」という自信を持っていただけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。


Kaizen Platform プロダクトアップデート
トップグロースハッカーによるサイト改善事例

イベントの後半は、弊社のプロダクト責任者である瀧野諭吾が、Kaizen Platformプロダクトのアップデート情報を紹介しました。

瀧野はプロダクトの紹介に加え、Kaizen Platformの2018年の展望、動画広告への期待感などを語りました。また、広告代理店と協力して効果的な動画広告の製作及びモデル開発を行ってきたことや、実際に動画制作、企画会社との連携を開始したことを発表しました。

Kaizen Platform 瀧野諭吾

続いて、Kaizen Platformでカスタマーサクセスを担当する斉藤 圭吾と西田 有希が登場。Kaizen Platformが持つ現場のノウハウを具体的に紹介し、どのようにカイゼン活動をサポートしているのかを紹介。トップグロースハッカーの淵上喜弘氏、平野実子氏を招き、普段の働きかたやカイゼン活動を行う際に気をつけていることを伺いました。

また、現在ベトナムにいる本山雄斗氏が登場し、注目を集めているベトナムのグロースハッカーのレベル感や学習意欲など、グローバルな規模でのグロースハッカーの活躍を紹介しました。

左から、斉藤、西田、淵上氏、平野氏、本山氏

イベントレポートまとめ

イベントレポートは以上になります。Kaizen Platformでは当日のイベント内で使用したコンテンツ資料を公開しています。気になる方はこちらからダウンロードしてください。
今後、ワークショップの内容や各セッションの内容を深めてご紹介していきたいと思いますのでぜひ楽しみにお待ちください。最後になりましたが、ご来場いただいた方、ご登壇をいただいた方、イベント開催にお力添えや応援を頂いた方みなさまにKaizen Platform一同心からお礼申し上げます。


Re;(アールイー)編集部

Re;(アールイー)編集部

マーケティングの価値を再発見、Re:編集部です。マーケティングから経営課題まで、Tipsやインタビュー、対談記事など、マーケッターや経営者、カスタマー視点の情報をお届けします。

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